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ガン・ブレイド・オンライン  作者: 高谷 昴
オンライン編
1/4

嵐の前

色々書いてたら長くなってしまいました。

デスゲームが始まるのは次からです

今回のはデスゲームの直前の話です

暖かく見てください

夕陽で赤く染められた公園がある。

公園のなかには男の子と女の子が居た。

夕方なので他の子供は帰ったようだ。


そんな静かな中、女の子は両目が大きな涙が流れていた。

「あのね、私遠くに引っ越しちゃうからもう遊べないの」

女の子は、泣きながら目の前にいる男の子に伝える。


それを聞いた、男の子は一瞬泣きそうになるがなんとか涙を堪える。

「泣くなよ。もう二度と会えるない訳じゃないだろ。必ずまた、会えるって」

男の子が言う。

よく見れば目の端には水の塊ができていた。


女の子は、涙を流しながら男の子を見た。

「本当にまた会える?」

「うん、絶対会える。」

女の子が聞くと男の子は力強く答えた。


「本当に本当?」

「本当だ。もし会えなくても、僕が必ず会いに行くから、だから」

男の子は女の子に言いながら、ポケットに手を入れて何かを取り出した後、両手でそれをいじった後女の子の前に差し出した


「これを持っててくれないかな」

その手にはプラスチックでできた、青い玉が着いたキーホルダーだった。

「でも、これは大切な物じゃないの?」

女の子はそれは何かを知っているから聞いた。


それは、男の子のおばあちゃんが作ってくれた物だ。この世に二つとないもので男の子のおばあちゃんはもういない。

女の子も男の子と一緒に遊んでもらっていたので、それがどれだけ大切かを知っている。


「だから、次に会ったときに必ず返してくれ」

男の子が言うと、女の子もポケットから何かを取り出して男の子前に出した。

それは、青いリボンを首にしている熊のキーホルダーだ。


「なら、私もこれを貸してあげるから必ず返しに来てね。」

女の子も、言う。

しかし、その顔は涙は流してなかった。


お互いに交換すると女の子はさらに口を開いた。

「後、もうひとつお願いがあるんだけどいいかな?」

「いいよ」

男の子が答えると、女の子の顔が赤くなった。

周りが赤い中でもわかるほど赤かった。


「もし、本当に会えたら私をお嫁さんにしてください。」

女の子は、赤い顔のまま大きな声で言った。

さっきまで悲しんでいた男の子は今度は、一気に恥ずかしくなった。


男の子も顔を赤くして、頬を指で掻きながら女の子に答える。

「分かった。約束だぞ」

男の子が答えると、女の子は笑顔になって男の子に抱きついた。

そして、男の子の頬にキスをした。


男の子が固まっていると、女の子は離れて

「約束だよ。必ず会いに来てね。」

そう言うと走っていってしまった。


男の子は、我に返ると手にあるキーホルダーを見る。

そして女の子が走っていった方を向くと

「必ず会いに行くよ」

と言い、女の子と逆の方向に歩き出した。


※※※※※※※※


そして時が経つ



ジリジリジリジリ

「うるせー。」

俺は気持ちよく寝ていたのに妨害してきた、目覚まし時計を乱暴に止めた。


そして、起き上がり布団の端から足を出して、腰かける体勢になった。

しばらくボーとした少し意識が目覚めはじめたので、先ほどの妨害社の時計を見る。

「やべ、こんな時間じゃないか初日から遅刻とか洒落にならないぞ!」

俺は時計を見た瞬間、意識が覚醒し慌て出す。


今日は高校の入学式で、急がないと遅刻する時間なのだ。

急いで、新品の制服を来て鞄を持つ。

そして、充電してあるスマホを手に取ると急いで家を出た。


後ろから家族の声が聞こえたけど無視だ間に合わない。



家の前にいる彼の妹である、香奈だ

「あーもう行っちゃった。兄さん早すぎだよ。」

香奈が呟くと家から彼女の母親が出てきた。

「香奈ちゃんどうしたの?」

「お母さん。お兄さんが遅刻しないように時計を早めておいたら遅刻すると勘違いして速く行っちゃった」

母親に聞かれた香奈は素直に答えた。

母親はクスッと笑うと「たまにはいいんじゃない。お寝坊さんだし、私達はゆっくりご飯食べましょう。」

と言うと母親は家のなかに入っていった。

香奈もその後に続いて家に入った。



「はぁはぁ」

俺は激しく息を吐きながら、膝に手をついていた。

今俺は、今日入学する学校の、校門に居る。


周りを見ると少ないが何人か生徒が歩いていた。

首もとのバッチを見ると先輩だと分かった。

俺の学校は入学年によってバッジの色が変わる。

今年は1年生が青 2年生が赤 3年生が緑だ。


もちろん、俺もきちんとバッジを付けている

そんな俺を、先輩達は登校しながら微笑みながら見ていた。

「何だろう?遅刻ギリギリの入学生だから初々しいと思っているのか?」


