パラレル閑話☆【中編】とある冬の日……。
そして……えんじぇるでクリスマスパーティーを!……。
日は変わりクリスマスパーティー当日のえんじぇるにて。
「おいトナカイ!」
「なんだい!トナカイの使い手!」
「おー。やっぱ最近いいじゃ〜ん。どんなフリにも応えられそうじゃ〜ん。今日の柚葉ポイントは邦正のものかもな」
「今、確実に褒められてる〜ぅ!」
「はい!トナカイ!これあんたのコスよ!」
「誰がトナカイやねんっ!」
普段あまり褒められていないので、テンションが上がり喋りたいだけの邦正が今更突っ込んだりしてちょいちょい面倒くさくなっている。
皆は基本そんなトナカイを勿論放置でこの場を乗り切るが、コウだけはその空回りしているトナカイを煽ろうとする。
「おー。トナカイのだけ特別じゃ〜ん!オンリーワンじゃ〜ん!」
「だよね!これポイント上がっちゃうんじゃな〜い?」
「上がらないわ!」
「あれ?こ、こう!なんかあたり急に強いよね?」
「だな。邦正がうるさいからじゃん?あ!いいこと思い付いた!トナカイまさかの途中退場とか面白くない?」
「ダメでしょ!それやばいって!今度のイベントあってもおれ呼ばれなくなるって!」
「邦正流石だな。それ……フリだろ?」
「ばか!こうやばいって!」
柚葉が再度邦正をジト目で見つめロックオンしている……。
「トナカイ!……そこで正座ね!」
「あー。ほら〜。こう〜……」
「大丈夫だってトナカイ!最近の今までの自分を振り返りよく考えてみろ」
「なんだよ。振りかえらなくたってって……あ。あれ?……おれ。いっぱい喋ってない?……」
「その通りだトナカイ!いつになくスポットライトがトナカイにあたっている。活かされてるんだよ!柚葉に!……」
「ふ、深いねっ!」
「だろ?わかったなら次に繋がるようにちゃんと正座だな」
「次にって?……」
「大丈夫だ!自信を持て!きっと流れが来てるから!ビッグウェーブだからっ!!」
「やばっ!モテ期ってやつ!?……」
「お〜。邦正〜……」
コウと邦正が柚葉に熱い視線で訴え続けていて変な間があいている……。
「……はいはい。わかったわよ。今のトナカイプラス一点ね……」
「ほら〜!来たじゃん。面白いこと言えたじゃ〜ん!……あら?アシストをしたコウくんには?」
「そんなでもなかったからダメよ!」
「きゃはは!に〜ダメだね〜」
「ダメとか言うなし。あ、やばっ!邦正だけ点入って、おれ自分で自分の首絞めてるじゃん!……まぁそれくらいのハンデをくれてやるのさ」
「お〜!さすがだぜに〜!」
「おうよ!楓!って、あら?柊?……喋ってないよね?置き物みたいな人形さんみたいになってない?」
「なってる自覚はありだけど……私、このまま聞いてるだけでも楽しいから気にしないで……」
「自覚はあるのね。おい楓!トナカイが今は自由を奪われちゃったからなんかしようぜ〜」
「お〜!」
「はーいコウ!そろそろちぃちゃんも来るから大人しくしてて!」
「あぃ。因みにちぃ何やってたの?ここちぃの家と繋がってるんでしょ?」
「お風呂入ってるんだって」
「おー。ちぃも持ってるな〜ラッキーえっちポイント高めだな〜」
「何よそれ。またどうせくだらないことな気がするから聞かないわ!はい。とにかく……これきなっさ〜い!」
「うわっ!またでたっ!」
悪夢が蘇る……そしてコウが視界に入ったある物に気付いた。
「あれ!?おれの……うそでしょ?この色!……これもトナカイじゃん!?……」
「きゃははは!に〜ウケるっ!」
「そうよ!サンタがいっぱいいてもソリを誰が引くのよ!トナカイ役は一人では足りないわ!」
「ソリって!そこまで普通やらないよね!クリスマスパーティーでソリを引かされてるトナカイのコス着た人、おれ見たことないよ!」
なゆりが慰めモードで、かわいそうな人を見る目でコウを見てはにかんだ。その後に柚葉に「これきなっさ〜い!」と渡された衣装を見たなゆり。
「あの……しおん?これって私の……かな?」
「そうよ!」
「……なんか。段々短くなっていくような……」
「そんなことないわ!偶然よ!」
「これもまたしおん作ったの?」
「今回は違うわ!選んだのはわたしだけどマスターがこの前の楠祭のお礼をしたいと言ってくれて買ってくれたの」
「じゃあ私は今回は遠慮しておこうかなぁ……」
「ダメよ!なゆり!マスターの好意とわたしが色々から拘って厳選したコスなの。生地とかもしっかりしてるでしょ?なゆりのは拘ってワンピースにしてみたの。サンタ帽も用意したわ」
「う、うん……確かに凄く可愛いんだけど……ありがとう……」
今回も百パーセントの確率で柚葉に言いくるめられてしまうなゆり。そしてなゆりが柚葉に半強制的に連れて行かれ、それについて楓も着替えに行く。
ちぃも加わったようで、予想通りワイワイと着替えながら柚葉がまた大きな声で話し始める……。




