60アキリアとの再会
王都にて、怪しげな筋肉についていくと、
怪しげな建物につれてこられた。
そこで、久しぶりにアキリアと福音スキルで繋がった
「助けてってアキリアか?」
(そだよ。久しぶりだね。困ってるんだ)
「困ってるってお前が?」
(そそ。そこの脳筋たちに捕まっちゃってさ)
捕まえる?
人の生死をもてあそぶ、この得体のしれないアキリアを?
この筋肉そんなに凄いの?
「捕まえるってお前神様かなんかじゃないの?」
(う〜ん。とにかくその建物の奥に入ってみてよ)
「この怪しい建物に?」
(説明するより見てもらったほうが早いから)
むう。入るしかないのか?
アキリアにはあったら聞きたいことが山のようにあったのだが。
まずは、状況を把握しなきゃならん。
「は、は、は。どうしました?独り言ですかなぁ」
「ん?ああ。独り言というか」
忘れてた。
福音スキルでアキリアと話してると、
独り言言ってるようになるんだった。
何とかごまかさねば。
「何やら神を名乗る奴から、中に入れと声を受けてな」
「お、おう。何と、マ、ソウル様から福音を」
「福音スキルを知っているのか?」
「我等がマ、ソウル教団の代表がこの間、神より授けられました」
たぶん福音授けた神ってアキリアだよね。
アキリア何やってんだ?
(とにかく非常事態だったから、ここの代表に助けてもらおうと福音渡したんだけど。ここの連中脳筋ばかりで、全然人の話を聞かないんだ)
なる程。俺の目の前にいる筋肉も、チゴヤ商会に道案内してくれなかったしな。
まぁいい。入るしか無いな。
「とにかく中に入れてもらえるかな。神のお告げだ」
「あ、おう。お告げが無くても、大歓迎ですぞ」
扉を開けて中へとはいる。
建物の中は、極彩色だ。
しかも頭痛くなるような筋肉の置物で溢れていた。
駄目だな。
ここの奴ら。
内装に狂気は感じられないが、知性も全く感じない。
ここの所、洗練された第三王子の所にいたから、
この手の感覚に敏感になってしまった。
「どうです?素晴らしいマ、ソウルを感じるでしょう?」
「まずマ、ソウルが何か教えてくれ」
「お、おう」
「なんだい?マ、ソウルって」
「筋肉を鍛える事で、手に入るパワーの事です」
「要するに筋力の事かい?」
「いいぇ。筋肉を手にした事で得られる物全てです」
「ようし、意味がわからん。詳しく教えてくれ」
「筋肉を鍛えると、筋力とかやる気とか、逞しい見た目とか、筋肉フェチの彼女とか、いろんな物が手に入ります」
「ほう?」
「筋肉を鍛えた結果入手できる全てのもの。それが、マ、ソウルの力です」
「なる程。わかった。変わった考えだな」
「鍛えれば鍛えるほど大きなマ、ソウルを入手でき、沢山のものが手に入るのです。筋肉は正義です」
「………魔物蔓延る世界じゃ、まぁ一理あるかもしれんが」
「さぁ。貴方も我々と共に、大きなマ、ソウルをその筋肉に宿すのです」
思ったより、やべ〜とこに入っちまったな。
危険は無さそうだけどね。
アキリアを捕まえるような連中だ。
まともじゃないとは思ったが、
何か思ってた感じじゃないな、




