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102/306

102、転生したらヒャッハーだった件6



 何とか半魚人をだまくらかしてでも、

 竜の身体に復帰したい。

 別に騙さなくても良いかもだけど、この半魚人、人の言う事を、根本的には聞かないからな〜。

 騙すほうが楽だ。

 と言うか騙さなきゃ、翼のある竜には復帰出来ないだろうな。

 良くて海竜だ。

 とか考えていたら。


「あの〜海人様。思ったのですが。今の戦法で、海人様の敵になった三人の覇者を倒しては如何でしょうか?思うに、ゾンビアタック?この戦法なら、相手が誰であれ勝てるのでは?」


 セーラが、もじもじしながら無茶苦茶言い出した。

 正論かもしれないけど、

 俺が何度も死ぬ前提の作戦たてるな。


「無理である。今回はヒャッハーが比較的生命が少ない場所へ、汝らの死体を持ち運んで、潜伏してたから良かったものの。そうで無ければ、巻き込まれた魂の処理が地獄である。今回ですら、とても面倒くさいである」


 そんな理由か?

 俺の命の心配して欲しい。

 まぁ命の復活なんてモノが手軽に行えるものからしたら、そんなものかも知れないけれど。

 そういう感覚が麻痺してなければ、そもそも使徒に裏切られたりしないと思うんだ。


「しかし、それで厄介な元使徒を消せるのであれば」

「都市一つ潰しかねないスキルで、一度に多くの魂を作ると、大量の魂が他の神に流れて、目を付けられるのである。覇者より厄介な、神を敵に回しかねないのである」

「そ、そうですか」

「面倒くさい仕事増やす害獣は、駆除するのも神の仕事だからして」


 アキリアが半魚人に魂押し付けてたな。

 あれくらいの量なら良いのか?


「今回は、めぼしい生物の少ない人気の無い場所に、ヒャッハー潜伏してたので、吾輩が一人で処理できるので、助かったである」

「おい。それじゃ俺のデイジーカッターって、使っちゃ駄目なスキルなんじゃあ?」

「モチロン駄目なスキルである。と言うか、あんな強力なスキル、ポンポン使う気になるの、汝くらいである。汝も、スキル放置してたアキリアも最悪である」


 げ、アキリアの奴、わかってて俺にもたせてたよな。

 一応警告してくれてたけれども。


「お前も改造の際に取り除かなかったろ?」

「………なんのスキルか、よくわからなかったのである」


 そうか、コイツ、アキリアよりも知識無いのか。

 アキリアは俺の元いた世界の知識持ってたけど、コイツは持ってないのかもな。


「う〜む。アキリアって何の神様なんだ?」

「馬鹿である」


 即答だった。

 前々から疑問に思ってたアキリアの事を聞いてみたが、即答された。


「………本人、慈悲深き女神とか名乗ってるけども」

「アレが慈悲深き女神???な。馬鹿であろ」

「………まぁそうか」

「アキリアまだ、筋肉に取り囲まれて馬鹿な事をしてるであるし」

「まだ、黒い像から抜け出せないのか?」

「他の神の依代となる神器に何か入るからである。アキリア馬鹿である」


 半魚人は嬉しそうにヌポヌポ笑った。

 何と言うか、神って何だろな〜。

 もっとこう、偉大であって欲しかった。


「ムムム、リクエスト通り、ヒャッハーのそばにゴッキー誘導してたら成功したである」

「何?本当か?」

「既にその場所は汝のスキルで破壊され尽くしてるので、余計な魂を作る心配ないので、思う存分暴れるのである」

「よし。行ってくる」


 ふふふふふふふふふふ、ヒャッハー。

 待っていろ。


「な、あの竜狂っているであろ?自分の命を捨てに行くのに、何の躊躇も無いのである」

「私のせいでしょうか?」

「である」

「治す方法……………」


 魂からゴッキーへと転生する途中に、そんな声を聞いた気がした。


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