勇者の登場&ダンジョン出現
時空の狭間
「おい、いつ地球に着くんだ?」
「知らん」
「知らんって…」
「そんなこと言ってるうちに光が見えてきたぞ」
「やっと地球か…長かったな」
「ああ、もうすぐだ。あと2ヶ月もすれば着くだろう。」
「あと、2ヶ月もかかるのかよ…」
その日の夜
う、ん…通知、うるさいなぁ…、何だよ……は?勇者が地球に到着…勇者の王を探し中?まじで?
「これは…かなりまずいかもしれない…」
クラスラインも動いてるな…えっと?明日、全校集会を緊急で行うらしい?何でだよ?ふむふむ…勇者の王を探すため?勇者の要望で?うん……終わった!
翌日の朝
うう…学校に行くのが憂鬱だ…
「おはよう!拓哉!」
こいつは、紫野翼俺の友達で明るいムードメイカーだ。たまにうんざりすることもあるし疲れるけど、物凄くいいやつだ
「おお、翼、おはよう…」
「なんか元気ないな!どうした?」
「そんなことないよ~」
「ふ~ん…まあいいけど、なんかあるなら相談に乗るから何でも言えよ!」
「ありがとう」
学校での朝のホームルームにて…
「みんな、よく聞け~、1時間目は全校集会になった。今すぐ廊下に並べ~」
う~ん……これどうしようかな…
「これから全校集会を始める。まず勇者様を紹介する。」
「はい、俺はアリル」
「僕はハリュー」
「私はフィーナ」
「私はフィーノ」
「これから勇者様の要望で全員に、1人ずつ前に来てこの魔力に反応する
水晶玉に触れてもらう。魔力がある、つまり勇者なら緑、それ以外なら赤になるらしい。まず、1組の哲也お前からいこう。」
「は、はい!」
「赤、だな…、はい、次!」
魔力をゼロにゼロに!細胞レベルに小さく小さく!
15分後…
そろそろか…
「次は…5組 拓哉!」
「はい!」
大丈夫かな…このまま触って…
「どうした、さっさと触れろ」
「はい…」
「はい、赤だな、次!翼!」
よかった~!赤だ!
「ふむ…どうやらこの学校にはいないらしいです。」
「そうですか…、ご協力感謝します。お前たち、次行くよ。」
「「「はーい」」」
その時、外からゴゴゴゴという大きい音が鳴り響いた。
すると…
「なんだと…」
「どうかしましたか?あれはなんですか?」
「あれはダンジョンだ。こんなところに出現するとは予想外だがな」
「モンスターが出てくるということでしょうか?」
「そうなりますね」
「我々はどうしましょうか」
「最低限の護身術を身につけてもらいます。校庭に集合しましょう」
「校庭にいくぞ!」
「「「「はーい」」」」
校庭に集合した俺たちは勇者たちに魔法の使い方やジョブについて教えてもらった
「まずは、ジョブを決めてもらう。主なジョブは、剣士などの前衛、攻撃系魔術師、支援系魔術師、錬金術師などの後衛だ」
「これには向き不向きはあるんですか?」
俺はこれが一番気になるんだよな…剣士がいいんだが…
「基本的にはない。本人の要望によって属性を与えていくから、特に向き不向きは無いな」
「そうなんですか~。ところで属性とはなんですか?」
属性については知ってるけど聞かないと疑われるしな
「あ、そうか。まだ説明していなかったな。属性とは火・水・風・雷・地・毒・聖・魔の9属性で形成されている。人間が利用できる属性は火・水・風・雷・地・毒だけだ。ちなみに
属性を組み合わせて使うことも可能だが…使える人間は向こうでも世界に一人居るか居ないかぐらいだったな。……無論、俺等はできないぞ」
………は?組み合わせることができるなんて神様から聞いてないよ…?
