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0018.討伐隊発足

 今回の件で俺は身体強化の魔法を使えなかった。


 俺がまだじっくり集中しないと魔力が発生(スピリットのエーテル化)しないから。

 でも周りの皆はあまり意識なく体の強化をやっている。


 魔力を意識なく準備でき自然に使えないと、ああいう時には役に立たないみたいだ。

 練習していれば出来るようになるんだろうか? 

 まだまだ課題だらけだな。


 しかし、俺が襲われるね~。

 生前は体が大きく筋肉質で強面だったので避けられることはあっても、襲われるなんて1mmも可能性を感じなかったからな~。


 子供部屋に帰ると、ダグ、ペグ兄弟がやって来た。


「よーケンタ様大変だったようだな。おかげでこれから子供部屋も大変だよ」

「あははは、兄さんったら。ケンタ様大丈夫? 気持ち悪くなってない?」

「うんありがと。平気だよ」


「すぐに、ボンの余罪を調べてみたんだけどさ、数人10歳くらいの頃に襲われた男の子を見つける事が出来たよ。ボンはひどい奴だったよ」

「男の子だけ?女の子は大丈夫だったの?」

「ああ、女は早いうちから意思伝達に長けるのだ。女の子に手を出せばすぐ見つかる可能性が高すぎるからだろうな。ボンは女好きでもあったがモテなかったからな。安全な男の子を標的にしたのだろう」


 ああ、意思疎通かあの時魔法を使えれば。


「そうなの、僕たちはそんなの許さないの!」

「あはは、そうだろうね、その点ホ」

「ペグ! 口が過ぎるぞ!」


 おや? いったい何だろう。


「いやいや、失敬忘れてね。えへっ」


 なんだかモヤモヤするな。


「ペグ仕事に戻るぞ、それとケンタ様。もう少し気を付けて行動するんだな!」

「じゃまたね~」

「ムキー、ダグの奴何様なの!」


 最後逃げたみたいだったが。

 なんだろう、でも聞いても言いはすまい。気にしないようにしよう。


「ああ、またな」


 俺は軽く手を振り、見学に戻るのだった。


『ねえギガ、強くなる方法は無いの?』

『おやマスター、語尾に“す”を付けるのをやめたのか?』

『うん、なんとなく』


『そうか、強くなるには直接獲物を倒すことだ。そうすることによって、負けを認めさせたスピリットは意識防壁が弱くなり、マスターが吸収しやすい特別な形のスピリットを輩出するのだ。その形のスピリットを吸収合体することでSPの多いスピリットになり。それに合わせて体を再構築するように、マスターの体を作った。普通の体だとはみ出たSPはすぐに分解されるので増えないのだ』


『すると、この前倒したスライムやゴブリンでも強くなれてるの?』

『まあ、あの程度だと多少だがな、マスターの体の再構成にSPをエネルギーとして使うのでその残り程度分だ』

『なんか効率悪そうだけど、分かったよありがとギガ』


 と言うことは、魔物なりなんなりを自分で倒さないことには強くはなりにくいと、SPによる成長だからギガは助けにはならないと、以上、分かったよ。


 なら、積極的に魔物を狩っていくしかないよね。

 スライムがいいなー忌避感も少なく動きも鈍いのでレイガン一発だ。

 明日ホルンに相談しよう。そうしよう。


 次の日


「ねえ、ホルン俺ね強くなることに決めたんだ。魔獣や魔物を倒すと強くなれるらしいんだ」

「ほほー、魔物を倒すと強くなるとは聞いたことがないが?」

「僕も強くなれるなの?」

「ごめん俺だけみたいなんだ」


「なるほど、神ゆえにと言った所だな。何か指針はあるのか?」

「あのね、まずはスライム、あっ、あの粘液の魔物のことね、を狩ろうかと思うんだ。銃があれば簡単だから」

「おお、それは助かるぞケンタ様。奴が居座っている辺りは不可侵域になってしまっていて困ってたんだね」

「で、お願いなんだけど手伝ってほしいんだ」


 我ながら頼み方がいやらしい。

 だがこの弱いままだと此処にいるのが怖すぎるのだ。


「本当はこちらからあの魔物を倒すのをお願いしたかったんだね。だから、大歓迎だよ。すぐに族長と話して討伐隊を編成するね。狩りも順調で相当余裕も出てきてるので問題はどこにも無いね」


