表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/12

番外編① おつかい

今日は12月30日。明日の夕飯の材料を買うため、俺と日向は近所のスーパーに来ていた。

 母に渡されたおつかいメモに買いてあるとおり、キャベツやにんじんなどの野菜と冷凍の親鳥の肉をカゴに入れ、飲み物コーナーに向かった。

 そして俺は「日向〜、大晦日に何飲みたい?」と、明日の飲み物を買うため、日向に何を飲みたいのか尋ねる。

 日向はやはりこう答える。「お兄ちゃんが選んだものなら何でも飲みたい!」

 いつものことだから予想していたが、 

 そもそも日向に聞いたのが間違いだった。

 1.5Lのコーラを手に取った次の瞬間、「あれ、北川くん?」

 どこからか、俺を呼ぶ声がした。

 振り返って見れば、

 「あぁ、剣城さんかぁ。それに正人くんまで…」

 こんなところで俺たちは偶然、剣城さんに会った。しかも正人くんも一緒だった。

 俺たちは冬休みだから、剣城さんと会うのは終業式以来で2週間ぶりくらいだろう。

 正人くんの方は今年の夏に会って以来、一度も姿を見ていない。だから正人くんの背が少し伸びた気がする。

 そういえば日向の時もそうだった。兄としての目線では、とても日向の成長が早く感じた。

 みんな、あっという間に大人になっていくのだろうか。この時、そう実感した。


 家に帰ってからは、夕飯まで未視聴の冬アニメを見て、俺は一人で感動していた。

 そんな、大晦日の前の日だった。


                つづく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