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ドラゴンの卵に転生したら、目玉焼きにされてドラゴンゾンビになった  作者: 金銅才狸


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82、ドラゴンブレス10


 ブレスで少々焦げた奴等を集めて正座させた。

 正座させた筋肉やヒャッハー達を前に演説を打つ。


「お前等、俺の破れた服装を見てどう思う?」


 ビリビリの服を着た俺の質問に筋肉達は、


「変身タイプの筋肉が変身したあとは概ねそうなるのじゃ

「俺も」

「俺も」

「いいな〜俺変身できないタイプの筋肉だからな〜」

「鍛え方がまだまだ足りんのじゃ」


 だから変身タイプの筋肉ってなんだ?

 こいつ等ほんとに変身できるの?

 一方ヒャッハーは、俺のビリビリの服を見て。


「なかなかいかしたサイコでヒャッハーな服だ」

「俺達の着ている服に近いよな」

「ああ、ヒャッハーだ」


 だからヒャッハーってなんだ?

 こいつ等の言ってる事は?

 理解できなさそうで、理解出来たら負けな気がする。


「お前達良いか?俺が服を欲しがったのは、着替えたいからだ。食べる為じゃないぞ」

「そうでしたか?」

「それじゃ、俺が用意した女もいらないかい?いらないなら、連れ帰ってヒャッハーするぜ」

「ひ………」


 ヒャッハーにつれてこられた女は、その言葉を聞いて顔色を変えて怯えた。

 その女を見る。

 金髪タレ目に泣きぼくろ、スタイルの良い美人さん。

 う〜ん92点。

 こんな美人がヒャッハーにヒャッハーされるのは、可愛そうだ。なので。


「………コレはこれとして貰っておく」


 と言ったら。更に女に凄く怯えられた。


「ひ………食べないで」


 俺はモヒカンヒャッハーよりもやばい奴扱いか?

 凄い傷ついた。


「大丈夫だぜヒャッハー。お頭は女性物の服にしか興味のないヒャッハーだぜ」

「それも違う。ヒャッハーが何かわからんがな」


 延々と、自分はまともだと説明したが、

 誰からも信じてもらえなかった。


 俺の周りにいるのは、

 人の言う事をまったく聞かない筋肉。

 何を言ってるのか、何をやっているのか、

 全くわからないモヒカンヒャッハー。

 とにかく俺に怯える、ほぼ山賊崩れ達。

 

 どうしてこうなった?

 何を、どうわらしべ長者すれば?こんな奴等に囲まれる?

 類は友を呼ぶ。

 もしそうなら、竜は竜とつるむはずだ。

 どうしてこうなった?

 ええい、腹が立つ。

 

「とにかくお前らは暫くおとなしくしてろ。それから城塞都市の中の連中と連絡をとりたい」

「それは無理だぜヒャッハー。カルナの大将でも無理だったし。門が開かないと、都市を包む結界ヒャッハーできないぜ」

「連絡手段もないのか?」


 カルナに聞く。


「籠城用の結界は本来他国との戦争を想定して、作られた物だからさ。中と外を分ける完全な異界結界。ここが落ちなきゃ、攻めてきた敵は王都を本腰あげて攻められない。その為の要石さ」


 泣き止んだカルナが説明してくれた。

 この子、立ち直るの早いな。

 しっかし、姉妹ゲンカでそんな結界はるなよ。


「ようは門を何とかしないと、連絡もとれないわけか?」

「お頭が口から吐くヒャッハーで、門をヒャッハーすれば良いい」

「それは駄目じゃ〜。門は開くもので、壊すものでは、ないのじゃ」

「開けられ無いからヒャッハーするんだ」

「どうやら儂らの筋肉の出番のようじゃ」

「その門、我等マ、ソウル教団が、筋肉で開けて見せましょう」


 自信満々の筋肉達はポーズを取るが。


「無理さ。アレはそう簡単に開かないさ」

「そうだぜお前等にヒャッハーできるなら、とっくに俺等がヒャッハーしてるよ」

「いいや、三人寄れば文殊の筋肉と言う言葉がある」


 ごちゃごちゃ揉め始めたが、何を言ってるのか、よく分からないので。


「とりあえずやってみてくれ。任せた」


 面倒いので、筋肉を遠ざけておこうと思った。

 が


「任されたのじゃ」

「よし、変身すれば何とか」

「筋肉がなるわい」


 とか筋肉達は言ってた。

 そこまでは平然としていられたのだが。


「変身行くのじゃ」

「おお」

「押忍」


 何だと?

 上腕二頭筋達が筋肉4人のうち3人が、ポーズをとり筋肉を膨張させはじめる。 

 みるみる発達する筋肉。

 ミチミチと、おかしな音をたててデカくなっていく3人。

 その姿を見たときは、もう自分と筋肉達の正気を疑った?


 何だ?こいつ等?

 身長も伸びてる?

 筋肉3人の身長は2メートルを超え、3メートルを超え。

 上腕二頭筋だけは更に少しデカくなって、そこで筋肉達の膨張は止まった。

 3人の巨大化した爽やかイケメン筋肉が、上からいい笑顔で笑いかけてくる。

 うう、感覚が狂う。

 何だ?この状況と、胸から押し寄せてくる感情は?


 思わず危険と判断して、近くにいたカルナとタレ目の美人を左右両手で抱え込む。

 ………むう。いい匂いがする。

 じゃなくて、女性の匂いで我に返る。

 巨大化に驚いたが、しょせん筋肉。危険は無いはずだ。

 無いはずだよな?


「こ、こいつはヒャッハーだぜ」


 モヒカンヒャッハーが、つぶやき。

 その場にいた俺を含めた全員も同じ意見だった。

 というか、なるほどこういう時に使うべき言葉か?


『確かにヒャッハーだ』


 なんか言葉がハモった。

 ヒャッハーの意味を理解できてしまった瞬間だった。

 モラルとか常識とか、

 なにかいろいろ大切な物を失った気がした。


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