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「メランテーラ公爵の魔法が…影を操る魔法です」

「影?」

「はい!影に入り込めば自由に影から影へ移動できます」

影から影へ……瞬間移動ってこと?

「公爵家は最北部になるのですが公爵様のお力により直ぐに王都へ来ることも出来ます」

「それは…便利だね…」

多分新幹線とか飛行機がない分移動手段はこの感じだと…移動手段は馬車かな?それなら公爵様の力はすごく便利だ…

「ただ…現在の公爵様は移動できるのはご自身と後一人程度の重さのみ移動できるらしいです」

それでも全然ありがたい力だよね…

「今の公爵様は魔法が使えるんだね…」

「そうです!そして、一人息子であり次期公爵家当主の方も魔法を使えます!確か…イル様と同じお年だった気が…」

私はもうすぐ4歳らしいんだけど…イル兄様は……確か…6歳になったばかりだって言ってたな…

「イル兄様と同じ年でもう魔法を使えるの?」

「ええ、だいたい5歳前後から魔法は使えます」

5歳でもまだまだやんちゃな時期…子育て大変だろうな…

「メランテーラ公爵家はこれくらいでしょうか……次はもう一つの公爵家シュヴァーシスです」

ジャンヌは…また鳥?羽を美しく広げたような鳥の絵を指した

「これも…この国と同じで鳥がモチーフなの?」

「お嬢様は本当に賢いです!シュヴァーシスは白鳥をイメージしてます。実は…このシュヴァーシス公爵家は先程の絵本に登場した聖女様の末裔でございます」

え……?聖女は王子と結婚したのでは??

「多分、疑問に思ってると思うのでご説明しますね。王子と聖女はご結婚されてお子様にも恵まれました…双子の男の子でした…一人は王子の血を受け継ぎ金髪金色の瞳もう一人が聖女様の血を受け継ぎ黒髪に黒目で能力もそれぞれ分かれました…王子は一番先に生まれた王子にそっくりの子を次期国王陛下にもう一人のお子様は聖女様のお名前を頂き領地を渡し公爵という地位もあたえました」

なるほど…てことはシュヴァーシス公爵家はある意味王子の末裔ってことか…

「こちらの魔法は治癒能力ですね」

治癒!聖女って感じだね!

「この家系…魔法に似合わず…実力主義なんですよ…」

え??聖女って穏やかで優しいイメージがあったんだけど…今の私の頭の中はムキムキな人たちでいっぱいなんだけど…

「どれだけ領民達を救い貢献できたかで次期当主が決まります」

あー…よかった…だよね…殴り合いとか殺し合いとかなわけないよね笑

「他の家系の人たちはみんな…魔法が使えたら当主になれるってことだったけど…」

「うーん…実は…シュヴァーシス公爵家は魔法を持っていてもそれを生かせなければ意味がないという理由で魔法が使えようが使えまいが関係ないみたいです…現に今の当主様は兄弟に魔法を使うものがおりましたが……今の当主の座を勝ち取ったのは魔法が使えないローザゼウス様です」

ええー!!すごいな…ゴリゴリの体育会系??

「ちなみに敗れてしまった魔法が使えるご兄弟さまはその後神殿に入信し今は大司教様になっていたはずです…」

すごいな…敗れてもちゃんといいとこに行けたのか…

「今のご当主様には5人のお子様と15人のお孫様がいらっしゃいます」

孫!?

「え!?孫?……今のご当主様は…もしかして年齢は上の方?」

「そうですね…お若くは見えますが…60代だった気が……」

……子供たちに当主の座を譲れないのかな?

「実は…………公爵家は跡取りが問題になってまして…」

やっぱり!

「お子様は全員魔法が使えないのですが…能力自体もご当主様のお眼鏡にかなう方はいらっしゃらないようで……お孫様からも魔法使いは今のところ現れておりません…」

頑固な人なのかほんとに子供たちが能力不足なのか…

「今、王家でも頭を悩ませてるお話なんです…」

「王家も?」

「はい……王家に次いで重要な家系ですから…治癒が使えるのもそうですが…聖女の末裔ですからね…このまま取り潰しにならなければいいんですが…」

確かに…それは心配する…


けど…今までの話…なんか聞いたことあるような気がするんだよね…どこでかな?この身体の持ち主の記憶なのかな?

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