世界を救いに行こう。
「必ず世界を救う」と思わず言ってしまった。
するとキュピナスさんは「え、え、え、本当にいいんですか!?」
そっちが誘ったくせに。
とっさにつっこみそうになったが、なんとかこらえた。
「えっと‥じゃあまずは一緒に世界を救いに行ってもらう方々を紹介します!!」
私の自己紹介はいいの?
またつっこみそうになったけど、これまたこらえた。
すると、最初アツいと思った男子が話し始めた。私と同じくらいの年だと思う。
「俺は、黒だ。そこにいるシロラと双子。よろしく!」
すると(たぶん)シロラが話し始める。
「えっと、僕はっ、白‥‥です。かなり人見知り‥‥ですけどっ、お願いしますっ!!」
対照的な双子だ。
男子3人目。
「俺は海里。女子苦手だから。」
扱いにくそうだ。
そして、最後の1人。
「私は莉流。女子が私以外にもいて嬉しい!よろしくね!!あなたの名前は?」
「私は…妃莉亜。まだ何がなんだかよくわからないんだけど…よろしくね」
さて。ここはどこなんですか?そして、キーンステッキってなに?
私に何ができるの?
聞きたいことはたくさんある。
でも、今はそれよりも仲間、自分と同じような境遇にいる人に出会えてとても嬉しかったから。
みんなと仲良くなりたい!
ー初めてこんなふうに思ったかもしれない。
「みんな、よろしく!」
合わせて5人の声が、草原に響いた。