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異世界神話【R15】  作者: Ash
『憎悪の神と祝福の女神の童話』
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永遠の乙女

 男は痛め付けられた女の顔や悲鳴が好きでした。

 何人、妻を殺しても罪には問われません。

 ビジネスもあって、政略結婚した妻は殺せませんが、それ以外の妻の所有権は男にあるので、端金で買った平民の娘を妻にしては、殺していました。

 ある日、いくら殺しても死なない、という少女がいると聞いて、妻にしました。

 殺しても、次の日には何の傷もなく、生き返ります。

 男は許しを乞う妻を殺し続ける日々を送りました。

 そんなある日、朝を迎えた男を、使用人たちは怒鳴り付け、家から追い出しました。

 男には、わけがわかりません。

 しかし、いくら殺しても死なない少女の父親が目の前に立っていました。


「さあ、次はお前の番だ」


 男は端金と引き換えにいくら殺しても死なない少女として、売られて行きました。

 国によっては、歳を取らない彼女を、永遠の乙女、とも呼んだそうです。


『罪は罪として、罪人に罰を与えたらいいのよ。ボーイ』

「その通りだな、ガール」

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