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不幸少女  作者: ゆう...
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第1話:黒と白

この小説にはグロテスクや暴力的表現が多少含まれますので苦手な方はご遠慮下さい。

第1話:黒と白
















何で?

何でこんな事になったの?






















孤独な人間は

少なくは無い。



高校1年生の

美優もその1人だ。




学校では1人。


その上

女子からの

過酷ないじめを

受けている。




家には

美優にまったく関心の無い若い母親が1人と

姉にまったく関心の無い

中学生の妹が1人。









美優は孤独だった。


美優は

幸せになりたかった。



どんなに小さな幸せでも

良い。


幸せが欲しい。



美優は願っていた。










ある日の放課後。


「痛ッ・・・」


誰も居ない教室で

美優は4人の女子に

暴力を受けていた。



殴ったり

蹴ったり


時にはカッターで切り付けたり

でも美優は耐えていた。




「ホントこの顔見てると

イライラすんのよ-」


1人の女子がそう言って

美優を蹴った。



この女子の名前は東山。

4人の中心人物。




「ウザいよね-w

ウザキモい!」


美優の顔を見て

ニコニコしてる少女は北村。


東山に何時もついて

回っている。




「マジキモい!死ねよ」


そう言って

美優を殴った少女は南条。1番美優を嫌っている。



「あッセンセー来たよ!」


教室のドアを

勢いよく開けた少女は

西井。

男好きで2重人格。




「ヤバッ・・・」



少女達は急いで

教室をあとにした。



「・・・」

美優もヨロヨロと歩きながら

教室をあとにした。










毎日毎日繰り返し


殴られ

蹴られ


誰も助けてはくれない。


先生は見てみぬふり。



聞こえてくる声は

笑い声と

死ね

キモい

ウザい



様々な暴言。







それでも美優は

耐えていた。




幸せを願って。













次の日

今度は

西井と東山に

呼び出された。




「ねェ美優ちゃん

面白い事思いついたの」

西井がニッコリしながら

美優に言った。




「・・・」

美優は黙っていた。

また

ろくな事では無いのだから



「そんな怖い顔

しないでよお」


西井はまたニッコリしながら

言った。




「とりあえず

今から図書室来て」


東山が美優に言った。





















美優は

無理矢理

図書室に連れて行かれた。




図書室の前には

南条と北村が居た。




「遅い-」

南条が不機嫌な顔をして

言った。




「だって美優が

嫌がるんだもん」

東山が言った。


「ハイハイ良いから

早くやっちゃおうよお」


西井が言った。






「あ-ハイハイ。

ンじゃ入れや」


東山はそう言うと

美優を無理矢理

図書室の中に押し入れた。




「ちょっ・・・」


扉が開かない。

鍵かけられた。



どうしよう

どうしよう







真っ暗で何も見えない。






誰か 助けて






















「か-なり

呆気なかったあ」


南条が欠伸をしながら

言った。



「ね-。

もうちょっとリアクション

欲しかった」



北村が言った。




「まあ 

あそこは当たりだよ。

だってあそこは・・・」







何十年も前だけど

あそこの図書室で

大量殺人があったの。


しかも犯人は

ここの女子生徒。


その子は最期

こう言って死んだ。












幸せになりたい



























「っ・・・」


その頃図書室で

美優は泣いていた。




もう

限界だったのかもしれない




何で私だけ

こんな事されるの?


私には幸せが来ないの?




お願い


どんな幸せでもいい


幸せを下さい













「・・・っ!?」



いきなり右目に

何か入った。




痛い


痛い


凄く痛い






「痛・・・っ」






貴女ヲ 

幸セニシテアゲル

私ガ 幸セにナレナカッタ分


どこからともなく

少女の声が聞こえてきた。




そして

左腕も痛みだし



いつしか美優の

意識は途絶えた。
















2時間が経ち

東山達4人は

美優の様子を見に来た。




「み-ゆ-」

東山はニヤニヤしながら

扉を開けた。




「あれ-真っ暗-」

北村が東山の後ろから

言った。


4人は持っていたライトを

照らした。

「居た」

南条が美優を見つけた。



「・・・」


美優は黙っている。




「美優ちゃ-ん

死んでんの-?」


西井がニッコリして言った。


その時




「うわっ!?

