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だけど夢の世界には何度だって冒険できる

童話……童話!?童話かなぁ……これ?もし次もこんな形式で書くことがあったら、ジャンルを変えるかもしれません……。うわぁ……。

 亡くなった祖母を見て、ここが夢の中だとすぐに理解した。

だけど理解したところで何かできるわけじゃない。夢とは不思議なもので、受け入れようとしても、拒もうとしても、筋書きが最初からあるように言葉を言わされ、体が動く。

夢のストーリーはハチャメチャで、きっと目が覚めてすぐにメモをしても書いていることを理解することはできない。


――それでも、会えてうれしい。


中学生になった今、幼かったころにはできなかったような話をしてみたい。祖母がどんな人生を送ってきたのか聞いてみたい。もう叶えることが出来ない夢もここでなら――。


 直後、顔の周りを冷気が覆っていることに気付く。

……頭の上で鳴っている目覚まし時計の存在がわたしを一気に現実世界へと意識を引き戻した。右耳が痛い。今日はいつもよりも早く目覚ましをセットしていたんだっけ。一体何のために……朝練だっ!!

リビングから母がわたしを呼んでいる。いそいで着替えてご飯を食べないと。すっごく幸せな『夢』を見ていた気がするけど、なんだったっけ……?

たしか……深夜の学校に忍び込んで、そこで誰かに会ったんだよね。それから二人で中庭のバラ園に行こう……って、中庭にバラ園があるってどんな建物よ。あー考えただけでお腹痛い。

まぁ、今無理に思い出す必要もないか。どんな夢だったかはもうあやふやになっちゃったけど、そのぶん次に同じような夢をみたって新鮮に感じるんだから悪いことばかりじゃないよね。

きっと、また、いつか幸せな夢が見れる日まですこしお預け。いまは急いで学校に行かなくっちゃ!

つぎは…………だいじょうぶ…………うん、そのはず…………。

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