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第1話 ドクトリナ魔法学園への入学希望

これは、妹を助けるために魔法学園に入学するアスク・デラベート(主人公)と特別認定戦士の称号を得るために同じく入学したセン・フォンデュの二人が悪夢の始まりを...の物語である。

...はぁはぁはぁ。

アスクは、息を切らせながら全速力で町に向かった。


~デモール町~

ここは、主人公の住んでいる町であり、人口は約2000人のとても小さい町である。


「今日もいい天気ね。...ん?なんか遠くから、誰かが呼んでいるような...? 」

誰かがこっちに向かってくるのがかすかに見えた。


「オバちゃーん!!」

それは、顔から大汗をかきながら焦っている顔をしているアスクだった。


近所のおばちゃん「あら?!アスクちゃん。そんなに汗だくになって。どうしたの?」

野菜の入った桶をゆっくりと置きながら、アスクに質問をした。


アスク「レイ(妹)が倒れたっていう話を聞いたから全速力で帰ってきたんだけど、父さんたちがどこに行ったか知らない?」

大きく深呼吸をしながら聞いた。


近所のおばちゃん「レイちゃん達?確か、救急魔法車で隣町の病院に運ばれていったわよ。それにしても、一大事だわ。」


アスク「…まじかよ?それにしても、どうやって行けばいいんだよ!!」

アスクは、焦りながら一生懸命考えていた。


近所のおばちゃん「それなら、バスを使えば…」


アスク「それだ!!」


~数十分後~

バスを利用し、隣町へとアスクは到着し、病院へと向かった。


「すいません。レイ・デラベートはいませんか?」

アスクは、さっきよりも息切れしながら尋ねた。


(走ってきたのかな…?) [受付]

