地獄のロザリオ
R15の範囲になるようになるようは、したですが……。
戦記ー!
「ざまあみやがれだわ」
彼女は言った。
そして戦場には、血の海が出来る。
◇◇◇
私は、戦場へと志願した。
【精鋭の揃うチーム:ゼロ】
その彼らを率いるのはロザリオ、美しき魔女、敵を薙ぎ払い辺りを血の色へと染める者。
「失礼します。マリア伍長、入ります」
そう言ったのは、テントの中に叩くべき扉が無いからで、仕方ない。
キャンプの中へ入ると、悪名高いロザリオはスヤスヤと眠っていた。
男にはだらしなく、女には厳しく、隊から追い出す。
そんな彼女は、戦争において、とても優秀な兵器だったが、最悪の軍人だった。
だから、愛人たちから、隔離すべく私が選ばれた。
けれど、それは何人目の人身御供だろう。多くの女性が、この隊からさり軍を辞めていった。
それは許せない、憎むべき事だ。
誰かの……チャンスを無くすなんて、誰であっても許されない。
そう思い私は座った。
眠っていたロザリオ、彼女の椅子の斜め横に、背筋を伸ばし、彼女が起きるのをただ待つ。
ロザリオは昨夜から朝にかけて、敵兵を殺して来た。
多くの敵兵を、だから…………、私たちは生き残れる……。
兵站の補給はすでに途絶えていた。
無策の進軍、新たな敵を呼び、もう引き返す事は出来ない。
この美しく最悪な魔女が、つぶれたら終わりだった。
そして……、彼女は目を覚ました。
◇◇◇◇
驚いた事に目を覚ますと、可愛らしい女性が居た。
彼女はマリア伍長と名乗った。
長いブラウンの髪を結い、そしてブラウンの瞳。
はぁー、私はため息をついた。
「お嬢さん、ここは地獄なのに、なぜこんな所へ来たの?」
「自分は、ロザリオ軍曹の補佐をするためにやって来ました」
まっすぐな目、強情そう、本当にやだわ。
長い金色の髪を結びもせずに、私は無造作に顔の前にたらしている。
「そうなの? じゃージェームスと、うーんビルと夜中あったら、反撃できないほどの攻撃を許すわ。あの子たちは、私というものありながら、すぐ私の補佐を襲おうとするのよ」
そう言って、私は顔を隠しながらくすくすと、笑っている。
その時、テントが突然、開かれる。
「ロザリオ、攻撃の命令が出た」
そう言った、彼はひょろなが、やせっぽっちのジェームス。
そして彼はマリアを見て笑った。もう、病気ね。
「この男前のダーリンがジェームよ。彼女はマリア」
そこまで言うと、私は髪を後ろへとかきあげる。
血の様な赤い瞳の妖艶魔女、心底戦争が好きだという様に、口角を上げて笑ってみせた。
「ジェームス、戦争へ行く前に言っておくけど、浮気をしたら、殺すわ、1人や2人、いやもっと殺しても、私は絶対咎められないわ。私を殺すのは、私だけ」
そう言った時の、ジェームスとマリアの顔は滑稽だった。
これに懲りてマリアは帰ればいいのに、本当に近くに女がいるのは嫌いなのよ。
私はそう考えながら、髪を結い、弾薬の充填は済ませた。
部隊が出撃する際に隊長は言った。
【精鋭の揃うチーム:ゼロ】は、中央突破の役目をになって貰う。
私は首を、うんうんうん、と振っていた。
隊長は、ばかの1つ覚えのように、そればかり。
私が居なければ、勝てない無能な彼が、これて大国へ攻め込むのだから、おかしいわぁ。
ロザリオが居なければ何もできないのに、噂では大国グリンシアの皇帝が出て来るって話なのに……。ふふふ。
そう、私は可笑しくて笑った。もちろん咎めるものは誰も居ない。
そしては言った。
「さー私の可愛い男たち集まって」
そしてマリアは心底嫌そうな顔な顔をした。
でも、彼女も集まった。
そして……。
「やめてください! 触らないで」
どうやら彼女はセクハラされたらしく、ジルトに怒ってた。
「マリア、何故、貴方は付いて来るの? 貴方は可愛い顔をしているけれど、可愛い女の子で、私の可愛い男じゃないわよ?」
「いえ、軍曹、貴方になんて言われても、私は軍人です! 石に嚙り付いてでも行きます!」
そんな生意気な事を言った。
最後に神様も気が利くじゃない。そう思い彼女を消した。
「田舎へ帰したわ。邪魔だわ。もう来なくてなって欲しいわね」
視線を下へ、落として言った。
男たちは笑う。とっても、楽しそうね。
「じゃー、皆さんは地獄へ」
そう、ロザリオがか細い手を上げる。
「「地獄へ!!」」
アハハハハハ、可笑しくてっお腹が痛いわ。
そう思いながら、私は――。
パチン!
