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ラブコメって!パラレルった?コスプレ部☆  作者: フォーシーズンス
 第一章 〜【春コス】ボーイミーツガールズ編〜
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 九☆【前編(上)】柊との経験値……取材……瞳に映る愛情を……。

 学校の屋上にて……。


「ネームプレートとイベントメニュー出来たわよ。あとラッピングカーの方も問題無く話は進んでるわ。どのようなデザインにするのかポスターやチラシを見てみたいんだけど……」


「おう。おまえ凄いな……仕事早すぎだろ。相変わらずの完璧っぷりだな。ポスターとチラシなら邦正だな」


 昼に屋上で集まり食べるのが日課になてきたコス部。今日はプラス邦正がいて、話題は基本えんじぇるの話だ。


「邦正ー!しおんがポスターとチラシのデータ欲しいってよ」

「ういー。塩とタレどっちが良い?」


「ちょっとコウ……コレ……どう扱えば良いの?急に味付けを聞かれたわ」


「あ、悪い。おれが通訳になる。二種類あるからどっちにする?とのことだ」

「なら両方目を通しておきたいわ」

「おけ。欲張りだなぁ」

「なんかその言葉だけはあなたに言われたく無いわ!!」

「ははっ。もう邦正とも仲良くなったみたいだな。ツンって凄いな。あ、邦正!昨日新たなデータ送った筈だけど、ホームページ更新してくれたか?」

「当然じゃん。おれオタだよ」


 実は昨日のメールで邦正が再度早く仕事をしてくれるように煽っておいた。

「女の子達がもう邦正に頼りっきりになりそうだ。ただ明日までにやってもらいたいらしいから、そこはクリアするべきだ」と。


 柚葉も邦正も色々と順調に進んでるようで何よりだ。


「に〜これ美味いぜ」

「お、いいな。おれも食べて良いか?」

「うん。桐宮くんとかも食べるかもと思ってまた多く作ったから」

「てことはおれもいいかなぁ?」

「邦正はダメだ。まだ経験値が足りん」

「何でロープレみたいになってんだよ。どちらかと言ったら食うことに関してはおれの方が経験値高いって」

「誤解だ。食うことの経験値ではない。柊との経験値だ」

「そんなー……」

「あなたはまだダメよ。わたしはなゆりの全てを撮ってるの。コウよりも経験値は上な筈よ。いっただきま〜す」

「なにっ!柊!もう全てを見せたのか?」

「うん……しおんが強引に。でも、私もしおんの見たし……」

「ちょっと!なゆり!それ以上は内緒よ!」

「柚葉はそうやってすぐ青少年の健全な心をくすぐろうとする。ただ今日はくすぐるだけでは済まなくなる可能性を大いに秘めているオタがいることを忘れるな!」


 昼食時にこの話題はまずい。うん。きっとまずい。確実にオネエの仕業なのはわかってる。おれたちはね……


「こう!気になるよー!眠れないよー!!食が通らなくなっちゃうよー!!」

「ほらな。柚葉がいけないんだからな」

「でも、何気になゆりの発言の方が上手じゃない?」

「まぁ、それも一理あるな」

「楓もその時裸だったよ〜」


「ぐぅふっ!!」


「あ、壊れたな」

 邦正の何かが壊れる音を感じたコウ。

「女子三人か。だめダァーぁ!!おれには抱え込むにはまだ内容が重過ぎるぅぅぅっ!!」


 頭を抱えながら左右に転がり回る邦正。

「楓!良くやった!気持ちいくらいにナチュラルな止めだった。あのままだとおそらく質問攻めにあっていた。この崩壊状態の方がまだ静かでいいし、体型のせいか気持ちいくらいに転がってるな。しばらくあのままにしておこう」

 邦正を除いたコス部メンバーで充分な食事を終え、残りの午後の授業を受けている最中も邦正は放心状態だったが、面白いからそのままにしておくコウ。そして放課後コス部部室へと向かった。


「おーい!入るぞー!」


 しっかりとノックをするコウ。目先のラッキーえっちよりも後の円満な関係を維持の為の当然の行動だ。


「待ちなさい!今開けたら血を見るコトになるわ!楓がまた裸で走り回ってるから!何であんたは下着まで脱ぐのよ!」

「しおんきゃっーち!だって。肌と肌が触れ合う方がこうすると気持ちーし〜。あー!しおんのも柔らけ〜。むにゅむにゅむにゅ〜」

「ちょっと!あんたねー!あっ……やめっ、あははっ」

「ん?楓ー。それは何の音だー?」

「開けてみればわかるし〜」

「よーし。じゃ開けるぞー」

「待った!死を見るわよ!そんな掴み取りに行くようなラッキーえっちは、わたしが許さないわ!」

「わかったわかった。ちゃっちゃと着替えろよ〜」


 そう言ってコス部入り口の引き戸にコウが寄り掛かったその時。


「どぅわあああーーー!!!」


 そのコウの重みに引き戸が耐えられずに外れ、引き戸と一緒に仲良くコス部の敷居に倒れ込んだ……。

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