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2‐3異界の半神半人

「ルナー…、本飽きたよ〜…。」文字の勉強とは言え所詮子供の読み物だ。文字を覚え始めた高校生には些か退屈なのだ。

ちなみにルナとは妹の愛称で本名はルナシア。

あと俺はアティーニャ、家名は長くて覚えて無い。家族内、しかも幼い子にはフルネームなんてそうそう使わないから1、2回くらいしか聞いた記憶がない。


「お姉様真面目に勉強しなきゃ駄目ですよ?」


「うぅ…ルナは真面目過ぎるよぅ…」言葉遣いに関しては習うがままに使っているから恐らく女言葉的になっているんだろうが知ったところでは無い。


!!!


帰って来た!誰がって?家庭教師のリアン先生だ。距離はおよそ100即座に勉強しているフリをせよ!と発達した聴覚から緊急指令が入る。

彼女は基本ニコニコしているがちょっとでも不真面目さを見せると本で頭を叩かれる。頭上に耳があるため耳が潰れてそっちが痛い。

ゆとり万歳な俺にとって体罰は辛い。しかも一日10回は叩かれている気がする。スパルタなんて流行らない、そう物申したい。


ガチャッ!!


(来た…!)


「アティちゃん?ルナちゃん?しっかり勉強してたかしら?」


「「はい、リアン先生!」」

真面目に取り繕え!悟られるな!

だってこの人無駄に鋭いからなー…。


「じゃあ、アティちゃん、ルナちゃん交互に音読して頂戴。」


「はい。勇者はケルベロスとマンティコア、煉獄鳥を仲間にし、魔王の城へ向かいました。」

随分禍々しい勇者だな…。

「しかし魔王はとても強く、苦戦を強いられました。しかし勇者たちは諦めません。」

有りがちな展開だな…。

「勇者は叫びます。『皆の力を俺に分けてくれーっ!』両手を掲げると世界中からの祈りが勇者に集まり、大きな光の球が出来ます。」

………元気玉?

「『ば、馬鹿な…!?何処にそんな力が!?そ、そうだ!今なら世界の半分をくれてやろう!』」竜王!?

「『いいえ』ドガーーンッ!!『ぐわあああああっ!!』魔王は滅び、平和を取り戻しました。」

音読で効果音付けるって…。

「勇者は魔王の城に眠る財宝をおじいさん、おばあさんの元に持ち帰り平和に暮らしましたとさめでたしめでたし。」もしかして桃太郎的な物だったのか…?


「はい!良く出来ました!今日の授業は終わりです。お疲れ様でした。」


「「ありがとうございました。」」


「あと…アティちゃん?」


「はい?」


スパンッ!

鋭い音が鳴る。


「自習。しっかりしてなかったでしょ?」なんで分かんの!?


「ごめんなさい…」


「よろしい。以後気をつけなさい。」


クソ…この人はエスパーか!?


「あんまり厳しいと男も逃げますよ?」


スパンッ!


「何か言ったかしら?」


ホントに耳が痛い…。


もう内容が思いつかずカオスな内容になりつつある今日この頃…


どうか見放さないで下さい(泣)

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