 そう言ってホルンは族長の所に行った。


「ケンタ様、僕も頑張るの」

「うん一緒にやろうね」


 ほどなくホルンが族長と帰ってきて、今日からスライム討伐隊が発足することになった。

 なんと討伐隊の隊長はゾムン族長だった。


「実はケンタ様の言うスライム? は広範囲に各部族の狩りや行き来を邪魔していてね、族長自ら各部族との顔つなぎの面も今回持たせようと言うことになったんだね。面白そうなんだが俺は留守番だね。行ってる間は野宿になるが頑張るんだね」


 そう言ってホルンは去っていった。


 野宿! 聞いてないよ~。

 仕方ないか。とほほ。


「ではケンタ様、ワシがお供しますので、よろしくお願いしますな」


 そう言えば強さも族長が上だったよね。


 討伐隊は俺らを除いて10名の屈強な戦士。

 男女比は4:6で女が多いが。

 そう、狩り部隊で言うなら隊長格が集まった精鋭部隊だった。


 魔法で肉体強化ができる以上、魔力の使い方がうまい女も強いのだ。

 しかしこれ留守番中の狩り大丈夫なのかな。


「皆の者、数日間の討伐行となる。決してケンタ様に傷をつけてはならぬが、その上で獲物の止めをケンタ様にやっていただく。難しい事もあると思うが、この精鋭であれば可能だと信じている。ついでに我らが同胞の各部族を助けようではないか。各自今日中に10日分以上の野宿ができる準備をすること」


「はい、ちょっといいですか」

「ケンタ様どうぞ」

「えと、俺の異次元接続収納庫にかなりの量、物を入れることが出来るので利用してはどうでしょうか。肉などを腐らさずかなりの量を持ち運べますよ」

「異次元接続収納庫? ……ですか?」

「そう」


 俺は次元庫(異次元接続収納庫)から小型(短剣)加熱高周波ブレードを取り出して見せ


「こんな具合に」


 そして短剣を仕舞った。


「出し入れが自由に出来るんです」


 おお~どよめきが起こり、皆が尊敬の眼差しになった。


「普段は別のものをあまり入れないのですが、今回は特別です。通常は期待しないで下さい」


 そう、これをガンガン利用すると運搬係の仕事をとってしまう。

 俺がここに居るのは1年も無いのだからそれではまずい。


「我々に神の奇跡を一端をご公開くださるとは、ありがとうございます。では、プラムこちらへ来い」

「はい」

「この者はなプラムと言う。プラム、ケンタ様と一緒に食糧庫へ行き要る分ほどその異次元なんたら庫に入れてもらいなさい」

「はい分かりました。ケンタ様、私がプラムです。よろしく」


 そこには妖艶に微笑むお姉さんが居た。


「僕も行くなの!」


 そこにはちょっとむくれた感じのアイラが居た。


「ここが、食糧庫だよ」


 そこは、入り口を入ってすぐの場所にある。

 右斜めに掘られた通路から真っ直ぐに下に向かう階段を延々降りた先に有った。


 なんと階段の長い事、10分以上降りたんじゃなかろうか? 

 こんなに深い所まで運ぶのか? 


 すごいな。

 顔に当たる空気が冷たい。

 もしかして氷点下? 


 そう、そこは気温が寒いほど低い天然の冷蔵庫。

 鍾乳洞のようにも見える。

 だがここは空気がすごく乾燥しているので鍾乳洞ではないのだろう。


 ここでは肉が勝手に干し肉になる感じだった。

 塩を付けるともっといいんだっけ?


 俺は肌が露出している部分は冷たいが他は温かかった。

 今まであまり考えなかったが、この服何気に科学の結晶! オールシーズン対応、つまりまるでエアコン付きだったかのようだ。


 エアコンいいよね最高の発明品だぜ。


 洞窟の奥なので真っ暗。

 俺は何とか見えるんだがアイラもプラムも手探り状態に見える。

 その割には足運びは早い。

 はて、魔力か何かで分かるのだろうか?


「じゃあ、これとこれと……」


 プラムが選ぶ肉をどんどん次元庫に入れていく。

 プラムは迷いなく選んでいく、かなり優秀なのかな。


「まあ、こんなもんかな」

「ここはすごいね」

「私もよくは知らないけど、下に掘れば冷たくなるってんで掘ってたらここに突き当たったみたいなんだよな」


 なるほど運よく見つけたのか。

 そりゃあまた都合がいいね~。


 西の裂け目と言い、ここと言い本当に住むのに適したいい里だね。

 まー夜目が効かないと住めないが。


(実際には樹林が強すぎて岩場に追いやられているだけ)

明日も~更新がんばる~ぞ=

「最弱の吸血鬼?が生き残るには?【最弱では死にそうなので毎日せっせとダンジョンに通い、最強になってしまったので悠悠自適に生きれる】」も連載中ですのでよろしくね

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