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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

地獄のロザリオ

作者: もち雪
掲載日:2025/12/08

R15の範囲になるようになるようは、したですが……。

戦記ー!

「ざまあみやがれだわ」


 彼女は言った。


 そして戦場には、血の海が出来る。


 ◇◇◇


 私は、戦場へと志願した。


 【精鋭の揃うチーム:ゼロ】


 その彼らを率いるのはロザリオ、美しき魔女、敵を薙ぎ払い辺りを血の色へと染める者。


 「失礼します。マリア伍長、入ります」


 そう言ったのは、テントの中に叩くべき扉が無いからで、仕方ない。

 キャンプの中へ入ると、悪名高いロザリオはスヤスヤと眠っていた。


 男にはだらしなく、女には厳しく、隊から追い出す。

 そんな彼女は、戦争において、とても優秀な兵器だったが、最悪の軍人だった。


 だから、愛人たちから、隔離すべく私が選ばれた。


 けれど、それは何人目の人身御供だろう。多くの女性が、この隊からさり軍を辞めていった。

 それは許せない、憎むべき事だ。

 誰かの……チャンスを無くすなんて、誰であっても許されない。


 そう思い私は座った。


 眠っていたロザリオ、彼女の椅子の斜め横に、背筋を伸ばし、彼女が起きるのをただ待つ。

 ロザリオは昨夜から朝にかけて、敵兵を殺して来た。


 多くの敵兵を、だから…………、私たちは生き残れる……。

 兵站の補給はすでに途絶えていた。


 無策の進軍、新たな敵を呼び、もう引き返す事は出来ない。

 この美しく最悪な魔女が、つぶれたら終わりだった。


 そして……、彼女は目を覚ました。


 ◇◇◇◇


 驚いた事に目を覚ますと、可愛らしい女性が居た。


 彼女はマリア伍長と名乗った。

 長いブラウンの髪を結い、そしてブラウンの瞳。


 はぁー、私はため息をついた。


「お嬢さん、ここは地獄なのに、なぜこんな所へ来たの?」


「自分は、ロザリオ軍曹の補佐をするためにやって来ました」


 まっすぐな目、強情そう、本当にやだわ。

 長い金色の髪を結びもせずに、私は無造作に顔の前にたらしている。


「そうなの? じゃージェームスと、うーんビルと夜中あったら、反撃できないほどの攻撃を許すわ。あの子たちは、私というものありながら、すぐ私の補佐を襲おうとするのよ」


 そう言って、私は顔を隠しながらくすくすと、笑っている。


 その時、テントが突然、開かれる。


「ロザリオ、攻撃の命令が出た」


 そう言った、彼はひょろなが、やせっぽっちのジェームス。

 そして彼はマリアを見て笑った。もう、病気ね。


「この男前のダーリンがジェームよ。彼女はマリア」


 そこまで言うと、私は髪を後ろへとかきあげる。

 血の様な赤い瞳の妖艶魔女、心底戦争が好きだという様に、口角を上げて笑ってみせた。


「ジェームス、戦争へ行く前に言っておくけど、浮気をしたら、殺すわ、1人や2人、いやもっと殺しても、私は絶対咎められないわ。私を殺すのは、私だけ」


 そう言った時の、ジェームスとマリアの顔は滑稽だった。

 これに懲りてマリアは帰ればいいのに、本当に近くに女がいるのは嫌いなのよ。


 私はそう考えながら、髪を結い、弾薬の充填は済ませた。


 部隊が出撃する際に隊長は言った。

 【精鋭の揃うチーム:ゼロ】は、中央突破の役目をになって貰う。


 私は首を、うんうんうん、と振っていた。


 隊長は、ばかの1つ覚えのように、そればかり。


 私が居なければ、勝てない無能な彼が、これて大国へ攻め込むのだから、おかしいわぁ。

 ロザリオが居なければ何もできないのに、噂では大国グリンシアの皇帝が出て来るって話なのに……。ふふふ。


 そう、私は可笑しくて笑った。もちろん咎めるものは誰も居ない。


 そしては言った。

「さー私の可愛い男たち集まって」


 そしてマリアは心底嫌そうな顔な顔をした。

 でも、彼女も集まった。


 そして……。

「やめてください! 触らないで」


 どうやら彼女はセクハラされたらしく、ジルトに怒ってた。


「マリア、何故、貴方は付いて来るの? 貴方は可愛い顔をしているけれど、可愛い女の子で、私の可愛い男じゃないわよ?」

「いえ、軍曹、貴方になんて言われても、私は軍人です! 石に嚙り付いてでも行きます!」


 そんな生意気な事を言った。

 最後に神様も気が利くじゃない。そう思い彼女を消した。


「田舎へ帰したわ。邪魔だわ。もう来なくてなって欲しいわね」


 視線を下へ、落として言った。

 男たちは笑う。とっても、楽しそうね。


「じゃー、皆さんは地獄へ」

 そう、ロザリオがか細い手を上げる。


「「地獄へ!!」」


 アハハハハハ、可笑しくてっお腹が痛いわ。


 そう思いながら、私は――。


 パチン!