「属性とジョブはどんな関係があるんですか?」
翼も結構、ぐいぐい行くな…
「そうだな…前衛、攻撃系魔術師なら火か雷か風か毒、支援系魔術師は水、錬金術師は地…こんな感じだな」
「そうですか…ところで聖属性と魔属性はどのような人が使えるのですか?」
「聖属性は、勇者の王しか使うことができない属性だ。他の属性では、できない飛行や鎧の具現化などができるらしいが、詳しいことはよく分かっていない。そして、魔属性は魔王や魔物などの邪悪な者が使うことができる。もう質問はないか?」
「「「「……」」」」
「それではジョブを決めてもらおうか。」
およそ一時間後ジョブが決まった。そして…
「前衛が200人、攻撃系魔術師が100人、支援系魔術師が100人、錬金術師が100人か、よし、綺麗に分かれることができたな。次は、パーティーを組んでもらう。前衛2人、後はそれぞれ1人ずつの5人で1パーティーを作ってくれ!リーダーを」
そして、できたパーティーがこちら、
名前:拓哉 ジョブ:剣士 属性:火
名前:凛 ジョブ:剣士 属性:雷
名前:翼 ジョブ:攻撃系魔術師 属性:風
名前:結衣 ジョブ:支援系魔術師 属性:水
名前:哲也 ジョブ:錬金術師 属性:土
パーティーメンバーは俺、翼、結衣と俺等の友達の土井哲也、結衣の友達の藤城凛だ」
「皆さんこれからよろしくお願いします。」
「ねえねえ、ところでリーダーどうするの?」
「ん~、翼でいいんじゃない?攻撃系で、遠距離だから適任じゃない?」
「え~俺ぇ?」
「私もそれがいいな!」
「翼がいいならいいんじゃね?」
「拓哉いいこと言うね!」
「よし、皆決まったようだな!次はダンジョンについて説明する。ダンジョンは1~100階層で形成されている。1~10階の壁が黒、11~19が赤、21~29がオレンジ、31~39が青、41~49が水色、51~59が緑、61~69が黄色、71~79が茶色、81~89が紫、91~99は今までの属性全てだ。虹色だと思ってくれればいい。そして10の倍数のごとにボスが出現する。なにか質問はあるか?」
「はい、壁の色は何によって決められているんですか?」
「ふむ、いい質問だ。壁の色はモンスターの属性によって決められている。黒は属性無し、赤が火の劣化版、オレンジが火の強化版、青が水の劣化版、水色が水の強化版、緑が風、黄色が雷、茶色が地、紫が毒。この様な感じだ。他には?」
「ボスの属性はなんですか?」
「ボスの属性はその階層の属性で決まる。100階層では全ての属性を使ってくるぞ」
「ダンジョンから出る方法は?」
「ダンジョンから出る方法は主に2つだ。入ってきた入口から出る。もしくは、ボスを倒すと地上に帰るワープゾーンが開くから入れば出れるぞ。まあ、一度出たら1からだがな」
「それじゃあ、魔法を与えていくぞー!何個入手できるかは本人の素質次第だ。それじゃあ、最初はパーティー翼から行こう。」
そして、各々魔法をもらった。勇者からもらったステータスを確認する水晶玉で見ていこう
名前:北斗拓哉 レベル:1 EXP:0/10
HP:100/100 MP:200/200
属性:【火】解除 【水】封印 【風】封印 【草】封印 【雷】封印 【地】封印 【毒】封印 【聖】解除
魔法
【フレイムゾーン】消費MP:50 効果:半径10メートルの中にいる敵を炎の檻に閉じ込め、継続ダメージを与える
【ファイアボール】消費MP:10 効果:中くらいの火の玉を相手に向けて飛ばす。着弾地点が小爆発する。
【ファイアエンチャント】消費MP:70 効果:自分を含め
たパーティー全員の移動速度、攻撃速度、攻撃力を上昇させる。特殊効果:攻撃した相手に継続ダメージを与える
スキル
【森羅万象】効果:【解析鑑定】【詠唱破棄】【全属性魔法】
を統合することで得ることができ、統合に利用したスキルも利用可能。解除した属性を組み合わせて新しい属性や魔法を作る
ことができる。
【アイテムボックス】効果:どんなに対象が大きくても、無限に収納できる。生きているものは収納できない
【英雄覇道】効果:すべての攻撃が急所に当たり、ドロップア
イテムが落ちやすくなり、ドロップアイテムの質が物凄く良く
なる。常に身体能力が大幅に上昇する。
【聖霊武装】効果:一時的に身体能力を爆発的に上げ、最強の光の鎧を体に纏う。
