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目を開けると知らない天井が見えた
「……!!」
私は身体を急いで起こした
周りを見渡すと全く身に覚えのない部屋だった
病室……ではなさそう…それにしても大きなベット…え!天蓋ベット!?すごい!昔憧れてたやつだ!
あたりをキョロキョロ見渡してるとなんだか周りが大きく感じる
取り敢えずベットから降りようと足を下ろしたらなんと小さい足が……
ええ!!!?何この小さな足!!!まって!手も小さい!
自分の手足が小さいことに驚き自分の顔をペタペタ触れてみる
柔らかくスベスベなお肌を感じる…
自分の顔を見るべく辺りを見渡すとドレッサーらしきものがありベットから転げ落ちないように後ろからゆっくり降りながらドレッサーまですすむ
自分より大きな椅子をひきその上に乗った
鏡をみてみると……
「なに……これ……この顔……だれ???幼女…だよね?何歳くらいなんだろ…妹が4歳だったときこれくらいだったかな…」
鏡をみるとぱっちりとした少しツリがちな瞳
肌は白くスベスベで頬はほんのり桃色に染まってる…
そして日本人にはありえない赤色の髪に翠の瞳…
日本人……ではないよね??だからといって他の国の人っぽくはない…
どういうこと?さっきまで私は日本にいて…母と電話していて…眩しい光と同時くらいに身体にすごい衝撃が………え?もしかして私死んじゃった?
その後の記憶がないってことはそういうことなのかな……ええー…ちゃんと母に言いたいこと話そうとした瞬間に死んじゃったのか…
言いたいことも結局言えず死んでしまったのかと思うと涙が込み上げてきた…
涙を拭き取ろうと目を擦ったら
コンコンッ
とドアをノックする音がきこえた
やばい…!私が誰なのかもよくわかってないのに!どうしよう!
と慌てる私をよそに扉は開いてしまった
「失礼いたしますお嬢様、お身体を拭きに…」
バシャッ!
入ってきたメイドらしき方は私の顔をみたら目を見開き持っていた水の入った桶?を落とした
「あの〜…」
声をかけるとメイドさんはハッとした顔をして
「だ、旦那様!奥様!エヴァリスお嬢様が!!」
叫びながら走って部屋を出ていってしまった
しばらくすると多分両親が入ってきた
「ナヴァエラ!!!」
両親は私をぎゅっと抱きしめてくれた
大人に抱きしめられるのはいつぶりか…二人の温かさが伝わる
「よかったわ!ほんとに心配したの」
身体を外し私の顔をじっと見つめる多分母親の顔は金色の髪だった翠の瞳には涙が溜まっていてまばたきをするたびにハラハラと涙がおちる
「目が覚めてよかった…直ぐに医者が来るからな」
父親らしき人も紫色の瞳を少し潤ませながら私の髪を撫でて後ろにいた執事らしき人物に話しながら乱れた赤い髪を直していた
バンッ!!
「エラは無事なんですか!!!」
強く開かれたであろう扉に3人の子供が息を切らしながら立っていた
「エラ…は…!」
はぁはぁ言いながらこちらに近づく3人
「エラは意識を取り戻した…今から医者に見せてどこか異常がないか診てもらうところだ」
父親が3人にそう話すと
「エラ!よかった!…目を覚まさなかったら…どうしようかと…!」
泣きながら私を心配そうに見つめる赤髪の翠の瞳の男の子多分3人の中で年上っぽそう…
「エラ!何処か痛い場所はない?」
私の髪を耳に掛けながら痛い箇所がないか確認する赤髪の紫の瞳の女の子
「おい!医者が来るんだから離れろよ!…エラもうすぐ医者が来るからな」
女の子をベットから引きずり下ろしながら私を励ます金髪翠色の瞳の1番年下であろう男の子が伝えてきた
私が戸惑いながら俯いていると
「どうしたの?具合が悪いのかしら?」
母親が心配そうに顔をのぞき込んできた
「いや、あの…ちがくて…その…」
「…?なにか変じゃない?」
「言葉遣いが変だ」
「この間まで舌っ足らずであまりお話しなかったのに…」
怪訝そうな顔を浮かべる4人に
「す…すいません!あなたたちは誰ですか?」
仕方なく尋ねると同時に医者と父親が入ってきたが
両親と3人組の子供はポカンとした顔をして
「「ええ!!!?」」
驚きの声を上げた