「…レイ・デラベートさんですね。たった先ほど、2階の201号室へと入室したところです。」


アスクは、急いで2階の201号室へと向かった~~~


~~~「父さん!!レイは…?」


父「アスクか?!よくここまで一人で来れたな。レイは、ここで寝ているよ。」

アスクは、父に向って歩いていくと、カーテンで隠れていたベットにぐっすりと眠るレイの姿が見えた。


父「医者からは、余命はあと半年弱だと言われたよ。俺がしっかりと治療費や世話をしてもらえる施設に預けることができたらな...ごめんよ...」

いつも頑固で強気な性格の父が、悲しみや苦しみのこもった表情をしているのは初めてだった。


アスク「父さん...」


ガララララァァァ・・・

アスクと父が悩んでいる中、病室の扉が開き、髭の生やした中年の医者が入ってきた。


医者「レイさんのご家族様にお話があります。」


アスク「お話とは、何でしょうか…」


医者「お話というのは、レイさんの病気を治すことのできる機関が見つかったことです。」


アスク「本当ですか?!」


医者「しかし、少し問題がございまして…」

数十秒の沈黙が続いた後、アスクが質問した。


アスク「問題というのはなんなのでしょうか?」


医者「都心にございますレート国際魔法病院でございまして・・・レイさんの病気は貴重に珍しいということもあり、死後に人体解剖の承諾がなければ高額な治療費を請求すると伝言されました。」


バァァン!!!

アスクは、花瓶の置いてあるテーブルに思いっきり拳を叩いた。


アスク「レイを何だと思ってるんだ!!死後の場合は、人体解剖の承諾だと!!?ふざけるな!!それでも、国際魔法病院なのか!」

希望が絶望へと変わってしまったのと同時に期待は怒りへと変貌した。


父「先生。私たち家族は、妻を亡くしてからそれぞれ努力してお互いを支えてきました。しかし、都心へレイを渡すことはできません。それは、最後まで家族のそばで過ごさせたいですし、私たちも同じ気持ちだからです。ですから、ほかの方法などはございませんか?お願いします。妻が残した最後の娘なんです...」

今にも溢れ出そうな涙をこぼさないようにしながら、医者へと頭を下げた。


医者「お父様。顔をあげてください!!私たちも一日でも長く生きれるように精進してまいりますので...しかしですねお父様。残念ながらこの病院には、レイさんの病気を治すことのできる治癒魔法を扱える優秀な人材がいないのです。ですから、医者からの助言としましても都心の方の魔法病院への受診をお勧めいたします。」

老医師の顔も生命を軽々しく見ている都心の魔法病院への怒りを両方の拳が表していた。


医者と父が話している中、アスクは独り言を始めた。

アスク「治癒魔法...学園...習得...これなら...」


父「アスク。そんなに自分を責めるんじゃない。」


アスク「違うんだ。父さん...僕が治癒魔法を習得すればいいんだ。」


父「正気か...?!地方の医者だって手に負えないって言ってるんだぞ!」


アスク「ドクトリナ学園に入学すれば、都心の方で働いている人達と交流できる可能性があるし...自分が治癒魔法を学べる可能性だってあるんだよ...」

家計を支えることで精一杯だったアスクは、父に反抗的な態度をとったことがなかったが、初めて反抗したのを見た父も怒ることよりも悲しい顔をしてアスクに向けた。


父「すまん。アスク...あそこに出すことのできる学費は無いんだ。それから、そろそろ周期も戻る頃で試験までに勉強する時間はもう数少ない...

しかもだ。ドクトリナ学園は5大都市学園と言われるほどの優秀な生徒が沢山集まる場所だ...

だから、行くことは100%無理と言っても過言ではない...」

父はアスクの手を強く握りながら何度も瞬きをした。


アスク「...父さんさ。母さんが小さい頃の僕に対して言ったこと覚えてる...?」


父「...?」


アスク「母さんはこう言ったんだよ。[最初から諦めればそこまでの結果になってしまう。だけど、諦めずにその先を進めば...きっといい結果が待ってるわ]って。」

父はその言葉を思い出したかのような顔をしつつ、涙を流した。


父「そうだな...母さんは、それをアスクに毎日のように言ってたな...」

重い空気になる中、医者が泣きながらとあることを提案した。


医者「申し訳ございません。こういう家族愛を見ていると泣いてしまうんですよ...

ご家族のお気持ちは分かりました…

ウゥゥン…

そこで一つだけ提案があります。

本来、医者を目指す者のために使う特別枠ではございますが...

実は、地方病院推薦枠というものがございまして...」


アスク「地方病院推薦枠?ですか…」


医者「はい。こちらであれば第1次試験である学力試験を免除して第2次試験からスタートすることができます。しかし、第2次試験からがこの学園の本当の試験が始まりますのでそこだけはご了承願いたい。」


アスク「りょ。了解です…しかし、推薦枠は医者を目指す者しか使えないはずでは…?」


医者「いえいえ。治癒魔法を習得し妹を助けるいう行為は医者を目指すもの達と同等なものです。」


アスク「…」


アスクは、少し間を開けて再び口を開いた。

アスク「僕は、レイの病気を治せる治癒魔法を習得する為にドクトリナ魔法学園に入学することを約束します。ですので、推薦お願いします。」


医者は、アスクの真っ直ぐ未来を見ているかのような顔を見た時…すぐには返答せず、少し難しい顔をした。

医者「(このアスクという少年…この者であれば信じられるかもしれん…否、信じなければならないのかもしれないなぁ~)」

数十秒の間を開けて、医者は腰を丸めて立ち上がり、廊下の方を向いた。


医者「アスクさん。あなたの入学推薦を承認します。今から手続書を持ってきますので…少し腰をかけてお待ちください。」


アスク「は…はい!!ありがとうございます。」


父「頑張れよ!」


アスク「うん。」

アスクはさっきまでの悲しみや苦しみがまるで最初から無かったかのような活気の良い返事をした。




こんにちは。鬼 雅貴です。1話をご覧いただきありがとうございます。

色々と操作に慣れていないので、きちんとした後書きの使い方ではないかもしれませんがお許しください。

さてさて、主人公であるアスクはこれからレイ(妹)の病気を治すために自ら治癒魔法を取得するらしいですが...そもそもドクトリナ魔法学園って何?

気になりますよね。

それでは、私が紹介しましょう!!

何々??

お前の解説などいらん。おもんなくなるだろう。

とりあえず聞いてください。ただ単に魔法学園について大まかに説明するだけですから...


ズバリ!!ドクトリナ魔法学園とは!!!

剣士科、魔法科、武道科、物理科、特殊科の5つの学科があり、それぞれの分野の頂点および国家の戦略になるものを育成するための場所です。

しかも、試験内容は・・・おっと。これ以上、話しておくのはやめておきましょう。

ではでは、2話でまたお会いしましょう。


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