俺は、息を整えながら考えてみた。

「あなた、新入生なのに早いですね。」

考えていると後ろから声が聞こえた。


振り向くと、そこには黒い長い髪が風で少し揺れている、綺麗な女性が立っていた。

首もとのバッチを見るとどうやら2年生の先輩のようだ


「おはようごさいます。」

「おはようごさいます」

俺はひとまず、挨拶をすると相手も返してくれた。

俺は心の中で「こんな綺麗な先輩が居る学校に入学できるなんてラッキーだぜ」と叫んでいた。


しかし、先ほどこの人は気になることを言っていたので聞いてみることした。

「あの、先輩先ほど言ったいた早いとは何でしょうか」

俺が聞くと、先輩はえっ!という顔になった。


「あなた、今何時か分かっていますか?」

俺は先輩に言われたので、しまってあるスマホを取り出した。

俺はスマホに熊のキーホルダーが付けていて、それが揺れている。


そして、スマホの時間を見ると俺は目を見開いた。

「えっ、まだこんな時間!入学式まで時間あるじゃん!」

俺は先輩が、言っていた意味が理解できた。


まっ良いかと思いつつ、教えてくれた先輩を見ると先輩は驚きの顔になっていた。

「先輩どうしました?」

俺は一先ず気になったので聞いてみた。

その視線の先には、俺のキーホルダーを見ていたので恐らく

『男なのに可愛い熊のキーホルダー付けてる』とか思っているに違いない。


「ねぇ、何でそのキーホルダー付けてるの?」

先輩はやっぱりこれについて聞いてきたので、俺はやっぱりと思いながら特に隠す理由もないけど一応確認をとることにした。


「えーと、ロマンチストとかと思われるかも知れませんけど笑いませんか?」

「ええ、約束します」

先輩は頷きながら答えた。

今までこの話をすると必ず皆笑っていたけど、それでも話す理由は絶対に果たしたい約束だから。


俺は笑われるのを覚悟しながら答えた。

「えっと、子供の頃にとある子と必ず会うと約束して交換したものだからです。付けているのは、すぐに約束を果たせるようにです。」

俺は言い切った。

さあ、笑えと俺は構える


しかし、いくら待っても笑いや失笑が聞こえない。

俺は何でだろうと思いつつ先輩を見ると、先輩は固まっていた。

何でた、そんなにロマンチストで、バカらしかったか


俺は一先ず落ち込みながら先輩を何回か呼んだ。

何回か呼ぶと、先輩は戻って来たらしく目をパチパチさせる。

「やっぱりロマンチストでバカらしいですよね」

俺はあははと笑う。


「そんな事ありません」

すると、先輩から否定の声が聞こえた。

今度は、俺が驚きながら先輩を見る。


すると、先輩は口を開いた。

「ねえ、貴方の名前を教えてくれないかしら?」

「えっ、黒川くろかわ 裕一ゆういちですけど」

答えると先輩がまた、固まった。


何でだろうと思っているとまた、先輩の口が動きだした

「もしか……「おーい、裕一!」

先輩が何かを言おうとしたとき、先輩のさらに向こうから聞きなれた声が聞こえてきた。


そちらを見ると、俺の中学からの友人の速水はやみ 竜一りゅういちが手を振りながら走ってきた。

キーンコーンカーンコーン

それと同時にチャイムが聞こえてきた。

俺は、慌てて時計を見るともうすぐ入学式の時間だった。


「やべ、おい竜一急ぐぞ。

すみません先輩、遅れそうなので失礼します。」

俺は、竜一を急かすと先輩に断りを入れて急いだ。

その時の先輩は何かを言おうとしていた。


「ただいま~」

その後無事の入学式に間に合った。

学校では説明があっただけで昼に終わったので、竜一と昼を食った後約束をして俺は家に帰ってきた。

そして、部屋に向かう。


「お帰り、ご飯は食べた来たの?」

「帰りに食べてきたよ。」

俺は母さんに簡単には答えると部屋に入り室内着に着替えた。


そして、机に置いてあるヘルメットをとり頭に被った。

これは、今流行りのVRMMOのソウル・ウェポン・オンラインだ。

俺は布団に横になると、電源を着ける。

すると目の前に画面が現れたので、起動するを意識するとゲームが起動し、辺りが一瞬暗くなった。


すぐに明るくなると、俺は見なれた街の広場に立っていた。

辺りには剣や銃槍などを持った人たちが町中を歩いる。

俺も背中に剣を差していて、腰には銃を付けている。

目の前の通りには商店街があり

また事のない果物とかが売っている。


そうここは、ガン・ブレイド・オンライン つまりゲームの中だ。

今いるのは始まりの街ファーストタウン。

ここで約束をしているので相手を待つ。


「おーいユウ」

すると目の前の通りから手を振りながら一人の男性が近づいてきた。

背中に剣を差していて、左手には盾を装備していた。

「待ったか?」

「いや、今ちょうどインしたところだ。」

俺は答える。


目の前の男はリアルの友達の竜一だ、こちらではドラゴンというネームでやっている。

