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9/9

あにゅー

●構成の良いアルバムで、RADWIMPSの魅力を再認識。


【収録曲】


1.命題

2.まーふぁか

3.ワールドエンドガールフレンド

4.DASAI DAZAI

5.なんていう

6.賜物

7.MOUNTAIN VANILLA

8.Odakyu Line

9.筆舌

10.ピリオド。

11.成れの果てで鳴れ

12.ピアフ

<配信版ボーナストラック>

13.大団円 feat. ZORN (Anew Version)

<CD盤ボーナストラック>

13.賜物 (Orchestra Version)


 2024年にギタリストの桑原(くわはら)(あきら)が脱退し、実質的に2人編成となったRADWIMPS。その影響かどうかは分かりませんが、今作はほぼ新曲となっており、ボーナストラックを除けば全12曲・50分弱と程良い長さ。最近の彼らのアルバムは収録時間が長くてダレる印象があったので、この変化は(うれ)しい限りです。


 今作で一際耳に残ったのは、冒頭を飾る『命題』。ここ最近の彼らにはあまり見られなかった、激しいロックサウンドをシリアスにかき鳴らす曲で、「初めて産まれてきたの 右も左も知るわけないだろう」等といった特徴的なフレーズも多数。「これだよこれ!」と思った方はおそらく私だけではないでしょう。


 また、前作は「序盤の流れは良かったんだけど……」という印象もあったのですが、今作はそれも解消できているように思えました。緩い雰囲気で進める『ワールドエンドガールフレンド』に、朝ドラの主題歌らしくポップな面を強調させた『賜物』、「生きてりゃ 色々あるよな」と近況を(つづ)る『筆舌』に、毒を吐きながらもコミカルなラップを繰り出す『ピリオド。』等々、様々なスタイルの曲がバランス良く配置されており、全体を通して上手く流れが形成されているのではないでしょうか。


 『Odakyu Line』や『成れの果てで鳴れ』のようなバンドサウンドにこだわらない曲も見られ、その点から近年の彼ららしい面もあるのですが、この構成の良さは『アルトコロニーの定理』や『絶体絶命』に近い印象を受けました。メンバーが減ってしまった今だからこそ、あえてあの頃に立ち返った……のかもしれません。彼らの魅力を充分に再認識できたアルバムでした。


評価:★★★★★

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