会話
文章がこんなに難しいとは…
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
沈黙…
また龍一は指を指し確認する
「・・・・・・・神様?」
「神様」
即答するヤクザ
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
再び沈黙…
「うそつけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
大声でツッコむ龍一
「あんたが神様なら そこらへん歩いてる危ねー奴ら全員神様になっちまうじゃねーか!!!!」
「んだとぉぉぉぉぉ!!このガキ!!この顔か?この顔のこと言ってんのか!!?あぁん」
「そぉぉぉぉだよ! その顔だよ! その顔だとヤクザにしか見えねぇぇぇんだよ!!もしくは…………やっばヤクザにしか見えねぇぇよ!
「うるせぇぇぇぇよ!! お前この顔持って生まれた俺の気持ちわかんのか?!!わかんねぇぇぇだろ!!俺だって頑張ったよ!!顔変えるために頑張ったんだよ!!いろいろやったよ!!でも無理だったんだよ!!俺は一生この顔のままなんだよ!!お前なんかにわかってたまるかぁぁぁ!!」
「わかりたくねぇぇぇぇぇよ!!」
「このくそガキぃぃぃぃぃぃ!!」
殴り合いが始まって10分後
「なかなか……はぁ……やるじゃ……はぁ……ねーか……」
「…あんた……はぁ……こそ……」
殴り合いお互いの友情を培った二人
「つーか、あんたが神様なら証拠見せてくれよ」
「まだ信用してねぇのかよ……わかったよ、そこまで言うならみしてやる」
ヤクザは立ち上がって目をつぶって何かブツブツ呟き始めた
しばらくすると 光に包まれて頭の上に光の輪が現れ、真っ白な一対の翼がはえてきた
「どぉぉぉよ これが俺の真の姿だ ビビったが?チビっちまたか?」
どや顔で聞いてくるヤクザ しかし龍一の思った感想は全く違うものだった
「光の輪に白い翼って……それってどっちかっつーと…天使じゃね?」
しかしヤクザは人差し指を前に出し言った
「チッチッチッ あめーな おめぇら人間は実際に神である俺を見たことねぇだろ?お前らが勝手に神の想像してるだけだ」
龍一は「なるぼど」と納得した
龍一はまだいろいろ質問したかったが一番気になる質問をした
「……ここどこだ」
「天国と地獄の狭間」
即答しやがった
「おれがおめぇを呼んだんだよ」
「なんでだ?」
「いろいろあってな 死んだおめぇの体から魂だけひきづって連れてきた」
(あぁ、そういえばそうだったな…)
龍一は女を助けて死んだことを思い出した
「なんで 俺を連れてきた?」
ヤクザ(神様)は座ってタバコを一服したあと立ち上がり 言った
「おめぇ、ヒーローになってみねぇか?」