第1章の前の序章
これは、とある関西地方に生まれた男の誕生から現在までの人生の物語である。
まるでフィクションのような、出来事の連続。
だが、フィクションのような人生を日々生きる者も世の中にはいる。
これを執筆する理由は、似たような境遇で人生を生きている人達に、こんな経験や体験で良ければ励みや参考にしてほしい。
人は、隠したい過去の出来事や悩みをさらけ出す事で、時には自身が楽になり、時には似たような境遇の人を救う事に繋がる時もある。
「こんな赤ちゃんなら、いらんかったわ。」。
この言葉を、俺は産まれて直ぐに言われたそうだ。
もちろん、産まれて直ぐの俺が聞いた訳ではない。
後から聞かされた。
誰に言われたか?母親?父親?兄?姉?そうではない。
ちなみに、俺は一人っ子。
父親方の母親、つまり俺からすれば父方の祖母に言われたそうだ。
母親方の母親、つまり母親の祖母から聞いた。
何故?こんな言葉を産まれたばかりの俺に吐いたか。
理由は、外国人の赤ちゃんのような、人形のような可愛い白い肌の目のクリクリした赤ちゃんが産まれると期待していたかららしい。
ところが、俺は日本人から産まれた日本人。
産まれたばかりは、肌も赤く目も殆ど開かずに髪の毛も少ない訳である。
それを見た、父親方の祖母はそう言ったそうだ。
しかし、今考えても不思議だ。
父親は日本人、父親の祖父、祖母も日本人な訳だから、俺と同じような赤ちゃんを産んだ筈なのに、何故にそんな言葉を吐けたんだろう・・・
自分の息子の子、いわば孫には過剰な期待をしていたからだろうか?
しかし、同じ女性がよくも、産んだばかりの俺の母親にそんな言葉を吐けたもんだ。
産まれて直ぐの俺は、体が丈夫ではなかったそうです。
サイズこそは大きなサイズだったそうだか、点滴を繰り返し体調を直ぐに壊したそうです。
自分の体が丈夫ではなかったのは自覚が小さい頃からあり、幼稚園にまだ入園しないような年齢の頃に、病院に入院していて部屋で若い看護婦さんに好きだった電車の絵とかを紙に描いてもらったり、話をして相手をしてもらっていた記憶がありますから。
入院していた病院名ももちろん覚えています。
わりと、今でも記憶力が非常にある方なんで小さな頃の記憶も鮮明な部分あります。
この記憶力は、後々大人になり働きだしてからも仕事面で役にたっています。
流石に、産まれて間もない記憶はありませんが。
只、嘘みたいな話かもですが、産まれる前に前世の一生を終えた自分が、新しく生まれ変わる順番待ちのようなものに並んでいて、呼ばれてからこの世に産まれたような記憶が昔からあります。
何かを、その時に顔を思い出せない誰かと話をしてから産まれてきたような記憶です。
今日から執筆スタートなので、初めから長文は読んで頂ける方々に申し訳ないかもですので、序章はここまでにします。
なるべく、続きは早め早めにUPしていきます。