Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-
●アレンジに注目するか、歌詞に注目するか。
【収録曲】
1.25コ目の染色体(上白石萌音)
2.最大公約数(SEKAI NO OWARI)
3.トレモロ(米津玄師)
4.ふたりごと(iri)
5.有心論(ずっと真夜中でいいのに。)
6.いいんですか? (My Hair is Bad)
7.おしゃかしゃま(宮本浩次)
8.携帯電話(DISH//)
9.狭心症(Mrs. GREEN APPLE)
10.DARMA GRAND PRIX (ヨルシカ)
11.会心の一撃(YOASOBI)
12.前前前世(Vaundy)
13.そっけない(ハナレグミ)
14.すずめ(角野隼斗)
RADWIMPSの楽曲を様々なアーティストがカバーしたトリビュートアルバム。多くの有名どころを起用したこともあって、こういう作品にしては随分ヒットした印象がありました。「ずっと真夜中でいいのに。」「ヨルシカ」「YOASOBI」といったいわゆる「夜好性」が勢揃いする作品など、そうそう無いでしょう。
今作に限った話ではありませんが、こういった「トリビュートアルバム」において、アーティストごとに趣向を凝らしたアレンジを聴けるのが面白いところ。My Hair is Badの『いいんですか?』はコード進行を変えたり終盤で『ラストバージン』のフレーズを入れてきたりするのがユニークですし、YOASOBIの『会心の一撃』はハピコア風のアレンジが印象的。角野隼斗の『すずめ』はピアニストらしくピアノ一本でシンプルにカバーしています。
ただ、彼らの楽曲の歌詞は元々癖が強く、その「癖」に引っ張られて楽曲を「自分のもの」にしきれていないケースも結構見られました。特に、上白石萌音の『25コ目の染色体』はかなり違和感があり、「これはギャグの一種か?」と思ったくらいです。米津玄師の『トレモロ』やDISH//の『携帯電話』に関しては、歌詞の癖が抑えられているのでそういった「違和感」はありませんでしたが、アレンジがほぼ原曲そのままなので、カバーとしての面白みに欠ける印象が。
個人的には、「全体的に悪くはないけれど、絶賛とまでは行かない出来」といった感じでしょうか。アレンジに注目するか歌詞に注目するかで評価が分かれてくる作品と言えるでしょう。先程挙げた「違和感」をあえて楽しむのもありかもしれません。
評価:★★★★




