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【罪】の謎  作者: 凛莉
第2章 冒険
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第19話 知ってた

「むぅ・・・」

エレーが仲間になって数日

その間ずーっと何か考えているシー


エレーは不思議な目で、オリスは分かっているような目で、ヨヒリは心配そうな目で

リオはどうでもいいというな目でシーを見ていた


「何を考えているの?」

「ヒャァ?!!」


よっぽど考えていたのだろう、私が話しかけただけでそんなに驚いて・・

でも・・でも・・・

なにも・・木に登らなくたっていいじゃない!


「いつも何を考えているの?」

エレーが聞く


「ちょっとね」

そういって誤魔化す日が続いた



ある日、オリスがシーに向かってこう言った


「そろそろ教えてもいいんじゃないか?」と

「それもそうだね・・」

何のことだろう・・・?


「実はね、ボクとオリスは知ってた、最初から あいつはアウロじゃないって」

「え・・?」

驚きのあまり、そんな声しか出なかった


「なんで教えてくれなかったの?」

ヨヒリが戸惑いながら言う


「あいつは恐ろしいヤツ、あの時の力じゃ、ボク達はもうここにはいないよ」

「言ってもしバレても結果は同じ、ならアイツが本性を現すまで待とうと決めたんだ」


「・・確かにゼリテ・・あいつの目を見たとき、恐ろしいと感じてしまった」


「あと、アウロ=ルーナはエルフでも獣人(ヒューニマル)じゃないという所を除けば、姿は同じ」

そうなんだ・・・


「でも、アウロはあんなに大人しくないよ、お転婆な子」

「いやいや、なんでシーそこまで知ってるの?昔の人でしょ?」

シーはあれ?と言うような顔を見せる


「しらないっけ、獣人(ヒューニマル)やシアンは長寿だよ多分後1000年くらい生きるかもしんない」

「もうお前といて400年くらいか?」

「え!もうそんなに経ってた!?」


「「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」

ヨヒリと私の声が森中に響き、鳥が慌てて飛び去っていく音がした


そんな私達をよそに、リオはある質問をする

「ではゼリテは何故エルフと獣人(ヒューニマル)のハーフという幻影(シャインド)をしたんだ?」

「そこは高度な幻影でも限界があったのだろう」

珍しくシーが物知りな雰囲気を出して説明をする

「いくら高度な幻影でも、二つの種族を完璧に出来ない、出来ても数分程度、つまり片方ならばゼリテの実力だったらできる、二つの種族は出来なくて、片方なら出来る」


「あの時、ゼリテの耳は・・まさか!」

「そう、ゼリテは獣人(ヒューニマル)だ」


「それだけじゃないさ」

シーは話を続ける

私とヨヒリは理解が遅いのかまだ二つの種族は完璧に出来ない・・・とか言っている

エレーは興味津々・・というよりも冷静に話を聞いている


「ゼリテはボクの友達 ゼリテは元々闇魔法が得意だったから」

「しかし・・あちら側(魔王の味方)になっているなんてな」

「いつも冷たいけど優しかったのに・・何でっ・・なん・・でっ」

シーがポロポロと涙を流している


「辛かったんだね、泣いてもいいんだよ・・」

私はこんな言葉をかけてあげる事しか、できなかった


「うっ・・うう・・うわぁぁぁぁぁ」

大きな声をあげて泣くシー


ゼリテ・・彼女に何かあったのだろう・・・


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