平成讃歌
僕は平成の時代30、歳を取った。
君はどうかな?クラゲはただ
忙殺される毎日を考えながら
イルカに問う。
摩訶不思議な魔女の店にも行ったよ。
パーティーで魔女の仮装をした。
ブロンドの髪をなびかせて
本当の魔女に一日中なったこともある。
人生は無限だった。
可能性を模索することが人生だった。
イルカは男児のまま
50歳を迎えた。それでも人生は尊かった。
僕は違うな。
争いのない世界を願って闘った。
クラゲは老婆のまま
240歳を迎えた。しかしクラゲは男である。
平成はよかったねと二人で話すと
なんだかセンチメンタルであるが、
それと同時に勇気が湧く。
令和はもう少し。
少し日本人らしくしないとね。
お酒はしかし赤ワイン。
二人はキャラメルと赤ワインで
ただ平成讃歌する。
ただ森の中の平屋。
二人は本当の友達。