 そう指を鳴らす。


 ◇◇◇◇


 水音がする。

 雨の音、ここにいつからいるか、わからない。


 そこは、とても酷いところだった。

 子どもの尊厳は踏みにじられ、いつか、戦争の道具にされる。


 でも、私には友達がいた。

 正確にいうと、子どもは沢山いた。夢と希望もあった。


 あったのよ。

 こんなところでも、でも、ここの研究所には、天才が居た。

 天才と天災は紙一重で、


 パン!


 私は、手を打ち鳴らす。

 そう、手を打ち鳴らす様に、いつか希望も、夢もついえる事になる。


 子どもが一人消える。

 うーん、正確には、博士の研究に使われちゃったんだと思うわ。


 そして、私たちには注射が打たれる。


 すごーい! 夢の薬、私たちは物語のヒーローの様に強くなる。

 そして魔物を倒す。


 でも、努力と一緒で、少しずつなのよねー。


 だから、人数の減少は確実に起こり、その数だけ、魔物はやってくる。


 そんなの、気付くわよね。うんうん。

 同じ牢屋で、みんな寄せ集まり、そして明日には殺す。


 もう、覚えていない。ブラウンの髪のあの子と、一緒に手を握り合って眠っていた。


 ところで、ちょっと別の話をするけど、私たちは明日は魔物、人間の尊厳もすぐなくなる。

 そしたら……、ちょっと悲しくなるから、やっぱりいいわ。


 そして、檻の中かの僅かな空間から空を眺める。


 星が綺麗に瞬いた。


 そしたら、夢や希望が戻ってきた。


 私は1人になったけど。

 どんな世界にも、夢と希望があるわ。


 素敵ね。


 ◇◇◇◇ 


 そして、今は戦争の真っただ中だったわね。


 怪物が、降りたつのはどこか?

 もちろん、グリンシアの皇帝の目の前!


 ババババン! と、発砲音!


 振り向くと、あら、私の可愛い男たちは全滅しちゃった。


 でも、私がまず会いたいのは皇帝だけ、だからしかないわね。


「シーザス様、後ろに」

「いや、残虐の魔女が俺を殺すつもりなら、すでに、俺は死んでいる」


「凄い! カッコいいわ!」


 金の髪、ブールの瞳、視線は氷の様に冷たい。

 私を蔑んでいる。とってもいいわ。


「お願いがあるの皇帝様、ち・な・み・に、貴方が私の約束を守らないと決めたのなら、3日以内に貴方が死ぬ呪いをかけたわ。でも、約束をしてくれないのなら、このまま世界を、壊すかもしれない。もう、私は疲れたからどっちでもいいわ。あっ、もちろん、約束しなければ今すぐ、殺すわ。うふふふ。楽しいでしょ?」


 彼は心底軽蔑した顔をする。

 ハンサムで、とても素敵な顔ね。


「約束の内容を言え」


 さすがに、まわりの人間が一斉にジャムっている様子や、巨漢がうーん、うーん言っている様子に大人しく約束してくれるみたい。


「私の国の中枢にいる人間を全員吊るして、そして貴方は知っているかわからないけど、私を作った研究所の奴らを殺して、1人も残さないで、研究内容を流用をさせたら、皇帝、貴方が死ぬことになるわ」


「自分で、やればいい」

 彼は目をつぶり、冷静に言う。


「うん、うん、もっともね。でも、催眠? なのか不明だけど、やろうと思ったら頭が痛くなって血を吐いちゃった! お願い……」


 殺戮の魔女は、媚びた。

 返事によっては、殺す気十分で。


「わかった」

 皇帝は短くいい。

 彼女は答える。


「ありがとう。私の夢と希望が、後1つで叶う。5秒! 5秒だけ無抵抗でいられる。頑張って殺して見せてね。では、いくわよ」


 そう言った時、皇帝が赤いマントをひるがえし、ロザリオの心臓をその持っている剣で貫いた。


 心臓がぐちゃりと潰れ、次々と、何かが、彼女の体の中で広がっている。


 とても、いい調子。


「これで、終われる。ほんと、ざまあみやがれだわ」


 皇帝が、魔女から離れると銃声はなり響き、彼女の体は跳ねる。

 そして夕焼けが空を覆う頃、銃声が鳴りやむ。


 そして戦火の炎は、ロザリオの故郷を駆け巡るのだった。


 マリア……、ロザリオは彼女に生きて欲しいと願ったが、その願いは高確率で叶わない事は、彼女が一番よく知っていた。


 終わり


見ていただきありがとうございます。


またどこかで。

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