75ドラゴンブレス3
いきようようと偵察に行った上腕二頭筋、
しばらくたったが、まだ戻ってこない。
上腕二頭筋とくっついたらしい女は不安げだ。
「だ、大丈夫でしょうか?戻ってきませんが?」
「大丈夫な訳が無い。俺等なれてるけど、頭脳筋で半裸の筋肉とか、怪しすぎる」
普通に戦場の都市伝説とかになりそうなんだよ。あいつ。
普通に強いし。
「そ、そんな。助けに行かないと」
「なぜ?」
「なぜって、危ない目にあっているかも知れないじゃないですか?」
ああ、そっちの心配ね。
「それは大丈夫。あの筋肉をどうこうできるとも思えん」
「そ、そうでしょうか?」
「危なくなったら逃げてくるさ。奴の足に追いつくのは馬でも無理だ」
「それなら良いのですが」
う〜む。やっぱりこいつ等出来てるな。
出なきゃ、あんな筋肉心配しないだろ。
「俺が心配してるのは、奴が騙されたり。いや、それよりも何かをやらかさない気がしない。どうして俺はあいつに偵察いかせたんだ?」
いや、まじで。
あんなに目立つ脳筋筋肉、偵察するほうじゃなくて、される方だろ。
あんなん派遣した俺も頭おかしいな。
「とりあえず少し離れた場所でここを見張ろう」
「どうしてですか?」
「奴が兵士連れてきたら、面倒」
「そ、そんな事にはならないかと」
「正直何をやらかすか予想がつかないからな。念の為だ」
そう言って、俺は馬車をひいて、少し離れた場所へ移動させる。
「え?貴方も、その重い馬車を一人で引けるんですか?」
「………軽いぞこの馬車」
「馬車にイロイロ積んでるし、馬二頭引きの馬車ですが」
二馬力か?
凄いんだか凄くないんだかわからんね。
でも………昨日のブレスの威力も尋常じゃなかったし、
俺いつの間にか強くなってる?
しまった竜眼捨てたから、自分を鑑定できん。
「な、なあ。君は鑑定スキルかアイテム持ってない?」
「え、持っていませんが?」
「そっかそうだよな〜」
普通に鑑定とか持ってないよな。
『なぜです?」
「俺急に強くなった気がするから、鑑定できるならしてもらおうかなと」
「レベルが上がったとか?」
レベルUPかぁ。
昨日のブレス連打で魔物巻き込んだかな?
いやブレスの威力自体が初めから強かった気が、
あの時点でレベル上がってたのかもしれない。
脳筋と倒した、デッカイ魔物?
いや、もっと前に
………そういや俺200レベル超えてるっぽい人間食べてたな。
第三王子の所で。
そうか………あの時に強くなってたんだな。
あの時めっちゃレベル上がってたのか。
今まで気が付かなかった。まぬけだ。
俺も脳筋と云われても仕方ないな。
「しかし、不味いな」
「何がですか?」
「自分が強くなったと思ったら、ますます試し打ちしたい」
「やめてください」
「上腕二頭筋ごと、ここから撃ってもいいかなぁ」
「やめてください」
今ならば正体を晒さなくても、
大抵の奴にもたぶん負けないぞ。
くそう。ウズウズする。
そうだ………いい事を思いついた。
誰もアキリアの像壊せてなかったら、
アキリア封じられてる像に、ブレス撃とう。
きっと楽しいぞ。
アキリアに、怒られるかもしれないけれど。




