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第4章:前世の記憶

既にシナリオ崩壊してた事実


ある日

マリナベリーは自室で本を読んでいた。


突然、酷い耳鳴りが襲ってきた。


(な、何……?)


耳鳴りと同時に

脳内に前世の記憶が流れ込んできた。


石川みなみ。25歳。

日本の大企業の受付嬢。

彼氏の瀬戸和哉(28歳)とデート中

トラックに轢かれて即死した。


ゲームが大好きで

よく和哉とオンラインゲームをやっていたが

乙女ゲームも好きで一人でプレイしていた。


そして、死ぬ二日前にクリアした乙女ゲーム

「光と闇のらび♡リンス」(通称:ひかやみ)の

悪役令嬢、マリナベリー・バレンティノと

今の自分の姿形が全く同じであることに気づく。


「うそ……、私、転生したの……?」


マリナベリーは

鏡に映る自分の顔を見て愕然とした。



「ひかやみ」のストーリーは、以下の通りだ。


平民の大商会の娘であるルシアが

裏口入学で貴族学園に入学。

皇太子シャリオッドに接近し、彼を魅了する。


マリナベリーはルシアに嫌がらせを続けるが

シャリオッドは次第にルシアに惹かれていく。


そして、卒業パーティーで

シャリオッドはマリナベリーとの婚約を破棄し

ルシアを新しい婚約者として発表する。


マリナベリーは、公爵家から追放され

惨めな人生を送ることになる。



「詰んだ……」

マリナベリーは、青ざめて膝から崩れ落ちた。



しかし、すぐに疑問が湧いてきた。


「ひかやみ」では

ルシアがシャリオッドに近づき始めてから

一ヶ月後には、シャリオッドは

ルシアに酔いしれるはずだ。


しかし

現実には半年以上が経過しているにも関わらず

シャリオッドは相変わらずマリナベリーにだけ優しい。


「どうなってんの?」


マリナベリーは

自分が乙女ゲームの世界にいることを理解しながらも

ストーリー通りに進んでいないことに困惑した。


(もしかして……)


ある仮説が、脳裏をよぎった。


(ルシアも、転生者?)


彼女が諦めずに

シャリオッドに近づき続けているのは

ゲームのストーリーを

知っているからではないだろうか。


(だとしたら……)


さらに、もう一つの仮説が浮かんだ。


(シャリオッド様も、転生者?)


もしシャリオッドも転生者なら

彼がルシアに靡かない理由も説明がつく。


マリナベリーは

恐る恐るシャリオッドの姿を思い浮かべた。



(まさかと思うけど……

シャリオッド様は、前世の和哉?)



そんな馬鹿な、と思いつつも

一度浮かんだ疑念は消え去らなかった。


和哉は、みなみをこよなく愛していた。

彼は、みなみ以外の女性には目もくれず

常にみなみのことだけを考えていた。


もしシャリオッドが和哉の転生なら

彼がマリナベリーを愛するのも納得がいく。

みなみを一途に愛していたのだから

1度愛した女性を簡単に見切るはずがない。


マリナベリーは、真実を確かめるために

シャリオッドに鎌をかけてみることにした。




お読み頂きありがとうございます

次回もお楽しみに♡

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