冬物語~火と雪の恋情想起~
火は、ずっと冷たく寒い雪を、暖めてあげたいと思っていたんです。
いつもグダグダですみません…
パチッ…パチッ…
部屋の中では暖かい火が焚かれ
シンシン…
外では白く冷たい雪が降り注ぐ。
すぐに消えてしまう雪と、それを消してしまう火。
二つの恋は、存在する事も、成就する事もなかった。
悲しく、儚い、小さな物語ーーー。
空から、雲から、降ってくる雪。
どこかの人は、今日も寒いなぁと呟いていた。
火は、そう呟く人達を、悲しげに見ていた。
『また、冬がきた…』
何度も思い出して、記憶にとどめておきたいのに、頭はそれを許してはくれない。
『ユキ…君は今どこに?』
そんな問いかけにも、答えてくれる君はいない。
ただ空しく、その思いはシンシンと降り積もる雪の中に消えていった。
あなたは暖かかった。
私には、大きすぎたから、バチが当たったのだろう。
君に、もう二度と逢えないなんて。
『ごめんなさい…陽』
それでも…逢えて、想ってもらえて、僕は〈私は〉ーーー
ーーー幸せでした。
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