勇者諜報員(仮)の黙示録

　勇者が魔王を倒してから２００年の歳月が流れる。
　魔界にいる魔族達は、戦を忘れ、厳しい環境でも穏やかに過ごしていた。
　そんな中、地上では預言者より勇者誕生の言葉が告げられる。
「え、我々は別に地上侵略とか興味ないんですけど？」
　勇者を恐れる魔王は、諜報員としてと暗黒世界きってのアンタッチャブルと呼ばれる世間知らずな甥っ子を地上へ送り出す。でもそれってもっと厄介な事になりませんか？平和ボケした世間知らずな魔族が、人生初の地上に降り立ち、勇者の間諜になった気で頑張るドタバタコメディ。
　しかし地上は多人種によるひどく歪な社会形成が築かれており、平和ボケした魔族たちには厳しくて。預言の勇者は、真の勇者になるのか？いつまでもコメディをやらせてくれない残酷な世界が動く。