1話
絶対に最後まで書けません。途中で終わります。それでもいいならお願いします。また、こういう風にすればいいんじゃないというアドバイス、待ってます。書き方が気持ち悪い、などのコメントも待っています。その場合は『何話の「この部分」は「こういう風に」書くのが正しい』と、わかりやすくお願いします。高卒の社会人ですが、国語を専攻していた訳ではありません
長々と書きましたが。ここまで読んでも読みたいと思った方、ありがとうございます。評価などはどうでもいいです。読んで楽しんでくれたら幸いです
「おい、知ってるか?」
「なにが? お前ん家の母ちゃんの不倫か? そんなん知ってるぞ」
俺言葉に大袈裟に驚く友人。最初の嬉しげの顔が一瞬で無くなった。いつ見てもこいつをからかうのは面白いな
「ええ!? う、嘘だろ.......」
「え.......、違ったのか」
あんなに親しげに話してるのを村のみんなは何回も確認している。逆に気づかないお前ら親子が鈍感なだけだ
「.......後で聞いてみるよ。.......相手は」
「肉屋のディーボさんだよ」
「あー、だから最近肉ばっかなのな。.......ってちゃうちゃう! 知ってるか? 王都で勇者召喚があったらしいぞ!」
「まじ? てことは、魔王復活の噂は本当だったんだな」
「ああ。なんでも勇者の数はなんと、30人を超えるらしいぞ」
「は? 何回召喚したんだよ」
確か、一般的な勇者召喚の数は3から5人はず。30人を超えるならもしかすると、それぐらいいないと今回の魔王は倒せないのか?
「1回だそうだ。なんでも、勇者自体は7人で後は周りにいて巻き込まれたらしいぞ」
「うわぁ、災難だな。まぁ、俺たちの村は王都に近いし勇者様のおかげで被害も減りそうだな」
「ああ。まだ勇者は強くないらしいから、王都の周りの強めの魔物を一掃するために騎士が馬馬車のように働いてるそうだ」
「そりゃぁ、ありがたいな」
騎士なんてめったのことでは働かないからな。こういう時は死ぬほど働けってもんだよ
「じゃあ俺は母ちゃんに聞いてくるわ」
「おう。進捗待ってるわ」
「ばっか、楽しんでんじゃねーぞ!」
それだけ言うと、そいつは駆け出していった
(あ、そう言えば罠を見に行くんだったな。.......まぁ俺一人でも何とかなるか)
俺たちの仕事は近くの森の浅いところに仕掛けた罠に獲物がかかってないかの確認と、薬草や運が良かったらうさぎなどを狩ることだ
俺は村を出て1時間ぐらいのところである異変に気づいた。30分前まではかすかに聞こえていた動物の鳴き声や子鳥のさえずりが一切聞こえないのだ
(やば。これ、兆候だ。ゴブリンとゴブリンソルジャーの時はこんなこと無かったから、少なくとも7等級の魔物がいる)
俺はすぐにしゃがめば俺なんてすっぽり隠してしまう草むらに身を隠す。そして、護身用に持ってきていた小さな剣と魔物避けを手にする
(7等級の魔物に効くわけないけど、嫌がるかもしれないから)
魔物避けの封を切り、辺りに撒く。魔物避け独特の匂いが鼻を刺すが、我慢だ。そして、護身用の剣を固く握り締める
俺は必死に気配を消して2、30分が経った。もう大丈夫かと息をはこうとしたその瞬間
バキ、ドスドスドス
明らかに重いものが歩いている音が聞こえた。そして、背中を悪寒がゾワゾワと毛を逆立てさせる
俺は恐怖した。しかし、何がいるかを確かめたくなった好奇心が草むらから少しだけ間を生ませた
居たのは、豚の亜人だった。冷や汗が出る手をゆっくりと元に戻し、草むらの間を無くした
よく聞いたら、ふごふごとオーク特有の息づかいも聞こえる
(さ、最悪だ.......! オークに勝てる人間なんて、俺の村にはいねぇ!あいつ、俺の村の方向に進んでやがる.......!)
なんでだ、そんなピンポイントに村の方向に進むんだよ.......。そ、そうか、匂いか! オークは俺の匂いをたどっているのか!
俺の周りに魔物避けの匂いでごまかせているけど、そんなの俺の周り、せいぜい5mだ。ここから村までの5kmの匂いは消せねぇ
草むらから覗き見るが、既にオークの姿は見えなくなっていた。しかし、オークの足跡はくっきりと残っていた
しっかりと、俺の匂いを辿りながら
俺が村に着いた時には既に、村は壊滅していた。たった1匹のオークによって
オークは既に息絶えていた。王都の騎士によって無惨に切り殺されていた。首も切り落とされていた
俺の仇は、既に死んでいたのだった
「おい! 生き残りだ!」
「坊主、大丈夫か? ここの村の者か?」
「あ、あああ、ほ、他に生きてる人は」
「.......。すまねぇ。俺たちが来た時には」
俺は駆け出した。家に着くと、家は無かった。あったのは家らしき残骸と、丁寧に運び出されたのだろう3人の遺体。母と父と妹の無惨な遺体だった
父の遺体に限っては上半身と下半身が繋がっていなかった
母と妹も、首がありえない方向に曲がっていた
俺は、そこで気を失った