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私は部屋に戻った後ベッドの上で悶々としていた…


ここは…私の親友が初めて出版した小説の中だ…

通りで聞いたことがあると思った…!!


ドレッサーの前に行って鏡をよくよくみると…

この赤い髪…それに…吊り上がった緑の瞳……

……この姿悪役令嬢の姿設定とまんまじゃん!

どうして気が付かなかったんだろう…!!

あんなに毎日読んでいたものなのに!


「しかも…よりによって悪役……」

小説の題名は…やり直し人生名誉挽回させていただきます!という題名……

シュヴァーシス家に生まれた女の子は当主になるべく争いが起きるんだけど…主人公は…当主の座を逃して…家を追い出されて…結局道で野垂れ死ぬんだよね…

目を閉じて目を開けたら…5歳の頃に戻ってるんだよね…そこから名誉挽回のために色々奮闘して聖女になる…その時に出会った第二王子と仲良くなって………その後の展開はまだ続くからなぁ…どうなるか分からないや……

……そして…悪役令嬢である私…エラは…第二王子の婚約者候補で…仲良くなる主人公に嫉妬して結構な嫌がらせをするんだよね……最終的には王子の手によって殺されちゃうんだよね………

はぁ……殺されるのか……

……けど、今の私には変えられる!殺されないように聖女と仲良くなって第二王子とは婚約しないようにして…



『また、我慢するの?頑張るの?』


望の声が私の頭の中に響いた


断罪されないためには……頑張らなきゃいけない…また…頑張らなきゃ……みんなに好かれるように努力しなきゃ……


『また、好かれないのに?』



……だよね…

どんなに努力したって…家族は私のことをみてくれなかった…

じゃあ…努力するまけ無駄だよね……もう…頑張りたくない…


決めた!物語にそうこともしないし…だからといって殺されないように努力もしない……もちろん主人公の手柄も奪ったりはしないし…


今回の人生こそ自由に自分勝手に生きたい!!


………けど…第二王子の婚約候補はどうにかしたいかも……たしか…私が5歳の頃に婚約候補として選ばれたんだよね……

どうにかして……婚約候補に選ばれないように……いや…ここで婚約候補に選ばれなかったら別の婚約者を紹介されるな……だったらやっぱり婚約候補としていたほうが?……まあ…好きにならないように…好かれないように気をつければいいだけか…


そう色々考えながら眠りについた



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