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『勇者の王』の抽選

俺の名前は北斗拓哉ほくと たくや高校生だ。俺は勉強ではいつも上位にいて、スポーツテストでも一位を取っている。学校で5本の指に入るほどの容姿も持っている。

しかし、そんな俺がピンチ的状況に陥っている。それは………そうヤクザに囲まれているのだ。なぜこんな状況になっているのかと言うと、友達の海斗の死で呆然としていた俺に幼なじみの白雪結衣(しらゆき ゆい)がお出かけに誘ってくれて、出かけたんだが……

デートじゃないからな?仲が良いだけだから!

結衣は学校一の美女と言われているのだからもちろんナンパされる。

今日は特に運が悪かった。

ヤクザに狙われたのだから。俺もいるが、ヤクザ10人相手に勝てる訳がない。

「おい、こんな男放っておいて俺たちと遊ぼうぜ!」

と言いながら近寄ってきた。

「お断りします。」

「釣れないこと言うなよ」

俺は柔道の日本大会優勝という功績を残しているけど、流石にきついと思う。

だが何もしない理由にはならない。

「結衣、先に逃げろ」

「え、大丈夫なの?」

「大丈夫じゃないと思うがどうにかするしか無いだろ

う。」

「分かった…絶対に無事で帰ってきてね」

「ああ」

《個体名:北斗拓哉の『立ち向かう勇気』『真実の愛』を確認しました。3つある資格のうち2つを達成しました》

……変な声が聞こえた気が…まあ、いいや。

その後、もちろん俺はボコボコにされた。

「ま、まだ…行ける…」

《個体名:北斗拓哉の『諦めない心』を確認しました。3つある資格のうち3つ全てを達成したので、勇者の王にエントリーします。又、エントリー人数を確認できます。只今のエントリー人数1人》

この声はなんだ?勇者の王?何だそれ?えーっと、とにかく、ヤクザは動きの止まった俺を見て諦めたと思ったらしい

「やっと、諦めたか!よし!これで終わりだ!」

その時、サイレンが鳴り響いた。

「クソ!あの女が通報しやがったのか!お前ら逃げるぞ!」

「拓哉!大丈夫?」

「ああ、なんとかな…体の節々が痛いがどうにかなってるよ。」


学校

「おいおい!拓哉!ヤクザにボコされたって聞いたぞ?大丈夫か?」

「一応、大丈夫だ。まあ、痛いが。」

今日も普通の日常が始まろうとしていた。だが、それもすぐ終わった。

《勇者の王の抽選を開始します》

「この声はなに?」

「どこから聞こえるんだ?」

《高校生1人が勇者の王に選ばれました。》

「勇者の王?」

「なんだ?勇者の王って」

〈拓哉、貴方は勇者の王に選ばれたよ。〉

は?俺?ていうか誰?

〈私は、アマテラスだ。この声は周りには聞こえていないよ〉

これは、他の人に言っても良いのか?

〈良いけど、絶対面倒くさくなるよ。〉

じゃあ、何もせず、学校生活を続けても良いのか?

〈ああ〉

「勇者って誰だろうな⁉」

「この学校かな?」

「いやでも、世界に何個高校あると思ってるんだよその中で1人だぞ」

「それもそうか!」

《やあ、人間の諸君聞こえるかい?》

「えなにこの声…」

「こわい」

《そんなに怖がらないでくれ、私は神アマテラスだ。》

「アマテラス⁉古代の神じゃないか⁉」

《呼び捨てされるのはあまり気分の良いものじゃないが、まあいい。私が勇者の王の抽選を行った。それは知っているだろう。聞こえてるはずだからな。実は魔王が4人、そちらの世界に行ってしまった。勇者を4人送っておいた。勇者の王よ頼んだぞ!あと、勇者の王には正体を隠したければ隠していいと言ってるので

探し出せるように頑張ってくれ。》

「…」

「…」

え?魔王を倒せと?王ってことは皆をまとめて?無理だよ?

〈無理とは言わず頑張ってくれよ〉

え?アマテラス様?このまま倒すんですか?生身で?

〈いやいやそんな訳ないだろ。まず、使える属性についてだ。〉

属性?

〈属性には、火・水・風・草・雷・地・毒・聖・魔がある。〉

全部でも良いのか?

〈良いぞ。だが練習するのが大変だぞ?〉

じゃあ全部で!

〈よし、それじゃあ次はスキルだな。何が欲しい?〉

魔法を全て使えるようになるやつがほしい!

〈なるほど…じゃあ【森羅万象】【アイテムボックス】【英雄覇道】【聖霊武装】【召喚】をやるよ。〉

【森羅万象】の効果は?

〈全て魔法が使えるようになる。それと、【詠唱破棄】が含まれている〉

【英雄覇道】って何だ?

〈このスキルは、全ての攻撃が急所に当たるというのと、ドロップアイテム等が落ちやすくなる、あとは身体能力大幅上昇だ〉

なるほど、結構強いじゃないか。【聖霊武装】は?

〈一時的に全ての能力を大幅に上げ、光の鎧を纏うスキルだ。簡単に言うとチートだな。あと、【アイテムボックス】の中に剣を入れておいた。〉

じゃあ…【召喚】は?

〈【召喚】は、想像したものを召喚できる。使うタイミングを考えてくれ、2回しか使えないから。それじゃあ、これからよろしく頼むよ〉

こちらこそよろしくな


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