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247/306

247、発情期117


 レオナルド侯爵。

 神に戦いを挑む、だと?


「戦いなんて、やりたくないけれども。話が通じないから仕方ない」

「相手は神だぞ」

「かかる火の粉は、はらわないと」

「そ、そうか〜。勇気あるなオマエ。………ハ、待てよ。待て待て」

「なんだ? ヒュドラ」

「じゃあグドウ伯爵の方は、どうすれば良いんだよ?」

「いや、私は関係ないし。それどころじゃない。ヒュドラ………頑張れ」


 侯爵、自分は無関係と言い切りやがった。

 俺とグドウ伯爵を見捨てる気だな。

 ………コイツ

 許されんぞ。

 てか、オマエは俺に利用されるべきなんだ。

 逃さん、ぞ。


「関係あるよ。関係者だよオマエ」

「君の母親と君の好きな人の問題だろ? 嫁姑問題みたいなモノだと思って、頑張りたまえ」


 嫁姑問題???

 だと?


「嫁が俺の双子の兄弟を殺してる嫁姑問題ってなんだ? そんなの、どうすれば解決できるんだコラ?」


 いや、言われてみると地獄じゃん。

 解決できない問題やん。

 未解決七大問題よりも解決難しくね?

 それ、精神的に死ねる問題やん!

 ………


「私には関係ないし、わからないな〜。頑張れ〜。あ、駆け落ちとかどうだろう?」


 くっそ…コイツ。

 完全に他人事だ。

 脊椎反射でテキトーな事を………

 コイツ………

 自分勝手な理屈で、俺を見捨てる気だな。

 そうはさせんぞ。

 何とか、何とか地獄の嫁姑戦争にまきこんでやる。

 ………いや、嫁じゃ無いけどね、グドウ伯爵。


 でも………レオナルド侯爵。

 オマエは俺と一緒に、地獄の嫁姑問題に突っ込むんだ。

 逃さんぞ! 

 てか逃げるとか、許さんれんぞ。

 自分の命おしさに、俺を見捨てて神に戦いを挑んでるセーラに、加勢するなど………

 そんな身勝手………


 あれ?

 ………俺、だいぶおかしな事を考えてるなぁ〜。

 俺のが自分勝手言ってる自覚はある。

 それは………わかる。

 でも………

 こっちも追い込まれてんだ。

 後がないんだ。

 だからさ………仕方ないんだ。

 助けてください。

 その後成仏してくださいレオナルド侯爵!

 俺は、頭の中で身勝手なお願いしながら、レオナルド侯爵に向かって8つの頭を下げて、両手をあわせてナムナム拝んだ。


「ありがたや〜」

「いきなり、何を………してる! ヒュドラ」

「お祈り」

「オマエさんは、何故急に私に頭を下げる? いちいち理解不能なヒュドラだ」

「いや、一応礼を言っておこうと思って」

「なんの? と言うか、いったい何を? いったいぜんたい、今度は、どんな邪悪な事を思いついた?」


 ヤバイな。

 なんか、この侯爵に警戒されてる?

 警戒されたら騙せないじゃないか。

 いや、騙す必要は無いか。

 この際嘘は必要ないな。


「いや、邪悪も何も、………ただただ俺とグドウ伯爵の為に頑張ってくれるオマエに、アタマ上がらないな〜と、オマエが生きてるうちに感謝を………」

「いらんわ! 不要だ。しかも私に死んで欲しいと思ってるヒュドラに、協力なんぞするものか!」

「オマエは俺と一緒に地獄の嫁姑問題に突っ込むべきなんだ」

「突っ込むわけない! な、何を、考えたらそう言う結論になる?」

「オマエは良い奴だ。良い奴程割を食うって本当だよなぁ」

「お、オマエはアタマがおかしいのか? 全く理解できんぞ」

「………俺にも自分が何言ってるか、わかんね〜よ」

「なに?」

「でも………俺が何が言いたいかは一貫してると思う。まだ理解出来ないかな〜」

「………私に仲を、オマエとグドウ伯爵との仲を取り持って、その後死んでくれ、と?」


 なんだわかってるじゃないか。

 と言うか、ようやく脳に刻み込めたか。

 苦労したかいがあった。


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