会話4
オラに文才をわけてくれ!!!!
「説明も終わったし、そろそろお前を向こうに帰すわ」
「あっ忘れてた!そーいや俺死んでんだったな」
死んで魂だけヤクザに連れてこられたんだったな俺
「ん〜〜〜、しかしなぁ〜お前生き返らせるのに少し問題があんだよな〜」
「…? どんな問題だ?」
「いや〜生き返らせるのは簡単なんだよ…、ただ場所がなぁ〜」
「…?」
理解してない様子の俺を見て、ヤクザはどこから出したのかテレビのリモコンを出して、ボタンを押した
すると空中?に映像が現れた
映像には道路を走る救急車が映っている
次に救急車の中の映像だ
中には救急隊員2人と血まみれの俺が寝ている
隊員は俺に何か叫んでいる
意識があるか確認しているのだろうか?
「おれぁ、今お前の体を移動させることができねぇ…、だからお前を…」
ヤクザは映像を指差して言った
「あの救急車の中で生き返らせる」
かたまる俺
「………あれぇー、おかしいな?よく聞こえない。もう一回言って?」
「たからぁ、お前をあの中で生き返らせるっつってんだろう?」
「………………ふっ……ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁ!!おまっあそこで生き返ったら俺ゾンビ扱いじゃねぇか!!どっか移動させろよ!!」
「いやぁ〜あそこから移動させたら、あの隊員2人の目の前からお前の体が消えることになるじゃん?そしたらめんど〜なのよぉ」
「だったらあの2人の記憶消せよ!!」
「お前あの2人だけだと思ってんだろ〜?それは違うよぉ〜 あの2人以外にもはねられたお前の体に群がる人間とかいたじゃん? そいつらお前が救急車に乗せられるの見てんだよ。そいつらの記憶も消すのにどれくらいかかると思ってんの?終わったころにはお前の体腐ってんぞ?」
「…それでもあの2人の前で生き返るのはヤバいって……」
「だぁいじょうぶだって。まだお前の身元の確認とれてねぇみてーだし 今ならまだ間に合うって。 それに作戦もあるし!」
「!!作戦あんの!?最初から言えって!心配したじゃねーか」
ヤクザの話しを聞いて安心した俺。しかしな安心した俺が馬鹿だった
ヤクザは大きく息を吸って………作戦をいった!!
「とりあえず生き返ったら超逃げて!!」
「………は?」
「だから生き返ったら超逃げるんだよ」
「………それだけ?」
「それだけ」
本気で頭を抱える俺
(マジでこれしかねぇのかよ!!)
このままじゃマジでゾンビと呼ばれちまう
そこにヤクザが話しかけてくる
「だぁいじょうぶだって言ってんだろ?それにお前 力手に入れたじゃん」
あっそういえば身体能力強化できるなったんだった。でも、まだ悩む俺
しかし……時間は迫ってくる
「…おい、ヤベーぞ… あの2人お前のバッグあさり始めやがった!!身元探る気だ!!」
「ウソ!!」
映像をみると1人の隊員が俺のバッグあさってやがる!!
バッグの中には身元がわかるものは無かったはずだ…………ヤベーそういえば上着の内ポケットの中に学生手帳が入ってる!!どうするどうするどうするよ俺!!
……………………こうなりゃーもうやけくそだ!!
「よっしゃぁぁぁ!やるよ やってやるよ!!あのなかで生き返ってやらぁぁぁぁ!!ゾンビになってやるぅぁぁぁぁあ!!」
「よぉぉぉぉぉし!!ようやく覚悟が決まったか!!そうと決まればすぐここに座れ!!」
ヤクザが指差した場所に座る俺
今俺は救急車から逃げる手順を頭に叩きこんでいる
(生き返ったらすぐ後ろの扉を威力上げた蹴りで蹴破ってそれから……)
座って考えていると、額になにか冷たいものが当てられた
目を開けて見てみると
………………銃口が突きつけられている
「・・・・・・・なにしてんの?」
「お前を生き返らせるんだよ」
「……だからなんで拳銃?」
「こいつをお前の頭にぶち込めば生き返るんだよ。覚悟できたんだろ?」
「俺はゾンビと呼ばれる覚悟ができたんであって撃たれる覚悟じゃ「おじさん、そ〜ゆ〜のわかんな〜い」
『ドオォン』
「頑張れよ〜」
ヤクザ(神様)はそう言って消えた