鳥の楽園
とある公園の話です。おそらく花見客か訪れる公園はどこもこんな感じでしょう。ゴミはゴミ箱に。もしくは自分達で持ち帰りましょう。花見をするのはいいですが、きちんとマナーを守ってください。
春、生命が動き出す
長い長い冬の寒さを乗り越えて
一斉に動き出す生命達は
今日も春の日差しを一身に浴びて
元気よく動き出すのだ
その頃になると我々人間も
春が来たことに喜びを覚えて
外に出ればどんちゃん騒ぎ
近くでも遠くでもどんな所でも
人々は桜の下に集まっては
酒を飲み交わし、楽しく会話し
和気あいあいと盛り上がる
公園を歩けば桜の香り
屋台から漂う旨そうな香り
ちょっと苦手なお酒の香り
色んな香りが鼻につく
その香りが風にのって鳥達の嗅覚を刺激したのだろうか
公園には続々といろいろな鳥たちがやってくる
スズメ、ハト、カラスはもちろん、キジとかもやってきた
まるでここは鳥の楽園のよう
彼らは熱心に地面をつついては何かを探している
おそらく人間の残した食べカスを食べようとしているのだ
生きるために食事を調達するために
彼らはこんな所で楽をしていた
そしてそれは花見客が去った後の公園でもよく見る光景
今日もまた彼らは人気の少なくなった公園で
熱心に餌を探しにやってくる
花見客の去ったこの公園はまさに彼らの楽園
そう……鳥の楽園なのだ