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はんが甲子園オリエンテーション
オリエンテーションの頃には、三人はそれなりになっていた。顔色に若干の艶がなかったものの、揺らめく感じは残ったものの、下船、降車の際に比べれば、まだましくらいだった。それでもこのはんが甲子園はそれなりにしておけるものではなかった。全一六校のそれぞれ三名の代表者と引率の教員が真剣な顔でオリエンテーションに臨んでいた。その中には彼らと同じように酔ってぐだぐだになりそうな生徒もいるだろう。まったく平静なままの生徒もいるだろう。見て取れない、というか、他人の詳細をうかがっている余裕などなかった。どの生徒もこの甲子園にふざけてきているわけではないのだ。鵜飼、梅川、内海でもだ。それぞれに理由があってここにいるのだった。




