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68アキリアとの再会9


 マ、ソウル教団指導者の部屋にて。

 お付きの二人と方針を決める。


「ところで新指導者」

「なんだ?」

「新指導者就任が知れ渡り、各支部から挑戦状が来ています」


 なんだ?挑戦って?

 俺が勝負に勝って新指導者になったばかりだぞ。


「え?何で?」

「前任者が強すぎて、挑戦者はいなかったのですが」

「俺は舐められてると」

「御意」

「よし。挑戦状は却下だ」


 面倒い。

 脳筋共に構っていられるか。


「それはいかんのじゃ。反乱がおこるのじゃ」

「そ、そうなの?」

「武闘派が多いんじゃ」


 なんだ?この組織。思ったよりも結束弱いのかな?


「悪しきマ、ソウルに染まりそうなのが支部には多いのです」

「前指導者の寵愛を受けれなかった奴等が嫉妬してるんじゃ」

「奴等指導者になって、前指導者を付き人にする気なのです」

「あ〜色恋絡みか」


 前任者。美人だし、人気ありそうだもんな〜。

 というか、好みのタイプ付き人にしていいの?

 この二人も顔だけはいいしな。

 髪ないけど。


「許せんのじゃ。叩き潰してほしいんじゃ」

「あ〜とりあえず。そうだな。よし」


 手っ取り早く、この二人を挑戦者にけしかけるか、

 俺に挑戦する前に、こいつ等倒せ的な。

 いや、そうだな。

 一石二鳥の、もっといい手がある。


「何か名案が?」

「黒い像は壊せたか?」

「まだですが、それがなにか?」

「黒い像を壊した奴に挑戦権を与える」


 そうすればイロイロ手間が省ける。

 目標与えてしまえば、筋肉達のガス抜きにもなるし、

 最悪指導者の座を失っても、アキリアさえ開放できていれば、俺としては問題ない訳だし。


「おお。なんと」

「それなら文句も出ないだろ」

「たぶん。でないのかな?」

「文句言う奴には、他の奴に先越されるとか。臆病者の弱筋肉とか煽れ」

「おお、まかせるのじゃ。得意なのじゃ」

「お主の筋肉はその程度かと、支部の奴を煽るのだ」


 筋肉を煽られれば、脳筋はあとには引けない。

 筋肉の否定。

 それは自分をも否定する事だから。

 よし、とりあえず、支部とアキリアはこれでよし。


「ところで、前指導者見かけないけど」

「おお、自由を満喫してくると、旅行に出たのじゃ」

「お忙しくて、最近遊べなかったから、お供を連れて遊びに行ったのです」


 ………俺に筋肉押し付けて逃げたとかじゃないよな?

 いや、前向きに考えよう。

 うん。きっと考え過ぎだ。


 アキリアは筋肉達に任せるとして。

 チゴヤ商会に連絡取らないと、

 高レベル魔物が食べれない。


「チゴヤ商会トップのチゴヤがどこの街にいるか知らないか?」

「ああ、それならたぶん、隣の城塞都市セイウにいるかと」

「王都を守る東の要都市なのじゃ」

「そうか、隣なら案外近いか」


 ま、そこからここまで誘拐されてきた訳だし。

 近くて当然か。


 自分で出向くか?

 脳筋に手紙か伝言を頼むか?

 そう考えて二人の脳筋を見る。

 うん。馬鹿っぽいがイケてる筋肉だ。

 こいつ等に、伝言は無理だな。

 手紙は、一度失敗した。

 よし、直接行くしか無いな。


「俺はチゴヤ商会のトップに会いに行く」

「おお、プロテインの増産計画を」

「凄いのじゃ。世界征服に一歩近づくのじゃ」


 いや、全然違うけど指摘しない。


「どちらか道案内を頼む」

「儂じゃ儂が行くのじゃ」

「いや、ここは足の早い俺が」


 何で喧嘩になる?


「新指導者の寵愛を受けるのは俺だ!」


 よし。お前は却下。






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