会話3
グダグダです…
「じゃあ次は、その戦闘服の説明すっか」
ヤクザは説明し始めた
「おじさん張り切っちゃってさぁ、ありとあらゆる機能つけちゃったわけよぉ。作り出したらもうとまんなくてさぁ」
「例えば?」
「そうだなぁ…、そのコートは防弾・防刃・防爆・防水…だったっけ?」
「…そんだけあれば十分だろ…」
「いやいや、もう1つあったはずなんだがぁ……、もういいやその4つで」
(……アバウト)
呆れる龍一
「でもさぁ、機能付けすぎて制限時間できちまったのよ、そのコート」
「どれぐらいだ?」
「30分、それ以上使うとただの黒いコートになっちまう。き〜つけな」
「……わかった、使うときはさっさと終わらせるよ」
「んで、その鎌は…」
タバコを口にくわえ火をつけるヤクザ
「お前が想像したとうりの武器になる、ただし!!爆弾みたいな複雑なもんや、銃とかボウガンとか遠くを狙う武器にはならないしできない。鎖鎌とか引っ付いてんのはできるが……要するに近距離用武器だな」
「おお〜、それはすげーな!!」
素直に感心する龍一
想像するだけであらゆる武器になる道具
そんなものは世界のどこを探してもあるはずがない。そんな道具を自分は使うことができる。そう思うと自然に口元が緩みニヤけてしまう
それを見て、ヤクザは
「うわっキモッ!!」
「ッッ!! うっせぇぇぇ!!こっちみんな!!」
「最後に、その仮面だな」
髑髏の仮面を指差し説明するヤクザ
「想像どうり、仮面はものすんごく強度がある!!象が踏んでも壊れねぇ!!」
「ふりーよ、何年前の例えだ」
真顔でツッコむ龍一
「しかも、そいつの機能は声を変えることができんだよ!!裏見てみな」
そう言われて仮面の裏、自分が顔をつける側の額部分を見てみると、かなり小さいボタンがいくつかあった。2つのボタンには+と−のマークがあり、どうやらこのボタンで声の高低を調節するようだ
しかし、ほかのボタンにはなにもない
「なにもついてないボタンは何なんだ?」
「それはあらかじめ決められたセリフを言うようになってる。押してみな」
まず一番左のボタン
『ぼく、ドラ●もんです(旧)』
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・なぁ」
「んん?」
「これ、どんなとき使うの?」
「場を和ませたいとき」
「和むかぁぁぁぁぁぁぁ!!こんなセリフ使ったら雰囲気ぶち壊しじゃねぇかぁぁぁぁ!!」
「いいじゃねぇか、和んで実力以上の力出せるかもしんねーぞ?それによぉ、これシークレットボイスがあるんだぜ?えーっと……」
何か仮面を操作し始めたヤクザ
「あっこれだ!ほら、聞いてみろ」
ポチッ
『とどめさして逃げてこいよ(ドラ●もん)』
「おいぃぃぃぃぃぃ!!ドラ●もんこんなこと言わねぇよ!!いつ使うんだよ、こんなセリフ!!」
「このセリフを使うタイミングは‘友人が妊婦をはねてしまい電話で相談してきたとき’だ」
「言えるかぁぁぁ!!」
「まぁまぁ落ち着けや、次のボタン押してみな」
「またろくでもないセリフじゃねぇだろうな?」
「次はだぁいじょぉぶ!!………………………(たぶん)ボソ」
「おい………最後なんて言った」
「なんでもねぇって、早く押してみな」
「……………」
二番目のボタン
ポチッ
『オッス、オラ小林!!』
「誰だぁぁ小林って!!なに?!なんなの?俺にこれ聞かせてどうしたいの?ねぇ?!!』
『ワクワクすっぞ!!』
「しねぇぇぇよ!!つーかまだ続いてたの?もうツッコむのめんどくせーよ!!早く止めろ!!」
「ちなみにぃ〜これがシークレットボイス」
『ギャルのパンティーおくれ!!』
「もぉいいよ!!小林の声聞きたくなぇぇぇよ!!お願いだから早く止めて!!」
音声を止めるヤクザ
ツッコみし過ぎて肩で息をしている龍一
「・・・・・・・」
「・はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
「……三番目のボタンは絶対使わねぇほーがいいぞ」
「なん・・でだ・・」
「モノホンの悪魔の声入れちゃった♪」
「聞いたら・・どうなるんだ?」
呼吸も落ち着いてきた龍一
ヤクザは当たり前のように言った
「大音量でこの世のものとは思えない雄叫びがこの仮面から15メートル以内に響いて、聞いた奴らもれなく廃人になります」
「そんな恐ろしいもん入れんなぁぁぁぁぁぁ!!!」
再びツッコむ龍一
その後 +−ボタン以外は取り除いてもらおうとしたが、悪魔ボイスは外す途中で鳴り出すかもしれないので外してもらえなかった……(だったら最初から付けんなよ…)