表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ベジタブルー  作者: シグルド
1/12

第1章 宇宙からの来訪者

キノコと野菜、其々が手足の生えた生物として活動するお話です。

 ベジー歴831年夏、ベジタリアン王国は、ダイコーン王が治める平和な国。

国民達は、城に毎日のように収穫した野菜を運んできます。


アスパラ兵A「王様、また民が野菜を運んでまいりました。」


ダイコーン王「うむ、通すがよい。」


アスパラ兵B「はっ!」


兵に連れられて来たのはキュリーの家族でした。


キュリーオ(父)「王様、たくさんのキュウリにダイコン、ニンジンにトウガラシ等が収穫できたので、献上にあがりました。」


ダイコーン王「うむ、今年も豊作のようじゃな。」


キュリーン(子)「王様、こんなに長いの採ったよ。」


ダイコーン王「うむうむ、坊主の顔くらいの長いキュウリだのう。」


チン・ゲンサイ「コレ!王様の前じゃぞ!」


ダイコーン王「大臣、そんな怒らずともよい。」


チン・ゲンサイ「はぁ・・・。」


ダイコーン王「キュリーよ、また頼むぞ。」


キュリーオ(父)「はい。また献上にあがります。それでは失礼します。」


キュリーの家族は城から去っていった。


ーーーーーーーーー


 そんな日々が継いた、ある夜。


アスパラ兵A「王様!大変でございます!」


ダイコーン王「こんな夜遅くに何事じゃ!?」


アスパラ兵A「空から沢山の巨大な何かが、落ちてきています!」


空に現れた巨大な何かは、ベジタリアン王国を包むように落ちていく・・・。


ダイコーン王「被害の報告はまだか!」


アスパラ兵B「被害や民の負傷等は報告されていません。」


アスパラ兵C「王国の周辺に落ちたとみられます。」


ダイコーン王「明朝すぐに兵を送り落下物を確認せよ!」


アスパラ兵達「はっ!」


アスパラ兵達は8つの部隊に分かれ、落下物の捜索に向かった。

 すると、巨大なクレーターの中央に大きな塊があり、その横に見知らぬ生物が気を失って倒れていた。


アスパラ兵A「何でしょうか、あの生物は・・・。」


アスパラ兵B「見たこともない生物だが・・・。」


アスパラ兵A「城に運びますか?」


アスパラ兵C「先に王の許しをいただいたほうが・・・。」


アスパラ兵B「そうだな。私が許しをもらいにいこう。」


アスパラ兵Bは急いで城まで駆けていく。


アスパラ兵B「王様!報告があります!」


ダイコーン王「何じゃ?」


アスパラ兵B「昨夜の落下物を確認しましたところ、落下物の横に見たことのない謎の生物が倒れていまして、それを運び入れる許しをいただきたいのですが・・・?」


ダイコーン王「うむ・・・。大臣、どうだろろう?」


チン・ゲンサイ「城に運ぶなどなりません!」


ダイコーン王「そのようじゃ。」


アスパラ兵B「それではどうしましょう?」


チン・ゲンサイ「国の外で目覚めるのを待ち、危険が無いとわかれば王宮で王との謁見を許そう。」


アスパラ兵B「では直ちに国の外にテントを張り、そこに運び入れます。」


アスパラ兵Bは少しの兵を集め、運び入れるためのテントを張りに向かう。

大臣は、落下物の確認に向かった兵に伝書鳩を送り、先ほどの有無を知らせる。


落下物確認の兵はそれぞれの生物を運び入れる。


ーーーーーーーーー


 数日後、謎の生物の一人が目を覚ました。


謎の生物A「うぅ・・・。ここは一体・・・。」


アスパラ兵A「おお、目覚めたぞ。」


アスパラ兵B「ここはベジタリアン王国の外です。あなた方は一体・・・。」


謎の生物A「助けていただきありがとうございます。私はコノキ星より来ました「シメジン」と言います。他の者達はそれぞれ「エノキン」「マイタン」「エリンギース」「アミガッサ」「シイタン」「ナメタン」「キクラン」と言います。」


アスパラ兵B「はぁ・・・、それで、あなた方は何をしにこの星に?」


シメジン「私達の星、コノキ星では、現在コノキ国と毒コノキ帝国とで戦争状態にあり、それが20年程続いており、戦争に巻き込まれた者達の移住する星を探し、このベジー星をと考え、やってきたのですが、星への突入の際に隕石にぶつかり、バラバラに落下してしまったのです・・・。」


アスパラ兵A「では、シメジンどの達は、コノキ星からの使者だと?


シメジン「そう捉えていただけるとありがたいです。」


アスパラ兵B「それでは、王にその旨を説明し、謁見の許しを貰いに行きます。」


シメジン「お願いいたします。」


アスパラ兵Bは、再び城へ急いで向かう・・・。


そして、王宮で話し合いが行われた。

話し合いの最中に他のコノキの使者も目覚め、こちらの準備が整う。


その後、話し合いで、謁見に関する許しが2日後に出たのであった・・・。


◇第1章 おしまい◇

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