2.彼女はロズウェル、私の女神様
目が覚めた。
今まで起こった事はきっと夢だと、私はそう信じていた。
ふと、周りを見回して見るといつも見慣れた景色とは違っていた。
「!?」
驚いて、私は飛び起きた。
「なに、これ…?」
頭の中には、私の記憶とは別にミルティナという子供の記憶があった。
そう、私はいわゆる転生というものをしてしまったらしい。
ミルティナという子供の情報をまとめてみよう。
ミルティナ。それが今の私の名前だ。
11歳でニュートラス王国の王族の姫らしい。
父の名前はノルンチェル、この国の王様の弟だ。母は、プラネッタ。前国王の娘らしい。
私は、結構凄い血筋の子供に転生したようだ。
期待していた魔法は、この世界ではないらしい。
それだけでだいぶショックだった。
どうやら今日は、初めて王様の家族と対面する日らしい。
母と父と一緒に、王の間に移動した。
そこには、優しそうな雰囲気の母と同年代の女性と、おっとりとこちらを微笑んでいる私と近い世代の女性がいた。
その瞬間、私はおっとりとこちらを微笑んでいる女性を女神様に例えた。
その姿はまるで、全世界の神の様な神々しい姿だったのだ。
王の妻の名はランピュアラ、そして私の女神様はロズウェルという名前だそうだ。歳は一つ上の12歳だ。
ロズウェル様は、お互いの事を紹介した後こちらに話しかけてきてくれた。
「ミルティナ、よろしくね。私、同年代の人があまりいなかったの。ミルティナと会えて本当に嬉しいわ。私と仲良くしてくださいな」
「もちろんです、ロズウェル様。
どうぞよろしくお願いいたします」
こうして、私の女神様との交流が始まった。
毎日のようにロズウェル様と一緒に過ごした。
ロズウェル様と過ごした日々はあっという間に過ぎ、半年がたった。
ある日、ロズウェル様が学校に行くと王様がおっしゃられた。
ロズウェル様は
「ミルティナと過ごした日々はとても楽しかったわ。
ミルティナと会えなくなってしまうなんてとても寂しいですが、一生懸命頑張ってきますね」
そう言って学校に向かわれた。
向こうは、全寮制だそうだ。
私は、しばらくショックで立ち直れず部屋にこもった。
二話めです。
早速思うように書けず苦戦中です。
今度の投稿は、時間がかかるかもしれません。
ロズウェル様、行っちゃうのはやっ!って自分でも思いましたよ…