ちなみに俺は、ユウというネームだ。

「ユウ ドラ ごめん待った?」

今度は、女性二人が近づいてきた。

声をかけた方がラナ その後ろにいるのがアイだ。

ラナは少し短めのけれど短剣よりは長い剣を左右の腰に付けている。

そして、アイはこの銃と剣をが一つになった、銃剣を付けている。

ドラとはドラゴンの略だ。


二人ともこのゲームで知り合ったプレイヤーでリアルは知らない。

「いや、俺たちも今インしたところだから大丈夫だよ。」

「ならよかった。さっそくダンジョンにいこ」

俺が答えると、ラナは声高く答えた。


このゲームはダンジョンを攻略して、エリアボスを倒すと専用アイテムが手に入って次のエリアに行けるというゲームだ。

そして、最後ダークエリアをクリアするとゲームクリアらしいのだか今だ第2エリアをクリアしたものがいないらしい。


なぜかと言うと、一つのエリアがとても広くダンジョンも多く全てをクリアしないとエリアダンジョンに行けないからだ。

俺たちはパーティーを、組んでいるが今だにエリアダンジョンにも行けてない。


「分かったさっそく行こうか。」

俺は答えると、アイの、様子が何時もの違うことに気付いた。

いつもは、ラナほどではないが元気で明るい彼女が何かを悩んでいるような顔をしていた。


「どうしたのアイ? 」

俺が答えると他の二人もアイを見た。

俺たちに気付いたアイは、笑顔を作った。


「ごめんなさい、ちょっとリアルで悩んでいたの引きずっちゃった。」

アイは少し舌を出してテヘッとした。

「アイ、悩みがあるなら相談に乗るよ。」

ラナはアイを心配する。

二人はリアルでも知り合いらしい。


「そうだよ俺たちも相談に乗るから。」

俺も答えるとドラも頷いた。


「大丈夫だよ、ごめんね心配かけて。さぁダンジョンに行こ」

アイが言うと、誰もそれ以上追求しないでダンジョンに向かうことにした。


今日はフォレストダンジョン、森になっていて進んでいく。

途中モンスターが現れたが問題なく倒していくと開けた場所に出た。


「どうやらここにエリアボスが出るらしいな。」

「しかし、どこにいるんだ?」

俺が言うとドラは辺りを見渡す。ラナとアイも見渡すが何もない。

有るのは目の前の巨木だけだ。


俺が巨木を見上げると、いきなり気が動き出した。

そして、木の幹が割れ目と口のようになった。

そして、その横に体力ゲージが表示された。


「人面樹ね、射撃で先制するからドラとラナは突っ込んで」

「おう」「分かった」

ドラとラナが返事をするとアイは銃剣を構えて弾を何発か撃つ。


弾が人面樹に当たり体力を削る。

それによって人面樹は気付き先行していた二人を枝が狙う。

俺は、それを()()()ある銃で撃ち命中した所は光が散らばり消えた。



道が出来た二人は人面樹に、武器スキルを使う。

すると武器が光だし初級斬撃スキルを発動する。

スキルは武器ごとに熟練度があり、それが増えると使える量も増えるし協力になる。

今回のは初級者段階から全員使えるスキル ブレイブ

普通に切る際の攻撃力をあげるスキルだ。


当たった所に赤い跡とエフェクトが発生する。そして人面樹の体力が削られていく。

少し経つと、人面樹の体力が黄色になった。

このゲームは体力がゲージ半分で黄色に3割りで赤になる。


「アイ、一気にたたみかけるぞ。」

「分かったわ」

俺は、装備を斧に変えてアイと突っ込む。


俺たちは、敵の攻撃をかわすとそれぞれの中級スキルで攻撃した。

ドラの片手剣スキル サードストライク 2回切った後強烈な突き攻撃

ラナの双剣スキル  クイックスラッシャー 素早い12連撃

アイの銃剣スキル ブレイブフラストフォース 切ると同時にだんがんを浴びせる4連撃

俺の斧スキル   ブレイククラッシャー 渾身の一撃を叩きつける一撃


4人の同時攻撃を食らった人面樹は一気に体力が無くなり光と散っていった。

すると、俺たちの前にログが出てきて、エリアダンジョンへのキーアイテムが手に入った 

なぜ最初から使わなかったかと言うと、スキルは強ければ強いほどその後のスタンがひどくなるからだ。


「やったー」

と俺たちは4人でハイタッチをする。

そして、街に戻ることにした。


途中ドラが

「相変わらずユウはオールラウンダーだよな」

と言うと、ラナがとアイが頷く。


俺は、敵によって装備を変えるからだ。

装備はいちいちメニューを開かないと行けないが、俺は何度も練習して通常は速くて15秒のところ俺は5秒で交換できるようになった。

それでもって色んな武器を均等に鍛えているからだ。


そんな話をしている間に街についた。

ドラは、街につくなり用事かあるらしく先にログアウトした。

俺とアイとラナは軽く装備を見ていこうと商店街にむかった。

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