第6話 新たな脅威の芽
深夜。
政府研究施設。
地下。
白い廊下。
ガラス越しの
実験室。
培養槽。
黒い塊。
人型。
「魔王由来の
因子は確認できません」
「だが、
異世界エネルギーと
類似反応がある」
研究員たちの
声。
「人工的に
作られた
魔物だ」
同時刻。
探索者ギルド。
桜庭が、
報告書を
見ている。
「原因不明の
怪物出現」
「場所は
すべて
研究施設周辺」
亮は、
眉をひそめる。
「人が
作ってるな」
「可能性は
高い」
翌日。
郊外。
封鎖区域。
瓦礫の中央。
うごめく影。
人型。
だが、
顔が歪んでいる。
あみが、
部隊を率いる。
「距離を保って!」
怪物が、
吠える。
高速移動。
前衛が、
吹き飛ぶ。
「っ!」
あみは、
光弾。
命中。
効かない。
亮が、
前に出る。
「下がれ」
剣。
一閃。
怪物の腕が、
落ちる。
再生しない。
「再生能力なし」
亮は、
胸を貫く。
怪物は、
崩れる。
沈黙。
あみが、
亮を見る。
「来るって
思ってた?」
「ああ」
「また
戦うの?」
「必要なら」
あみは、
拳を握る。
「私も」
夜。
仮設住宅。
亮は、
剣を磨く。
使うつもりは
なかった。
だが、
捨てていない。
人は、
過ちを繰り返す。
それでも、
止める役目は
必要だ。
その役目が、
自分なのだと
理解している。




