第10話 氷の谷
「ねぇ、二人とも」
「何だ?」
「なーに?」
「いつフード取ってくれるの?顔みたいんだけど」
「いいよ」
「・・仕方あるまい」
パサ・・・
シーは獣人茶髪に青い目アウロと違って語尾に「にゃ」はつかないみたい
オリスは数少ないシアンだった 黒髪と白い目 白い目はシアンの特徴だ通りで強いわけだ・・
「んー、オリスさーさっき目みえたけど、茶色だったよ?」
「それは魔法で隠してるからだ」
へーそんなのもあるのか
「魔王の城ってどこにあるのー?」
「ん、んーっとねここから北に行って氷の谷に行き、その西のほうに行くと、火の谷があるから・・」
「そこを通り、北へ向かい海を渡ると魔王の城がある・・であってるか?カエデ」
「おぉ、あってるあってる」
「ねぇ、アウローごはんまーだ?ボクおなかすいたー」
「あ、できてるよー」
「わーいシチュー!おいしそーう」
「いつも感謝する」
「アウロごめんね、ありがとう」
「ううん、他にできることはないから・・」
「うーん・・・!おいしかったー!」
「美味だった」
「ごちそうさまでしたー」
「氷の谷へ行く準備しよー」
「わかったー」
「もう準備済みだ」
「私も」
じゃあ準備してないの私とシーだけ? なんか悲しい・・
「ボク準備できた!」
「よし、出発だー!」
◆◆◇◆◆
~氷の谷にて
「・・・さむっ みんな大丈夫?」
「カエデ・・ボク寒いの苦手・・・」
「私も・・カエデー寒いー・・」
猫は寒さに弱い! って言ってる場合じゃない!
「:暖:」
「オリスーありがとー!ボクら獣人にはぴったりの魔法だよー」
「あれ?寒くない?カエデは?」
「私も平気」
今のは魔法で体の周りを熱の結界で暖かいらしい
何でもありですね・・
ピシッ
「痛っ!何か当たったー」
「氷の粒?」
パシッ
「わ!」
ピシパシピシピシ
「どんどんあたってくるー!痛いー」
「ここに勝手に入っちゃダメ」
女の子?こんなに寒いのに裸足で青と白のワンピースを着てる・・
「君は?」
「・・言えない とりあえずここに入っちゃダメ 勇者以外入っちゃダメ 他の人一回出て行って」
愛想がない話し方なのね・・そして私以外は出て行けと・・ 何なんだ!
あぁ、みんなそそくさ行ってる・・
「みんな行ったから話す ここは氷の谷 私はここの姫アイシア 勇者には この氷の精霊託す」
女の子の後ろから小さい水色の髪をした精霊が飛んできた
「ご主人様ー!」といいながら私のところへ行く
「死なせたりしたら 承知しない この谷 滅ぶから」
そんなに重要なのなら 渡さないほうが・・
「渡さないと 魔王まで行けない 残りの精霊2匹集める 火の精霊と風の精霊」
「アイシア様、そのことですが、精霊使いと思われる人が風の精霊を保護したようです」
「・・そうか ならば後は火の精霊と 風の精霊を保護している精霊使いを 探せ」
「わかりました」
「用件はもう終わった 早く世界を救ってくれ その子も頼んだ」
氷の谷の外ではみんなが待っていた
「おかえりー」
「遅かったね、大丈夫?」
「その後ろのは?」
「私、氷の精霊 アインゼと申します!」
わいわいと盛り上がってるけど
みんなは気づいていないみたい 誰かにつけられてる感じがする・・
気のせいかな・・・
祝10話ー!((
どんどん進めていきますb
アイシアさんカタコトだけど許して
冷たいイメージでなかったのです・・
次回は火の谷へ進みます