そう指を鳴らす。
◇◇◇◇
水音がする。
雨の音、ここにいつからいるか、わからない。
そこは、とても酷いところだった。
子どもの尊厳は踏みにじられ、いつか、戦争の道具にされる。
でも、私には友達がいた。
正確にいうと、子どもは沢山いた。夢と希望もあった。
あったのよ。
こんなところでも、でも、ここの研究所には、天才が居た。
天才と天災は紙一重で、
パン!
私は、手を打ち鳴らす。
そう、手を打ち鳴らす様に、いつか希望も、夢もついえる事になる。
子どもが一人消える。
うーん、正確には、博士の研究に使われちゃったんだと思うわ。
そして、私たちには注射が打たれる。
すごーい! 夢の薬、私たちは物語のヒーローの様に強くなる。
そして魔物を倒す。
でも、努力と一緒で、少しずつなのよねー。
だから、人数の減少は確実に起こり、その数だけ、魔物はやってくる。
そんなの、気付くわよね。うんうん。
同じ牢屋で、みんな寄せ集まり、そして明日には殺す。
もう、覚えていない。ブラウンの髪のあの子と、一緒に手を握り合って眠っていた。
ところで、ちょっと別の話をするけど、私たちは明日は魔物、人間の尊厳もすぐなくなる。
そしたら……、ちょっと悲しくなるから、やっぱりいいわ。
そして、檻の中かの僅かな空間から空を眺める。
星が綺麗に瞬いた。
そしたら、夢や希望が戻ってきた。
私は1人になったけど。
どんな世界にも、夢と希望があるわ。
素敵ね。
◇◇◇◇
そして、今は戦争の真っただ中だったわね。
怪物が、降りたつのはどこか?
もちろん、グリンシアの皇帝の目の前!
ババババン! と、発砲音!
振り向くと、あら、私の可愛い男たちは全滅しちゃった。
でも、私がまず会いたいのは皇帝だけ、だからしかないわね。
「シーザス様、後ろに」
「いや、残虐の魔女が俺を殺すつもりなら、すでに、俺は死んでいる」
「凄い! カッコいいわ!」
金の髪、ブールの瞳、視線は氷の様に冷たい。
私を蔑んでいる。とってもいいわ。
「お願いがあるの皇帝様、ち・な・み・に、貴方が私の約束を守らないと決めたのなら、3日以内に貴方が死ぬ呪いをかけたわ。でも、約束をしてくれないのなら、このまま世界を、壊すかもしれない。もう、私は疲れたからどっちでもいいわ。あっ、もちろん、約束しなければ今すぐ、殺すわ。うふふふ。楽しいでしょ?」
彼は心底軽蔑した顔をする。
ハンサムで、とても素敵な顔ね。
「約束の内容を言え」
さすがに、まわりの人間が一斉にジャムっている様子や、巨漢がうーん、うーん言っている様子に大人しく約束してくれるみたい。
「私の国の中枢にいる人間を全員吊るして、そして貴方は知っているかわからないけど、私を作った研究所の奴らを殺して、1人も残さないで、研究内容を流用をさせたら、皇帝、貴方が死ぬことになるわ」
「自分で、やればいい」
彼は目をつぶり、冷静に言う。
「うん、うん、もっともね。でも、催眠? なのか不明だけど、やろうと思ったら頭が痛くなって血を吐いちゃった! お願い……」
殺戮の魔女は、媚びた。
返事によっては、殺す気十分で。
「わかった」
皇帝は短くいい。
彼女は答える。
「ありがとう。私の夢と希望が、後1つで叶う。5秒! 5秒だけ無抵抗でいられる。頑張って殺して見せてね。では、いくわよ」
そう言った時、皇帝が赤いマントをひるがえし、ロザリオの心臓をその持っている剣で貫いた。
心臓がぐちゃりと潰れ、次々と、何かが、彼女の体の中で広がっている。
とても、いい調子。
「これで、終われる。ほんと、ざまあみやがれだわ」
皇帝が、魔女から離れると銃声はなり響き、彼女の体は跳ねる。
そして夕焼けが空を覆う頃、銃声が鳴りやむ。
そして戦火の炎は、ロザリオの故郷を駆け巡るのだった。
マリア……、ロザリオは彼女に生きて欲しいと願ったが、その願いは高確率で叶わない事は、彼女が一番よく知っていた。
終わり
見ていただきありがとうございます。
またどこかで。




