第6話 種族
「あ、カエデさんこっちこっち・・」
担任のスズ先生・・なんだろうか・・まさか怒られるのか?
「はい、ここ!今日からここがカエデさんの家ですよ~」
木の寮?変なのー
「部屋は・・うん、アウロさんのところが空いてるからそこにしましょう」
わーい アウロと一緒だー
「アーウロッ! 寮、一緒の部屋だよー!」
「・・えっ?や、やったね!」
何か焦ってるみたいだけど・・まぁいっか
「アウロって髪ながーくてふっわふわで綺麗な金髪だねぇー目も綺麗な青だし」
「そうでもないよ、カエデの髪の色の方が綺麗よ?」
「「クスクス・・」」
「・・・」
「どうしたの?」
「カエデにだけ、教えてあげる 皆には絶対秘密だよ?」
「う、うん」
アウロは真剣な顔でいつもよりも低い声で言っていた
頷くことしかできなかったし 秘密を守る事を誓うことしかできなかった
「・・これ」
アウロは髪を上げると、今まで見えなかった耳が見えた
その耳は普通の人よりも、少し長く、尖っていた
[エルフ]という種族は皆美形でスラリとし、耳が長くとんがっていて弓や魔法が得意な種族・・
「私ね、エルフなの・・小さい頃耳が原因でいじめられて・・」
「ふーん? 私はかっこいいと思うな それにアウロはアウロだし!」
「・・ありがとう!」
「うん!」
そういえば・・後3日でまた冒険に行くんだよね・・
「・・ねぇアウロ 勇者だから、もうすぐまた旅にでるんだ」
「・・そっかカエデ、勇者だっけ・・」
「だから、その時、一緒についてきてくれない?」
「え? そんな・・私なんて・・」
「アウロじゃなきゃダメなの!」
「・・・・んじゃ、よろこんでついて行く!」
「ありがとーぅ!」
「ハイそこー、はやくねまショウ!消灯時間はすぎてますヨ!」
「あ、ショウ先生・・はーい おやすみなさい・・」
「怒られちゃったね」
「ねー」
「んじゃ、おやすみアウロ」
「おやすみ、カエデ」
魔王を倒すのに必要なお供は人数は最低4人って村の人、言ってたよね・・後3人・・どんな人だろ・・
【罪】の正体って・・・なんだろう
そう考えているうちに、眠っていた
今日のあとがきは特になにもないです
次回は冒険へ出発です!
残り3人はどうしよう・・・