95、海神の使徒4
でもマジならセーラ最悪だな。でも待てよ。
「いや、セーラが精混ぜろとか言ったのか?」
「………言ってないのである」
「そうか、なら裏切って無いな。お前が馬鹿すぎるのだ」
「………複雑な気分である。嫌な気分である』
「お、お前。俺のほうが最悪な気分だわ」
かけた方より、かけられたほうが最悪だぞ。
しかも魂に混ぜ込まれたって最悪じゃないか。
「精のかわりに、吾輩の排泄物を、魂に練り込むべきだったである」
「あ?お前は俺をなんだと思っていやがる」
「アキリアのペットの魂には、排泄物がお似合いである。きっと最悪の使徒が産まれたはずである」
「と言うか、セーラの産んだ卵に、そもそも、お前の精をかければ良いじゃないか?」
「吾輩。嫌なのである。吾輩人間なんかと、子ども作るのゴメンである」
「そ、そうか。セーラもきっと嫌がるだろうな」
半魚人と人間の間に産まれた子供とか、ほぼ確実にグレて裏切るんじゃないかな?
「ハウワ」
「な、何だ?どうした?」
「吾輩。考え様によっては、アキリアのペット妊娠させた様なものである。最悪である」
「ソレは、もしかしなくても俺の事か?グレていいか?」
「最悪である。アキリアの罠にかかったである。アキリア最悪である」
アキリア関係無い。自業自得だろ?
って言おうとしたら。
半魚人の体は、ますます白くなっていった。
どんどん白くなり。
パタリ。
と、その場に倒れ込んだ。
口がパクパクしている。
なんだ?コイツ。
本当に、これでもアキリアと戦ってた神か?
と言うか、こんなのと二千年も殴り合ってたアキリアも報われないな。
「もう、この馬鹿どうしてくれようか?」
こりゃ、片っ端から使徒に裏切られるわけだ。
あまりにも駄目な奴すぎて。
と言うか、多分人間や竜が飛び抜けて賢いだけで、他の種族って低脳なのかもしれな。
改めて人間が、その知能の高さ故に繁栄してるのが実感できた。
倒れた海神がピクピクと震える。
ブレスでも撃ち込んでやろうかと思っていると。
半魚人は、カッと目を見開く。
殺気を読まれたか?
意外に鋭い?
「セーラから、汝を生き返らせろと、催促のメール便が数万通送られてきたのである。迷惑メールである。セーラ最低である」
全然鋭く無かった。
でもそれよりも。
「メール機能とか、お前等ついてるの?………いったいなんなんだ?お前等、どうなってんだ???」
半魚人は思ったよりも謎の生き物だった。
「む、今汝を、生き返らせて返すなら、セーラから米が一年分、当たるのである。お得である」
「なんだそりゃ?」
「むむむ。こちらは遺産を全部くれるとか、セーラが言ってるのである。ああ、吾輩だけに特別に何か、あたったのである。差出人はセーラである」
なるほど、半魚人は完全にセーラに踊らされてる。
セーラが、こいつから福音を切られるわけだ。
しょっちゅう騙して、バレたりバレなかったりを繰り返してると見た。
………これは、もうセーラは半魚人を裏切ってるのと変わらないな〜。
「こうしてはいられないのである。汝をセーラの元へおくるのである。魂はOK。あとは肉体に入れると」
「俺の肉体は死んでるはずだけど」
「既に再生済みである」
「蘇生。そんな簡単に出来るの?」
「今回は死ぬのがわかってたから、死んで魂を取り出した直後に蘇生できたから、コストも低く簡単に蘇生できたのである」
あ〜はじめから完全に俺はハメられていた訳だからな。
その辺はぬかりが無いわけだ。
………何かとしてやられた感があって嫌になるな。
どうしてくれようか?




