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第2章:平民の転校生

どうなる事やら...


月日は流れ、二人は17歳になった。


シャリオッドは

成人を迎えたことでその冷徹さに磨きがかかり

「氷の皇太子」として恐れられていた。


しかし、その冷徹さは

マリナベリー以外の人間に対してのみ

向けられたものだった。


マリナベリーは、幼い頃の我儘さは影を潜め

公爵令嬢としての品位と教養を身につけていた。


その美貌は国内三代美女と称されるほどになり

シャリオッドからの深い愛を受けて

幸せな日々を送っていた。


しかし、その幸せな日々に

不穏な影が差し込み始める。



ある日、二人が通う貴族学園に

一人の女子生徒が転入してきた。


「私はルシア・ビブラスです。

よろしくお願いします」


彼女は、大商会「ビブラス商会」の娘であった。


ビブラス商会は

バレンティノ公爵家が贔屓にする

「ダニエル商会」のライバル商会であり

近年急激に勢力を伸ばしていた。


しかし、いくら大商会の娘とはいえ

ルシアは平民であった。


本来、貴族学園は皇族と貴族のみが

入学を許される場所である。


しかし、近年では

莫大な寄付金を積むことで

平民でも入学できるという

裏ルールが存在していた。


ルシアも、その裏ルールを利用して

入学してきた一人だった。



マリナベリーは

屋敷でダニエルと会った際


「ビブラス商会の娘が

貴族学園に入学してきたそうですわ」


冷ややかな笑みを浮かべながら

ダニエルに告げた。


「身の程知らずですな。

平民が、貴族の学び舎に足を踏み入れるなど……」


ダニエルも、鼻で笑った。



ビブラスは、ダニエルに劣らず

強欲な男として知られていた。


二人は互いに裏社会まで通じており

常に激しい火花を散らしていた。



「ダニエル、貴方のところのエリーは

魔法学園に入ったのでしょう?」


「ええ。娘には、魔法の才能がありますからな」


ダニエルは、誇らしげに語った。


「ルシアとかいう娘は

魔法の才能があるのかしら?」


「さあ、どうでしょうな。

まあ、もしあったとしても

我がエリーの足元にも及ばないでしょうが」


ダニエルは、確信を持って言った。


「ふふ、そうね。楽しみだわ」


マリナベリーは

ルシアの存在を一笑に付した。


しかし、その内心では

平民が自分たちと同じ場所に立つことへの

不快感と嫌悪感が渦巻いていた。




お読み頂きありがとうございました

次回もお楽しみに♡

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