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14‐2天界での遭遇とここ最近

「なあ、ちょっとぐらい『アレ』を殴って来ても良いよな?」

こっちはずっとやられっぱなしで色々溜まっている。やっと巡って来たチャンスなのだ。

「ちょ、ちょっと待ってください!」

残念ながら今の俺は待てと言われてはい、そうですかと待てるほど冷静な状態ではない。

今にも飛び掛かりそうなこの身体を抑えるのに精一杯だ。

「悪い、これは質問じゃなく確認なんだ。ということで行ってくる。」

「『アレ』だって一応ギリギリ認めたくないですけれど神なんですよ!?」

すごいお情けの神だ。

「罰当たりとかって話?

それなら俺が『アレ』を神って認めてないから大丈夫!」

しかし本当に部下に信頼されてないんだな『アレ』…。

「違います。無闇な接近は、反撃を喰らう恐れがあります。ですので修業の一環としてここから神力で攻撃してはどうでしょう?」

あ、なるほど。とりあえず『アレ』への攻撃は問題無しと。

しかし天使よ。神に対してその態度はどうなんだ…?

言えた義理じゃないけど。

「よし、分かった。」

とりあえず『アレ』はこちらには気づいてないようだし、何かイラッと来ることに優雅にティータイムらしきを始めやがった。


朱電弦しゅでんげん かなで!!』

俺の手に雷電の弓矢が握られ、それを放つ。

技名に関してはイメージが固まっていた方が形として現れやすいという理由から名付けた。

とりあえず厨二乙とか言った奴表に出ろ。

弓の方は実質飾りだが狙いを定めるイメージとしては一役買っている。

そして雷電の矢は恐らく光と同等の速度を持ってして、『アレ』に当たった。

当たった、のだが『アレ』は全く答えた様子を見せない。

あ、こっちに気づいた。


…!?

突如として目の前に『アレ』が現れる。

瞬間移動!?

「お前か?我が至福の時間を邪魔したのは?」

うわっちゃー、だいぶお怒りのご様子。

多分最大出力で打ち出した筈なんだけどな〜…。

静電気程にも堪えてない。

「閃・光・斬っ!!」

否定、肯定、有無も言わせずにもう11、2年前にもなる全ての始まりとなったあの技を繰り出した。



気がつくと毎朝の光景。

繊細な彫刻が彫り込まれた天蓋。


「お姉様!良かった〜…。」

「あれ?ルナ…?」

何故か俺の部屋にルナがいる。

「分かりませんか?お姉様?もうお昼ですよ?」

なん…だと…?

「起きない事は度々ありましたが、今日は更にうなされていて…。本当に心配だったんですからね!」

半ベソのルナ。うん、可愛いな。…じゃなかった。

『アレ』のおかげで昼まで寝過ごし、ルナにまで心配をかけてしまった。

しかし何なんだ?あのチート性能?瞬間移動してきたぞ?

仮にも神という事をあまりにもナメて掛かっていたのかもしれない。

「そういえばお姉様。今日から武術の鍛練だ、って張り切っていませんでしたか?」

一気に青ざめていくのが自分でも分かる。


さて、言い訳はどうしようか…。


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