【召喚】効果:??? 2回しか利用できない
名前:柴野翼 レベル:1 EXP:0/50
HP:70/70 MP110/110
属性:【風】解除
魔法
【ストーム】消費MP:10 効果:竜巻を発生させ、広範囲にダメージを与える。
【ウィンドカット】消費MP:1 効果:不可視の風の刃を飛ばす
【ブリーズフィールド】消費MP:100 効果:半径10メートル以内に入った敵を切り刻む
スキル
名前:白雪結衣 レベル:1 EXP:0/20
HP:20/20 MP:150/150
属性:【水】解除
魔法
【ヒール】消費MP:10 効果:怪我を回復させることができる。切断された部位は直せない
【ウォーター】消費MP:1 効果:水を生成する。ダメージは無いが、火属性モンスターには効果抜群
【状態異常】消費MP:10 効果:対象者に、麻痺・毒・眠りのいずれかの異常を付与する 同じ対象には同じ状態異常がかからない
スキル
名前:土井哲也 レベル:1 EXP:0/20
HP︰100/100 MP:90/90
属性:【地】解除
魔法
【グランドウォール】消費MP:30 効果:縦5メートル、横3メートル、奥行き1メートルの土の壁を生成する。
【ポーション作成】消費MP:50 効果:MP・HPを回復するポーションを作成する
【グランドプロシェス】消費MP:10 効果:岩の突起物を地面から大量に生やす
【空間把握】消費MP:50 効果:ダンジョン内部のみ利用可能。パーティーメンバーの階層・敵の数を知ることができる。
スキル
名前:藤城凛 レベル:1 EXP:0/100
HP110/110 MP:50/50
属性:【雷】解除
魔法
【ライトニング】消費MP:30 効果:純粋な雷を落とす。魔法障壁を貫通する
【サンダーエンチャント】消費MP:50 効果:自分を含めた対象の移動速度、攻撃速度、攻撃力を大幅に上昇させる。特殊効果:攻撃した相手を麻痺させる
【ボルトキャノン】消費MP:200 効果:敵に向けて、何百、何千もの雷を発射するスキル
と、まあ俺だけじゃなくて皆、とっても強い
「それでは、獲得した魔法について教えてくれ」
え?勇者はステータスを知らないのかって?
そりゃそうだろ、本来、他人のステータスを見ることはできないからな。
ん?何で俺は知ってるの
かって?もう忘れたの?【森羅万象】の中に【解析鑑定】が含まれているんだよ?それを使っただけだよ。【解析鑑定】めちゃくちゃ便利で人
のステータスまで見れるし、剣の性質まで見れるんだよ⁉
すごくない⁉
あー剣?そういえば言ってなかったね。パーティーを組む前にね、武器
を選んだんだよ。金だったり、白だったりしていてゴージャスだったな。
まあ、俺が選んだのは黒色で質素な日本刀なんだ。その刀の性質はこちら、
レベル1/50 攻撃力+10 能力①:折れたり、傷ついたりしても自己修復する 能力②:刀のレベルが一上がるごとに攻撃力が2倍になる
ぱっと見弱いんだけど、レベルが50まであるのがこれだけだったんだ
よね。それに…能力②がね…やばいよね。え?他の?そうだな…他のは、
レベル5/7 攻撃力+153
とか
レベル13/19 攻撃力+138
ぱっと見強いんだけど、伸びしろが少なすぎる。
「………い、……おい、…おい!聞いてるのか?」
「あ、はい」
「ダンジョンに2パーティー合同で潜ってもらうっていう話をしていたんだ」
「分かりました。」
そして一緒にダンジョンに潜るパーティーを紹介させてもらう
リーダー
名前:大橋 湊斗 ジョブ:剣士 属性:雷
名前:青山律 ジョブ:剣士 属性:火名前:|神楽坂咲希 ジョブ:攻撃系魔術師 属性:毒
名前:神楽坂那月 ジョブ:錬金術師 属性:土
名前:村神伊織 ジョブ:支援系魔術師 属性:水
こんな感じだな!まぁこっちのパーティー異次元に強すぎるから居ても居なくてもほとんど関係ないかな!
「よし!それでは、一時間ダンジョンの中で頑張ってこい。負けそうになったらすぐに戻ってこい」
「「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」」
一時間か…まぁとりあえず魔物の強さを把握できればそれでいいか
「とりあえず魔物の強さがわからないから固まって動こう」