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72チゴヤ商会への道4


 馬車の持主の美女は短距離輸送の仕事を引き受け、護衛を雇い王都からセイウ、へとむかう途中だったらしい。

 俺達と同じか。

 城塞都市セイウでは今治安が物騒になり、物資が山のように必要らしい。

 第三とセーラのせいだな。

 しかし、わざわざなぜに裏街道とおるかね?

 とか思ってると。

 

「いくぞ。いくぞ。しっかり捕まるのじゃ」


 馬車に乗ってるのに、しっかり捕まるってなんだ?

 上腕二頭筋は、馬の代わりに、馬車を引く気満々。

 なんかもう、猛り狂ってる。


「あ、あの。急がなくても良いのでは?」

「ウギャ」


 唯一の生き残りの女性がそう言うが、

 今の状況を、筋トレの一環としか捉えてない上腕二頭筋が、

 聞くわけがない。

 全速力で馬車を引くに決まっている。


「ま、それもそうですな。ゆっくり行きましょう」


 あ、あれ?

 人の言うことを聞かない事に定評のある、脳筋が、

 あっさりと上腕二頭筋は女性の言うことを聞き入れた。

 馬車をゆっくりとひき始めた。


「ウ、ウギャ?」

「は、は、は。レディには、ハードトレーニングは厳禁ですじゃ」


 なんだコイツ?

 俺の言う事には耳を傾けないのに、

 女性の言う事は、聞くのか?

 く、案外前指導者には、さぞ忠実に仕えていたのかも知れない。。


「ウギャ、ウギャ」

「は、は、は。女性には、ソフトに接しなければもてませんぞ。素人の筋肉を育てるが如く、優しくするのじゃ」


 あ、コイツ調子にのってやがる。

 てか、首にキスマ〜クついてら………。

 いつの間に。

 ………前指導者に、告げ口してやる。

 コイツが女口説いた事、告げ口してやる。

 クソぅ恨めしい。

 じゃなかった。羨ましい。


 ゴトゴト馬車の御者台で揺られる。

 後ろにはモンスターに殺られた、護衛の死体積んでるから乗りたくない。

 今は腹が満ちているから、問題ないが、腹が減って食べたくなったら困るだろ?

 

 馬車は人間にも魔物にも出会う事なく、進む。

 爆走してなきゃ、小物の魔物はこっちを避けるんだな。

 ムキムキの脳筋が馬車を引く圧力は凄い。

 爆走してると、逃げる間もなく轢かれてたんだろうな。


 徐々に日も落ち夜になった。 

 焚き火と食事の準備を始めるが、俺は腹が減ってない。

 少なくとも、高レベル魔物以外を食べる気にはなれなかった。

 第三王子の所から逃げ出して、

 まだ一度も眠っていなかった、

 ついつい焚き火の前でウトウトしてしまう。


 すると、

 あれ?なんか変だぞ。ムズムズする。

 何かを掴みそうな感覚、これは?

 スキル?

 幽体離脱したような感覚で、

 新たなスキルが生えそうだった。


 魂の劣化、福音、デイジーカッター、竜眼、変幻

 どれかを手放せば、新たにスキルを獲得出来る感覚がある。

 ………外すとすれば、使用頻度の低い、デイジーカッターか竜眼か?

 アキリアいないと、よくわからんね?


 獲得できそうなスキルは、ブレス、威嚇、回復、自然治癒、自然魔力治癒、自爆ボタン、肉体改造、無限胃袋、超筋肉、火魔法、闇魔法、死霊魔術、アイドル


 いや、多くね?

 というか、もしかして俺。

 今までスキルの取り方を知らなくて、溜め込んでたのかな?

 それっぽいな。

 感覚でわかる。

 一度取ったスキルは二度と取れない。

 取らなかったスキルは次に持ち越せるのか。


 う〜ん。人間形態で使えない竜眼、使いづらいんだよね。

 竜形態の時って、そもそも鑑定無くても、強いし、

 自分より強い奴は気配でなんと無くわかるし、

 鑑定って弱者の逃走スキルみたいなもんで、

 そもそも強者には不要なんだよな〜。

 よし、竜眼捨てて、代わりになんかとろう。


 ………肉体強化系のバフとか回復は、現状いらないな。

 竜の素の力がすごくぎて、正直今でも十分強い。

 使い道無いな。

 自爆は論外。

 人間形態で使えそうなの魔法か?………いや、人間形態で使えるか謎だけどブレスは良いな。ロマンだ。

 竜と言ったらブレスでしょう。

 よし、ブレス取得。

 ブレスが駄目スキルだったら、捨てて魔法取ろう。

 確か俺は魔力少ない脳筋ドラゴンだったけど、少しは魔力も上がってるはず。

 多分。


 ウトウトしかかってた目を覚ます。

 脳筋こと上腕二頭筋と女がイチャイチャしてた。

 ………ブレスの試し打ちしとくか?

 カップルは爆発するもんだよな?


 当てないよ。驚かすだけだ。

 リトルドラゴンの姿で、大きく息を吸い込み。


「ワギャン!!!」


 軽くブレスを解き放った。


 竜の口からは、レーザーの様な光線が放たれて、筋肉の横を通過し、少し離れた位置に着弾。

 半径10M位の範囲が爆砕、轟音と共に消し飛んだ。

 直撃を喰らわなかった二人の人間は、しかし余波の爆風で吹っ飛んだ。


 ………………あっれ〜。思ったより強すぎた?

 直撃してたら、筋肉蒸発してたよね。これは。



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