ちょっ・・・

西井!?」


北村が西井の体を見て

悲鳴を上げた。



「え?」


西井は自分の体を見た。


西井の体の真ん中は

ポッカリ穴が開いていた。


そこから千切れた

内蔵が垂れている。


血だらけの西井の腹は

なんともグロテスクだった。




「うそ・・・」

西井はそう言って

倒れこんだ。



「キャアアアア!!?

何で!?」


北村が騒ぎだした。


「ウェ゛・・・ッ

ヤバイよ・・・

何で!?」


東山が西井を見て吐いた。


「・・・!!」


南条は

美優を見て固まった。




「・・・」

美優は血飛沫を浴びながら

微笑んでいたのだ。




そして手には

血だらけの凶器。






「アイツだ・・・

美優だよ・・・

美優が西井を

殺したんだ・・!」


南条はそう言うと

扉の方へ走った。だが知らぬ間に

美優は南条の目の前に

居た。




そして美優は

南条の両足を切断した。


足は綺麗に切れた。


血が飛び散り

足の無い南条は

倒れこんだ。




「あぁあぁ゛ッ...

痛い痛い痛いィイィ!!」

南条は泣き叫んだ。




「逃げられないように

足を切った

次は手・・・」


美優はニッコリして言った。

血飛沫を浴びながら。



「いや・・・

助けて・・・」


南条の訴えも虚しく

美優は南条の両腕を

切断した。



南条のまわりは血の海

だった。



「・・・」


南条は動かなくなった。






「いやぁあああ!!

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃいい!!

殺さないでぇえぇえ!!」

北村は必死に言った。



「うっ...うえ゛ぇ゛...っ」

東山は

南条達の死体を見て

嘔吐した。




「北村さあん・・・

今の貴女すっごく

気持ちが悪いわ

ブサイクだわ

貴女なんて

ミンチにしてやるから」


美優は北村の首を掴み

微笑んだ。




「いやぁあぁあ!!

離して殺さないで!

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃいい!!!」


北村は叫び続ける。


美優は北村を俯せにした。

そして身動きがとれないように上に乗っかり

そしてーーーーーーーーーーーーーーー



ギギギギ




美優は北村の指を丁寧に

切断し始めた。

わざとゆっくりと。


「ぎぃやああぁあぁあ!!!!!!!!」

北村は涎と涙を流しながら狂ったように叫んだ。



「痛いでしょう?

ほら!

指の骨が見えてきたあ

皮、捲って欲しい?」


美優はそう言うと血だらけの北村の指の皮を捲った。


「あ・・・ぃやぁあぁ゛・・・!」


相当痛いのか北村は目をギョロギョロさせながら喚いた。


「・・・ふん

あたしの心の痛みに比べたらこんなの全然よ」


美優はそう言うと一気に指の皮を捲り

北村の悲鳴を聞く前に

素早く北村の心臓を一突きした。


「があ゛・・・っ」

北村は動かなくなった。


「あ-あ弱い。

今まで耐えてきたあたしの方がよっぽど強いわ」

美優がクスクスと笑った。


「う゛ええ・・・っ

げほっ・・・」


東山は今だに吐いている。

「あ-胃液だあ!」

美優は東山の吐いたものを見て笑った。


「ひ・・・っ」

東山は涎と涙を流しながら悲鳴をあげた。


「あたしもよく吐くんだよねえ。

アンタ達にいじめられた跡」

美優は東山の髪を引っ張って言った。

「痛・・・い・・・」



「ねえ?汚したら片付けなきゃ!

吐いたもの 全部片付けてよ」


美優はそういうと

東山の髪を更に引っ張り

東山の顔を東山が吐いたものの上に押しつけた。


「ぐ・・・!」


東山は苦しそうな呻き声をあげた。


「吐いたもの 全部舐めて」

美優は笑顔で言った。


「む・・・むり・・・っ」

東山は震えた声で言った。


「・・・」


美優は怒ったのか

東山の手の小指を切断した


「いやぁああ!!」

東山は小指を押さえながら悲鳴をあげた。


「ムカツクなあ。殺しちゃおうかしら」


美優は東山を睨んで言った

「・・・っ」

東山は泣いている。


「あ・・・

こんなことより良いこと思いついたあ

ねえ願いを聞いてよ

聞いたらあなたを殺さないであげるから」


美優はニッコリして言った。


「聞く・・・!

何?なんなの!?」


東山は必死に美優に言った



でも美優の願いは

とんでもないものだった




続く

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