表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/145

2‐1異界の半神半人

さて、どうしたものか?


異世界に来た。これは確かだ。何故なら生まれて三日程だってのに常識の範囲を外れるモノを沢山見た。


とゆーか基本天井と睨めっこし、たまに来る人達にあやされている生活だが元の世界と同じモノを見た記憶が無い。


まず建物、天井にも装飾が施され、きっと豪邸なんだろうなと予想される。俺は一体どんな家に生まれたんだ…。前世にこんな家には行ったことすら無い


次に人物、人型こそしているが獣耳だったり、エルフ耳だったり。

ただ最初に見た人がふくよかそうなネコ耳メイド(およそ40代)だったのはショックが強かった…流石にネコ耳を付けて赤ん坊の世話する筈もないだろうから本物だろう。


とりあえず話を戻そう、母親と思しき人物は銀髪のエルフだった。異世界ならありっちゃありだが常識的に自分の母親だとは認識し難かった。

しかし無償の愛とでも表現すべき包み込む様な優しさは高校生の精神にはこそばゆいもののとても暖かかった。

ただ授乳は勘弁してください…。生きる為とは言え正直道徳的に…。


そして父親は縞模様の耳の毛から虎か何かの獣人かと思われる。見るものの不思議は全て異世界ですからで済む気がしてきた。

父親は年齢は30程だろうか?金髪に細身ながらも筋肉で密度の高そう身体をしているそんなガッチリとした印象を受ける。正直カッコイイ。


あと二人(以上?)の兄もいることが分かった。年齢は恐らく4、5歳どちらも将来有望そうな顔立ちだ。片方が獣人、もう片方がエルフだった。

この遺伝傾向を見る限り俺が普通の人間(ここでは身体的特徴の話で)ということは無いだろう。

ま、嫌じゃない。むしろただの人間だと異世界では何となくひ弱な印象を受ける。


人間なんて一人じゃ何もできない生き物だ。まあ獣人やエルフが違うとも言い切れ無いが。とゆーか普通の人間はこの世界にいるのだろうか?



問題点がいくつかある。

まず身体を動かせない。首も座ってないから視点変更もまともに出来ない。早くせめてハイハイくらい出来る様になりたい。時間が有りすぎるのも困る。既に3日で赤ん坊ライフにはくたくただ。しかし、歩ける様になるのはきっと何ヶ月も先だ。気が遠くなる…。


また、言葉が分からない。天使も気を効かせて、翻訳機能でも付けてくれれば…。無いものを憂いても仕方ない。暇なんだし言語を覚えるとしよう。

しかしこれはつまり言語を覚えるまで誰とも話せないまま1、2年の赤ん坊ライフを過ごさねば為らないということだ。不安は覚えるが…。まあ、何とかなるだろう。


また睡魔が襲ってきたので寝ることとする。今更ながら夢オチであることをいつも願わずにはいられない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