始まる世界
「世界に終わりを告げる少女」
「世界に始まりを告げる少女」
上の2つの続編のようなものになっています。そちらも是非。
ある日、1人の少女に声をかけられた。
「やぁ、久しぶり。覚えてたりする?」
初対面のはずなのに、とても慣れ親しんだ声。
不意に走馬灯の様に記憶が走る。覚えの無い、覚えているはずの無い、終わった記憶―――
「ああ、うん。久しぶり」
その言葉に酷く安堵した様子で、少女がはにかむ。
「……2巡目は、続きそうかい?」
「うん、今のところは。でも、いつボロが出るかわかんない」
少し不安な表情をした後、またはにかんで僕に言う。
「でも今は君に会えたから、良い」
世界が、始まる。
何かの映画か小説で見たのだと思いますが、
今の生活を続けていれば、将来必ず、地球は壊れてしまうそうです。
地球をもう一度、人が住める環境にするには、一度人類を終わらせる必要がある。
つまり、世界を終わらせる必要があるそうです。
世界の終わり=人類の終わり、と考えてもらえれば。
なら、可愛い女の子が壊してくれたらな、という歪んだ妄想です。
何かを感じていただければ、幸いです。
09/12/11 アキヒト