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「本日はここまでにしましょう」

ジャンヌはそう言って本を閉じた


いや…覚えること多すぎる…!!

「ありがとうございました…」

「すみません…詰め込みすぎましたね…」

ジャンヌは申し訳なさそうに頭を下げた

「え!いやいや、大丈夫です!私がお願いしたことなので!」

「ありがとうございましす!…お嬢様はほんとにお優しくて嬉しいです…!」

ジャンヌはハンカチで目を拭った

「普通だと思うんですが…」

私は当たり前のことをしただけなのにそんなに泣かれるほど喜ぶとは…



勉強が終わったがまだ見たいものがあったので図書室に残ってジャンヌは他の仕事のため図書室を出ていった


「…さて…この国のことを知りたい……」

色々本を出してこの国のことを調べよう…

なんか…やっぱりなんか…聞いたことあるんだよね…

どこで聞いたのかな?


本を広げてこの国のことを調べてみることに

ただ文字はまだあんまり習ってないから所々しか読めない…


「うーん…ほとんど分からないな…」

はやく勉強して文字を読めたり書けたりしないと…

それにしても…やっぱりなんか…聞いたことあるんだよね…


「あ、いたいた…エラ、ご飯だよ」

夢中になりすぎたのか外は暗くなっていた

「アル兄様…ご、ごめんなさい!気づきませんでした!」

「大丈夫だよ、そんなに気にしないで?」

アル兄様は私の頭を撫でた

その手は優しくて私にはくすぐったかった

「本を読んでたんだね…」

アル兄様は私の手元を覗き込んだ

「へー、この国のことを調べてるの?」

「はい…けど、文字が読めなくて…」

「そっか、ジャンヌに教えてもらってる最中だもんね…今の王族たちは…第一王子と第二王子と第一王女と第二王女に第三王女がいて…第二王子と第二王女はエラと同じくらいの年だよ!名前は第二王子は……………第二王女が……………」



………………………?

…まさか…!ここって…私の親友が書いていた小説の!?


「アル兄様…つかぬことをお伺いするんですが……もしかして…この国の第一王子って…離宮にいます?」

たしか…第一王子は離宮に幽閉されてるような


「………そうだね…」

アル兄様は苦い顔をしたけど直ぐに元に戻った


ええーーー………

頭の中でグルグルと親友の顔と小説が回ってる…

「さ、エラ行こう!」

アル兄様は私の手を握り皆が待つ場所まで行った




「…もういらない…」

カチャリとフォークを置いた

「どうしたの?具合わるいの?」

「大変だ!!今すぐ医者を!!!」

「ち、違います!……ちょっと疲れちゃって…早く休みたくて…」

イル兄様が医者を呼ぼうとしたので慌てて止めた

「そうよね…今日はお勉強もしたし…今日はゆっくりおやすみなさい」

お母様はそう言って私の頭にキスをした

「ありがとうございます…」


私は家族に挨拶をしてあとにした




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