30鳳Ⅳ
(ゴッキーは仮の姿さ)
「彼はゴッキーだけどゴッキーではないんです」
「ゴッキーは、ゴッキーでしょ?」
「正体は??? 何でしょう?」
「セーラ嬢も知らないのかい?」
「はい。教えてくれません」
「私の鑑定には、ゴッキー魔王レベル38となってる〜」
驚異のネーミングだなぁ。
どうなってんだ。俺は
「え???」
「セーラ嬢。君はゴッキー魔王に騙されてないかい?」
「そ、そうなのでしょうか」
「相手は魔王だよ」
「ま、魔王」
(何か俺が悪者になってる)
そして、魔女の鑑定でも変幻スキルの壁は、
超えられないんだね。
正体は見破られてない。
でも英雄殺害とかは、変幻スキル超えて、
カウントされるんだね。
ゴッキー以外の人間やドラゴンスタイルに
魔王ってついてるのかな?
いや、リトルドラゴンにはついてなかったな。
人間形態大丈夫か?
魔王の賞号ついてたら、変幻で偽装する意味が無いな。
人間から狙われることになる。
「私は騙されているのでしょうか?」
(セーラを騙して、俺に何の特がある)
「ま、魔王復活の生贄に」
(食べてくださいって言ったのセーラだよなぁ)
「は、そうでした」
「セーラ嬢どうした?」
「私は何を信じればいいのでしょう?」
「魔王を信じちゃいけないよ」
「そ、そうですよね」
(そいつは魔女だぞ、魔王より悪い奴かもな)
「ソ、そんな事は」
(げんに、お前を見捨てようとしてるのだ。それどころか、呪いをかけたの魔女かもしれん)
「な、なんですって?」
(マッチポンプだ。竜の爪と牙を巻き上げるためのな)
「し、信じられない魔女様がそんな悪い事をしてたとは」
「ちょっと待って、魔王に何吹き込まれた?」
「ま、魔女様が私を呪ってると」
「ちがーう。魔王に騙されないで」
(そいつは悪い奴だ)
「そいつは悪い奴だ」
二人でどっちが悪いか、言い合ってたが、
お互いの声は聞こえない。
唯一両方の声が聞こえるセーラは、
たまったものでは無いだろう。
(ええい。こうなったら。変幻発動)
俺は人間の姿に変幻した。
直接話すのが手っ取り早い。
若干前よりも強い人間になりたい。
そうだヤツだ。
そんな想いを込めて変幻した。
「え、えええ」
「か、カッコイイ〜」
「ふふふ、そうだろう」
初老のイケメンエルフ。執事セルバンテス。
彼の若い頃の姿を予想して、寄せてみたのだから。
ま、彼奴には殺されかけたからな。
イメージが焼き付いてて、やや変幻しやすい
おや、セーラも見えてるのか?
今俺は、真っ裸。
てか、セーラ。
魔女が側にいれば、視力も回復するのか?
俺の姿がハッキリ見えてるのな。
ま、いいか。
人間の姿なら、魔女とも話せて、いろいろやりやすいし。
「………」
「なんせセルバンテススタイルだ。」
「う、うちの執事のセルバンテスの事ですか?」
「うむ、彼奴とは死闘を演じたからな」
「驚いたな。魔王は変身できるのか?」
「鑑定で、俺のスキル見たろ」
「ああ」
「スキルに変幻ってスキルがあるだろ。それで変身可能」
「で、では姿も思いのままかい?」
「いいや。制御が糞難しい」
「た、例えば。そのまま子供の姿とかには」
「それならなれるよ。リトルに変幻は得意だ」
「ぜひ頼むよよよ」
「何故キョドる? まあいいや。変幻」
子供のセルバンテス君をイメージする。
可愛らしいチビエルフの誕生だ。
やっぱり真っ裸だが。
「いい。実にいい〜。その姿でいたまえ〜」
とか言いながら
魔女がヨダレを垂らしていた。
なので
「変幻」
何の特徴もない。
いつものナチュラル人間スタイルになってやった。
「ああ〜。なんで〜」
「魔女がヨダレを、たらすとか怖いんだよ」
「たらさないから、だからもう一回〜」
「それよりも鑑定で、俺が魔王かどうか観てくれよ」
「ちびっ子以外は見たくない」
性癖歪んでんなぁ。
チビッコ好きか?
さすが魔女。
「ふざけんな」
「ううう。鑑定。ん〜。ただの人間だね」
「そうか。なんでゴッキーだけ魔王ついてんだ?」
「ゴッキーが正体だからでしょ」
「違うわ。ふざけんな」
名誉毀損で訴えるぞ。




